50カラット会議

55号 人はみかけ、みかけは人?

2005年12月 発行所 「50カラット会議」

50カラット会議レポート 

55号

人はみかけ、見かけは人?

 

「その位ふくよかな方が大らかでいい」という言葉には、一瞬その気になる魅力があります。なにしろ、50代からの体に「ふくよか」は自然の成り行き。
けれど運動し始めて、「キレイになったね。もう少しかな」と賞賛と励ましをもらったという人は、ふくよかさに別れを告げる決意をしたそうです。
筋肉が締まった体は、姿勢も美しくなり、自分を丁寧に生きる緊張感を伝えると言われてみると、「人はみかけ」もまたむべなるかな。
その「みかけ談議」が今回のテーマです。                                                                      自分のみかけが人生とどう関わるのか、みかけを気づかうことでどんな楽しさが味わえるのかを、アハハと笑い、エヘへと照れながら語っていただきました。流れの都合上、太ってしまいがちな方たちのお話になっています。太りたい方にはごめんなさい。50代の理想体型は、[ウエスト+ヒップ=0. 7」だそう。春までの3か月のマイボディ改造のご参考までに。

蛇の道はヘビに聞くシリーズ55

理想体型を気遣うなら、サイズをチェックしないとね!

食生活のバロメーターは体重、運動効果のパロメーターはサイズ。理想体型で健康をめざす5人の方々にお集まりいただきました。
アクアスポーツで中高年層を指導する新井恵子さん、さすがプロ!食生活も運動も理想生活の管理栄養士竹内冨貴子さん、筋トレで鍛えた体にスーツ姿が美しいイメージコンサルタント芳賀日登美さん、アロマセラピストの古川圭子さん、そして「50代は最後のダイエットチャンス!」と15キロ減量に成功した編集者若林みどりさんです。

 

 

目次

1.「あと3 kg」が目標なら、太る原因をしっかり自覚するだけで達成できます。

2.自分をあきらめてしまうと、一気に体型は崩れます。

3.50代は楽しみ方の達人。けれど、楽しみの輪にはいつも食べものが待っている!

4.日常ダイエットの基本は、キビキビこまごま動くこと。運動すれば、余分な脂肪は落ちていきます。

5.本格的に「ダイエット」となると、精神力も必要です。

1. 「あと3 kg」が目標なら、太る原因をしっかり自覚するだけで、達成できます。

                                                                 今以上太るということは、病気のリスクも増えるということ。50代で倒れるわけにはいきません!

●太っていることは当たり前の生活環境は危ない!                                                                        ◇ 50代は太りすぎの友人が増えるから、太っていることに目が慣れてしまう。
◇夫も子どもも「ママはそれでいいんだよ」と甘い言葉。 ダイエットでイライラされても迷惑だからそう言うのです。

●50代ならだれでもどこか改造したい部分がある                                                                        ◇ 一番気になる部分から始めます。ヒップまわりが細くなれば、次はと欲もでます!
◇姿勢をよくして歩くだけで、お腹のまわりがすっきり。次は脂肪減めざして歩く距離を延ばすとか。

●なりたい自分へのイメージを明確に持っていますか?                                                                                              ◇ 埋蔵服を再び着たい!
◇ 65歳から70歳までのウエストをage sizeに!を目標に体力のある今、背水の陣ダイエットします!
◇ 体調がよかったあの頃の体重に戻します!

キレイな人の写真効果、あります

自分に似たタイプのキレイな人、キレイだなぁと感動する好きな人の写真を眺めるのは効果があります。
「人の振り見て、わが振り直せ」のステキ版。映画ファンなら女優さん、音楽ファンならミュージシャン、それに40代のご自分でもいいのです。やってみてください。 50代の体は、ホルモンの減少で太り始める時期でもあるし、代謝が悪く、どこか巡りが悪い状態で中々スッキリしないのですが、「ホントの私はこんなもんじゃない!」と、大好きな自分への努力をしている人からのお勧めです。                                                                    あと何kgにしろ、大切なのは50代の内に、肥満しにくい体に改造しておくこと。細胞の復元力が落ちると、やせる=シワになりますからね。
かく申す志垣も、お腹まわりを集中的に鍛え中。いつのまにか食べるものにも配慮する様子です。プレーンストーミングの日以来、復元力を信じて、「桜はまだかいな」と春を待ち、メジャー片手に体重計にのっております。眺めている写真?申し上げられません。だって、笑うでしょ。

気が付けば太っていました

□まさか、ホルモン減少でこうなるなんて!
体のことを学ぶ機会がなかったし、自分の体に何が起きるかは、結果でしか分らなかったということです。
「ホルモンが急激に減少すると、新陳代謝は悪くなり、脂肪はつき易くなるわ、落としにくくなるわで、生理の前にむくみ易かった状態が続く」という簡単なことでさえ、なってみるまでは他人事でした。そんな時期は、太るための環境もバッチリ。                                          「お友だちと時間がたっぷりあるものね」「50代になると、おいしいものを食べる機会も増えるじゃないですか!雑誌も罪つくりしていますけど、お昼のレストランでのグルメ三昧は50代が中心でしよ。新陳代謝は落ちるのに食べる量はいっぱい。そんな50代の体を予測して、それまでに代謝のいい体づくりしてきた人は少ないですよ」「いま、まさか!って、みなさん慌てていますね」

□サイズを測りましょう
「痩せよう=減量、体脂肪率低下」と考える人は多いけれど、大切なのは「自分の体の実寸」を知ること。
中高年の健康をアクアスポーツで指導している新井恵子さんは、「年齢と共に、同じ体重でもウエストサイズは増えてくる。体重が落ちたといっても、筋肉も落ちて、ふくらはぎの太さが変わって、脚力が低下している人もいます。サイズは美と健康のバロメーターなのよ。ただ減量したのでは、筋肉が弱って、階段の上がり降りも辛くなるし、ヒザが痛くなったりするのね」と指摘します。
サイズ対策の第一段階は、姿勢。美しい体は、姿勢を正すことからつくれます。
新井さんからのアドバイスは、[毎朝、鏡をのぞいて、あら私ってキレイ!と顔だけ見ておしまいはダメ。姿勢を伸ばして立つ、座る、歩く。それだけで背中の肉が取れたり、お腹がへこんだりします。もちろん姿勢よく速足で歩く習慣になれば、脚力もつきます」とのことでした。

□ミセスサイズのスカートは66㎝の表示でも実寸は70㎝!
ミセスサイズのスカートには、ゆるみがたっぷり。いい気持ちになってはいけませんへ
「ヤングとミセスの表示は、全然違う。絞り方が違うんです。出てくるお腹やお尻で丸くなった体が収まり易くカッティングされていますからね」だそう。
確かに、昔のスカートは、ウエストは入っても、お腹まわりがきつかったりして、体型か如実に違うこと実感します。お店のミセスサイズって、優しいのね。

□「15キロの余分」を落とした人の実感
「この前、思い荷物を持って、試しに体重計に乗ってみたの。そしたら、元の体重より少ないのよ!ああ、私はもっと重いものを身につけて運んでいたんだと気づきましたよ」若林みどりさんのダイエット目標は、ご主人との旧婚記念アルプス登山でした。

2.自分をあきらめてしまうと、一気に体型は崩れます

「明日から」は未完の決意

「あの日までに」と目の前にステキなにんじんぶらさげましょう!流行の薄手スカートを春にこそ!おやつ止めます。今日から!

●カッコいい自分でいたい!                                                            ◇太って[オバサン体型」になるのは不本意です。生き方、暮らし方、感受性のスマートさがなくなるようで。                             ◇ 太る生活したら、翌日から2-3 日で戻すのが原則。

●講演、テレビのお仕事にキレイは大切な条件です                                                                 ◇キレイだと一目置くのが仕事の世界でしょ。きれいな人って、気持ちいいですもん!
◇自己管理を説く人が太っていちゃマズイ。見本体型を心がけます

●家族や友人同士だからこれでいいはないですよ!
◇ 旧婚旅行を目指してダイエットしました。あの頃の私再びを実現しました。
◇「また太っちゃったぁ!」が日常の挨拶では困りもの。

健やかな体できげんよく暮らしたい

先日、モナコ政府観光局長の大隈和子さんとお話していた時のことです。
「父は94歳まで、ランチは外で、昔の秘書さんやお友だちととるのを楽しみにしていました。ステキなレストランを探して予約してね。あとで分ったことですが、亡くなったその日も、ランチの予約を入れていたそうです」と伺いました。お出かけの時は、おしゃれもし、自分を楽しませようとする方だったそうです。自分にワクワクしてもらえるように努力するのは、交流交友の原則だということを、改めて思い返しました。きげんよく暮らす大前提は、体調がいいこと。体調がよければ、気力も充実するし、人にもやさしくなれるのです。
例えば、食べ過ぎた翌日はきげんが悪い。「体が重いなんて最低!」と自分を罵りながらの出勤です。これではまわりも大迷惑。自分を諦めて体型が崩れたあとは自己嫌悪。その先はお定まりの転落コースが待っていると恐れます。不機嫌なおばあさんにはならないでね!

気になるポイント、目標はさまざまです

□ここが解消するまで頑張ってみよう!というポイントがある
口ここが欝溝するまで頭璽つてみよう!というボイントがある。
「二重顎」
筋トレで美しい背中の芳賀さんは、「ここが太ると嫌だなって思うのは、アゴ。私は二重顎になり易いんです。顎がないから 。ですから、二重顎になってきた度合いで体重計に乗ります。顎がバロメーターになっているの。二重顎になると、横から見た時醜いから減らそうかとなる。見慣れた自分の体だけれど、自分の目の届くところで、ここだけはというポイントを決めるといいと思いますJ。
「お腹のまわり」
あと3 kg減で太め解消を狙うなら、お腹のまわりです。この3 kgというのが中々なんですね。何しろ家族からは「いいじゃないか、それくらいで。太ってないよ」と言われるし、プティックでも「あらら、とてもお似合いなんて、11号や13号出されて、細めに映る鏡の前でホッ」。それにもめげないためには、目の前にニンジンです。太め解消の暁に味わう喜ぴ、何にします?

□「ウエスト÷ヒップ」=0.7が理想です。                                                              女性の場合は、元々ウエストがあってヒップが大きい。だから、両方の数字で自分の体型値を出します。
「厚生労働省は、50代であれば、0. 7-0. 8でOKといっているけれど、0. 8ではちよっと太めかな」ということでした。わっ、頑張らなくちゃ!

□一度膨らませた風船は新品にはなりません。
「腹筋で鍛えても、一度膨らんだお腹は横ジワはとれない。脂肪は落ちても、皮は復元されないのね。横に線が出来ちゃった」の声に、「新品には戻らないのよ」。ま、お腹ポッコリが解消するのなら、皮膚のシワくらいガマンします、私。

□理想体重は体調が安定していた時期の自分を目安にします。                                                  管理栄養士の竹内さんは、「一人一人身長も骨格も違うわけだし、自分の理想の体は食べて、その食べたエネルギー量と体重がどう相関するかを見極めることで決めたいですね。20代を過ぎて、自分がある程度長い期間ずっと維持してきた体重というのは安定しているということ。もう今からは、そのときの体重を理想として、それ以下には落 とさない方がいいですよ」。体重を落とすなら1か月に1 kg。2 kgじゃ急ぎすぎというのが、竹内さんの提言です。

□女性としての美しさをあきらめない!                                                       「太る」ということへの抵抗は、美しさより楽しさ優先に流れそうな生活への緊張感の1つです。50代になると周りも太めの人が目立つから、基本サイズの尺度が変わっても気がつかない。洋服はどんどんサイズが直せるし、11号13号でもデザイン豊富になって、太めインフラは整いました。
でも、体が締まると、顔も気分も仕草も若々しくなります。理想体型を目指しましょう!

3.50代は楽しみ方の達人。けれど、楽しみの輪にはいつも食べものが待っている!

●しゃべる、食べる、飲む。いつも口は大忙し
◇ 3人寄れば食べるのが習性になっていませんか。旅する女性たちは、座るや否や食べもの交換。そのLお弁当も食べて、う~ん太りますよね!
◇ 一番食べているのは50-60代の女性たち。毎日がハレの日の食生活です。

●お付き合いでのおやつは禁止!
◇おとなの体におやつは不要です。おやつは肥満用と心得て、買い置きしないこと。                                                 ◇どうしても楽しみたいなら、週に1回とか、特別な日をつくって、「おいしいのを少し」の習慣

●空腹でなくても、時間がくれば食べる習慣                                                            ◇家族との生活時間差があるから、健康のため自分の食事時間を守ります。
◇お腹がいっぱいなら、野菜の鍋。カロリー少な目にして、食事は抜かない。
◇お茶の時間はおやつの時間。おやつは寛ぎ、やめられない。

笑った分だけ太ったなんて!

みんなで集まって、持ち寄った名物や名店の味を食べながら、どれだけ笑ってきたことだろう…と、一瞬シュンとしてしまいました。
しゃべるのも笑うのも、相当なエネルギーだったとは思うけれど、食べたカロリーには勝てなかったんだと、脇腹をつまみ、お腹を眺めて納得したのでした。が、それって毎日やっていたわけじゃない!脇腹の脂肪は、日常何気なく口に運んでいた一粒のチョコ、一枚のおせんべい、1個のケーキや和菓子のせいに違いありません。それを止めよう!
みんなと集まって、クスクスアハアハ笑う時には、やっばりおやつは必需品。その日のために、毎日のおやつ、止めます!以前、洋菓子 和菓子に夢中な人たちが集まって「50代からの甘い生活」談議をした時、「甘いものがあるテーブルには天使が降りてくるっていうでしよ」と伺いました。そうなんです。おやつの時間は、みんなが穏やかに笑っていて、楽しくて幸せな会話が広がっていきますもの。これだけは確保いたしましょう。
「おやつスペシャル」のお誘い、お待ちしています!

日々の食と体養生法

□おやつはだめ!
「50代は、ご飯も食べておやつも食べる!」
「実家の母といると、食事のあと、ようかんを付き合って食べない?なんていう」
「そうそう、お付き合いで食べるのよね。私デザートはいいわって言うと、一蓮托生にしようとして、自分だけ食べないなんてダメなんてねJ
「私の姉は、お菓子を沢山買い込んでいて、ご飯が終るとすぐ出してくるJ
「山登りに行くと、電車の中でも山でも、座るとすぐにリュックからお菓子が出てくる。お菓子食べながら、お昼の心配してますよ。あれ、仲間意識でしょ。食べものの話は嫌いな人がいないし、みんなが参加できるのよ」
「ところで、田村さんは、食べているもので太るって思っているのは何?」「おやつ。朝と3時のおやつ!」
「ええっ!朝も食べるの?おやつは、ほんとに太る!おやつを食べていいのは若い内よ!J
*みなさん、50カラット会議にお立ち寄りの際は、おやつは要りません!

□健康にいいもの、食べすぎたりして・・
食生活見直しの第一歩は、自分の食べているものを自覚することです。
「太っている人に、食べている量を聞くと、そんなに食べていないのに って言う。でも食べたものを書き出してもらうと、やっばり食べてる。中には、体のためと言って食べ足してたりして、その分摂り過ぎ。健康のために不健康に太ってるっていうわけJ
「牛乳飲んでます、納豆食べてます、豆乳飲んでますって。あらら、そんなに要らないのにつていう位。食事だけではバランスが取れないって、栄養バランス食品も食べていて明らかにカロリーオーバーだったりする。体にいいからって、何にでもきな粉を入れるという風で、行き当たりばったりです」
「食事もしているのに、豆乳にはちみつ入れて飲めば、体重増えますよ!」「まずは、一日にどれだけのものを食べたか、確認するといいですね」
*昨日食べたものを書き出そうとして、思い出すのに一苦労しています。

□太らない食事法
①三食をバランスよく食べる。三食しっかりゆっくり食べれば、気持ちも安定するし、おやつがなくても大丈夫。
②食べる量と動く量が均衡していれば、太りません。どうしても多めに食べたい人は、運動しましょう。
③時には外食したり、お付き合いで食べたり、ハメも外します。けれど、こまめに調整 します。過食を楽しんだら、翌日から2-3日で戻す努力を。食べる董でするか、運動するかはお好みで。何を食べた方がいい、何は食べない方がいいということはありません。病気で食事制限がない限りは、いろいろ賢く食べるに尽きます。但し、食べる量は、腹八分目が適量です。

4.日常ダイエットの基本は、キビキビこまごま動くこと。運動すれば、余分な脂肪は落ちていきます。

50代のダイエットは運動することで叶います

体董は食生活で、サイズは運動で達成します。毎朝の落ち葉掃き、床の雑巾がけは、エネルギー消費効果すごいですよ。家も自分もキレイになって、一石二鳥です。

●step1 キビキビと人を追い抜く速さで歩きます                                                                         背筋をのばして、大股で歩くのは快感。このままでは太ると竹内富貴子さんは自宅からオフィスまで30分歩くそうです。血行の悪さ、肩こりにも効きます。脚力も付きます。

●step2 気になる部分をイメージに近づける運動をします                                                              まだまだ筋肉は鍛えられる。モモを90度引き上げる動作を繰り返したり、体を伸ばして立ち上半身だけをねじる運動を毎日するだけでもお尻回りスッキリします。

●step3 筋肉質のからだを目指し、代謝のよい体になります。                                                                     これからは筋肉だ!と筋トレのコーチを頼んだ芳賀さんの背中は美しい。水泳、ウォーキング、ジムで筋トレetc.鍛えるなら今が最後のチャンスです。

動くと体が熱くなる、軽くなる、笑えてくる

動いて5分もすると、体は自家発電を始めます。10分もすればモーター全開。ヒザから下で動いていた脚が速度を上げて大股で進むようになっていきます。実践その1というわけで、志垣と田村はランチの後、歩き始めました。
オフィスのまん前に一周1 kmの公園があり、一念発起と三日坊主を経験しているのですが、今回ばかりは田村の意気込みが違います。
靴を選び、首にはタオルをかけて、ウィンドブレーカーという出で立ちです。初めは4周から。およそ20分ですが、足取り軽く午後の仕事に戻ります。けれど、4周の20分間では、ちょうど汗が出始めたのに中止のタイミング。本当はもう10分歩くと、「運動した」満足感につながるのでしょう。
補足といってはなんですが、エネルギー消費につながるかは不明ながら、歩く最中ずっとオシャベリしています。有酸素運動効果、あるでしょうか。
蛇足ですが、女性はどうしてこうも話すことが尽きないのでしょうね。昔、二人があまりしゃべるので、机を離されたことがありました。声が大きくなっただけだったので、すぐ隣同士にもどされましたが 。イヤハヤ懐かしい!

脂肪は燃焼させなければいけない

□こまめに動く
「バランスのいい食事をして運動をしていれば、一番効率がいい。連動だけでもダメだし、食事だけでもダメ。特に50代からは、両方必要です」と言う竹内冨貴子さんは、普段の生活でもよく動きます。「食べる時とデスクワークしている時以外は、動いてますね。仕事が終って家に帰ると、すぐに夕食を作って、食べ終わったらすぐ片付けて、ほんとに座ってないです」cそれに自宅からオフィスまで歩いたり、ゴルフにも熱心です。

□外で運動が嫌な人なら                                                                          筋肉が落ちない足腰を心がけるのと、腰まわりが締まる一石二鳥の運動があります。                                              「かかと上げ足踏み」                                                                            先ずは、かかと上げ。1分間に60回のかかと上げ。自分の腿という備え付けのダンベルを使った運動です。
「腿上げ」
ヒザが直角になるくらい腿あげします。同じ場所でいいのですから足踏みを。初めは50回から、慣れてきたら100回は続けましょう。腹直筋を使いますから、お腹まわりの脂肪燃焼にも役立ちます。
「寝たまま脚上げ」
横になって、片足ずつ伸ばして、数分間空に浮かせます。

□姿勢よく、速足で歩けば股関節も鍛えられます                                                                  歩幅を広げて、大きくキビキビあるくのは、気持ちもいいし、体がのびのびします。
「香港に行ってご覧なさい。みんな飛ぶように歩いていますよ。太っている人を見たら、香港に来たばかりの人だっていうくらい 」だそうです。

□マッサージではやせません                                                                                 「マッサージは、脂肪が燃焼し易いように柔らかくしているのです。つまり、痩せるための前処理をしているの。痩せるのは、ご自分で体を動かすしかないのです」とアロマセラピストの古川圭子さん。                                                             「私たちは応援団なのよ。試合するのはご本人。もんだら痩せるわけじゃないですよ」と、新井恵子さん。マッサージは、体の脂肪を燃やす発火剤なんですね。

□若い頃から筋肉を鍛えてきた人はちょっとの刺激で筋肉はよみがえる                                                              子どもの頃からクラシックバレエを続けていたので、筋繊維がしっかり出来て、柔かくて丈夫な筋肉の持ち主です。長じてフラダンスを始めた時も、クスワットは誰にも負けない腰の落としぶりで、今年の全国グランプリで「3位」と「ベストスマイル賞」を受けたほどの腕前です。それには新井恵子さんも感心しきりでした。50代で鍛え始めたのなら、運動は定期的にやらないと、筋肉はすぐに元に戻ってしまいます。持続こそ力です。

5.本格的に「ダイエット」となると、精神力も必要です。

太ってしまった自分を修復するのがダイエット。3か月で1キロ減が理想です

●3か月で1kg減でも1年で4 kg。上々です。
春までに傍目にもハッキリとはいきませんが理想的。毎日鏡で自分の体型を確かめて、体重とサイズ計測をするだけでも、ダイエットは進行します。
但し持続こそ力。まいいかでは1 kg減も叶いません。

●春までに3キロ減目標なら食生活と運動の2本立て
自分の食べたものを書き出してみると、意外に多く食べています。食べなくてもよかったのではと思うものにも気づきますよ。1日30分、動いて汗をかきます。体を使う、歩く、運動する。キチンと実行すればバッチリです。

●短期決戦の過激方式もあるにはあります                                                                       体を動かすのは嫌いな若林さんが実践したのは中国針と週3日の断食方式。家族の協力はもちろん、肌あれの心配からエステにも通う周到さ。「復元力がある内に」の体力派ダイエット。 3か月で15 kg減でした。

ついハメをはずす食事もあります。そんな時は翌日から2-3日で戻しましょう!

ダイエットといっても、若い頃とは、目的も方法も違います。20代は、「美容体重」のひたすら痩せた体を目指しました。
30代40代は、太らない食生活を心がけました。家事育児、仕事に座る暇もなかったあの頃は、日々の生活が運動でしたからね。
そして今、自然体に暮らしていると、何をしても太ります。そんな自分の体を、みかけと健康のためにダイエットとしようとするのですから、いわば自然に逆らって暮らす覚悟が必要です。自分の体型から目をそらさない。自分の食べているもの、量、食べ方に寛容にならない。1回の怠慢を取り返すには、3倍の時間と努力が要ることを忘れない。ダイエットに耐える体力と精神力がある50代は、再び戻らない!んだそうです。
痩せてくると嬉しいものです。初めの1か月を乗り切れば、シメタものだと経験者は語っています。春になったら、嬉しい成果パーティでも開きましょうか。

颯爽と生きていたい!

□芳賀日登美さんの筋トレダイエット
「50歳を過ぎると、適当な体型の人は颯爽としていますね。だから、颯爽として生きていたいか、もう颯爽を捨てるか、50代は決断の時なの。私は、颯爽としている方が気持ちがいいし、体調もいいから、筋トレしようと決断しました。忙しいし、トレーナーに自宅に来てもらうことにして、今日は億劫だなと思っても、否応なくトレーナーが来てしまうという方式にしました。
初めの3か月は、油抜きと、炭水化物と乳製品を控えました。お酒はそのまま。アルコールが炭水化物の代わりになって、エネルギー燃焼に役立ってくれたのかな。普段からフラダンスをやっているので、足腰を使っているし、その上筋トレをしたので、以前より体力はついたと思う。風邪などで熱を出すということもなくなりました。最近は、毎日体重計の乗って、1 kg増えたらすぐ戻すを習慣にしています。
それというのも、仕事として、経営者たちに体管理は自己管理の基本なんて言っているので、私が太るわけにいかないという状況があるからできるのね。」

□若林さんの過激ダイエット
「好きな自分になろうと、イメージした自分を目指しました。
私のダイエットは、20代から数えると4回目。今度は、もう体力派でやる最後のチャンスだと思ってかかりました。仕事の比較的時間がとれる時期に、スピーディにということでマッサージと中国鍼。鍼で新陳代謝をよくして、ホルモンバランスを整えながらね。
最初の3日間は、お水ばかり飲んでまるで断食する。でも、鍼で食欲中枢を刺激するから、全然お腹が空かないんです。お腹に貯えていた脂肪を燃焼する期間だったのね。そうすると、スルスルって5 kgくらいすぐ痩せちゃった。それからは、お野菜中心の低 炭水化物食。鍼とマッサージは続けていました。先生がずっとついていて、反動が起こらないように定期的に看てくださったから、不安はありませんでした。
私は、性格的に目的達成能力が高いけれど、今回ばかりはリバウンドしないように、毎朝体重計に乗っています。
結局、10日で5 kg、1か月で8 kg、2か月で12 kg、3か月で15 kg減量しました。始めの頃は、夫も「大丈夫?」なんて言っていたけれど、痩せてきたら「いいんじゃない。もう少し痩せてもいいね」ですって!。肌にも気を配っています。エステにも行って、痩せた分シワシワにならないように、復元力を高めてもらっています。久々に会った友人からは、違う人かと思ったって言われちゃいました。
過去のダイエット?子どもの頃からダイエットには関心があって、『ミコのカロリーブック』も読んでいました。20代でミニスカートが似合いたくて実践したのは、女子栄養大学の 4群方式でカロリー計算しての食事法。1年かけて美容体型達成しました。40代では、編集者としてダイエットの本を担当した時、本の帯に’’編集者自らが痩せた”と入れた<て、和田式9品目ダイエット。これもキレイに痩せました。その後プロテインも試して7 kg痩せました。同じものを食べ続けるのがつまらなくて中止。いろいろ食べ始めたら元の木阿弥に。そして今回。達成しましたが、過激ですし、誰にでもはお勧めしません」。

も気になる50代でした。

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