50カラット会議

72号 会議報告「超生物はwith- aging をめざす」

2008年12月 発行所 「50カラット会議」

50カラット会議レポート 

72号

会議報告「超生物はwith- aging をめざす」

 

女性の半分は「米寿」を迎える時代。
50代60代の私たちにとって、これからの30年の生き方は大きなテーマです。免疫学からみると、「閉経を迎える50歳前後は、生物期が終る時期」。
50カラット会議では、「老眼にもなるし、放任すれば筋力も体力も低下する。これからは、” 超生物” として、人間に与えられた脳を使って生きる時」と考え、長寿時代の生き方を探ることにしました。長寿な人生は、人に支えられることと無縁ではいられないのですが、だからこそ「自己」と「絆」についても、しっかり話し合っておきたいと考えました。

蛇の道はヘビに聞くシリーズ72

更年期真っ最中は、「anti -aging 」に揺れる。60代になると、「with-aging 」が心地よい。

お集まりいただいたのは、長寿時代の生き方をテーマに、各界でご指導にあたっていらしたり、NPO活動を進めていらっしゃる4人の方々です。
高齢者自身によるファッションショーや結婚前提の出会いの場を企画する 佐々木道子さん。19歳から49歳まで30年間を5人の介護に向かい合った羽成幸子さん。NHK「きょうの料理」などでシニアの食事にアドバイスをおくる医学博士で管理栄養士本多京子さん。NPOの広報担当の傍ら60代からのエネルギー活用の道を探る山本加津子さんです。

 

目次

1.「超生物」の心地よさに目覚めちゃいました!
出来ないことは「出来ない」と言いつつ、楽しい自分を生きていきたい。

2.自立の基本は、個の自覚、人間関係の認識、社会情報への関心。ますは「ひとり上手」に生きてみたい。

3. これから30年。やっばり人と笑っていたい。いい人間関係の真ん中には、機嫌のいい人がいます。

4. 年齢の受け止め方。「超生物」の心は、晴れ晴れのびのびです。

5.50代からの食事の大前提は、決まった時間に食べること。体のリズムに合わせた食べ方が身につきます。

1.「超生物」の心地よさに目覚めちゃいました!
出来ないことは「出来ない」と言いつつ、楽しい自分を生きていきたい。

私たちが超生物!このことが生きる自信になるのが嬉しい。もうanti-agingなんて言わない

●免疫学的にみると、子供を産み育てる「生物期」は終了。                                                          実質を追い求める生活から文化度が気になり始めた。 アウトサイダーとして、子孫世代に文化を伝承する役目を自覚したりもする。

●閉経、老限、白髪、体力や筋カの低下で、「これからは脳を使って生きるとき」を実感。                                           健康に生きて老衰で死ぬためには、新しいライフステージに向けた知識と知恵工夫が必要だと思う。

●「超生物」と区切ったことで、世間卒業。これからは楽しく暇つぶしさせてもらいます。                                           老いて人生の観客になるのは嫌。仕事も遊びも自分の楽しさ中心に。そんな自分を周りにも楽しんで欲しい。役立ててほしい。

 

自分を大切にする分、相手も理解して生きていかなくちゃね。

体力にもストレスにも無理は禁物になるけれど、「やっぱり仕事が好き」という人は、ここだけは私の出番と、細々でも仕事を続けます。
「このギャラで」というよりも、「お志で」という仕事と報酬が理想。10年くらい前だったか、小樽で「現代」というクラブ風バーに迷い込んで、そこで働く人たちの働き方に感動したことを思い出しました。
フロアーの真ん中にダンススペースがあって、ジャズバンドも生演奏。そこのホステスさんたちもバンドマンも、なんと皆さん70代だったのです。
「脚が痛いから、孫の運動会だから、温泉に行くからと休みながら続けているのよ」「ドレスや着物を着る楽しみもあるしね」と笑いながら、ホステスとして登録している方々の木札が並ぶ壁を見せてくれました。その時、「ああこれだ!私の理想!」と、感激したのです。同年代だからこそ理解できる、それぞれの体調や生活リズムを大切に、一人一人の楽しみを続ける生き方を目指したい「超生物時代」です。

超生物は自分を見つめます

◇免疫学と「超生物」。50カラット会議田村亮子から。
免疫学者は、「生物としてのヒトというのは、50歳前後を境に終る」と言っています。そして、次のシステムが始まるのだというのです。他の動物は、生産する能力が終ると、そこが死なのだけれど、ヒトの場合は脳がものすごく発達しているので、固体維持が続くらしい。そこで、終わった時点から更に続く時代を、「超生物」の時代と位置づけました。となると、生物としての能力や機能をいかに持ち上げるかではなくて、「質が変わった」と考えて、それはそれで違う対応での生き方を考えた方がいいという提案につなげています。

◇「超生物」と思えば、仕事の位置づけも変わります。
「この頃は、ひとりで生きていく覚悟をしようと思っているんです。今までは、家族のためとか身内のことが課題でしたが、これからは、自分。いろいろな方々を見ていて、確かに迷惑をかけざるを得ないのだけれど、その期間を出きるだけ短くして、自立しなくちゃと思います。
仕事もお賽銭をいただく感覚でやりたいですね。お金はそこの箱に入れてって!という風な仕事で、自分と周りの人とがつなが っていけるといいですねえ」
「私も、今の仕事が終ったら、どうするか分らないわ。以前も定年になったら遊ぽうって思っていたのに仕事しているし、仕事は好きですねぇ。遊びも大好きなんですけれど、なんらか仕事とのつながりは持っていたい気がしています。江東区に住んでいるのですけれど、仕事がらみで、地域との関わりをつくろうと思っています。男の人だって、60歳くらいでリタイアして何もしないというのも、社会の損失かなあと思うんです。そんなエネルギーをお賽銭感覚で出してもらう、少し働いてもらって、少し自分の励みにもなってという活動ができないかなぁと思っています」                                    「私もやっぱり働いていると思う。生きがいを求める、自分のイメージする人間像に近づくための努I力なの。それは、社会活動なくしては絶対出来ないんです。だから社会とつながって、何らかの仕 事をしていくの。この頃、そういう意識が強くなりました。それまでは、もう仕事なんて鎌よって言ってたのだけれど、この頃違う。仕事できることがり嬉しかったりするんですね」

◇高齢者の結婚                                                                          自分の能力や経済力、人のネットワークで生きていく方はもちろんいるのだけれど、実は、結婚によって女性たちのレベルアップをしないとだめという状況があるんです。主婦で暮らしてきて、離婚されちゃったりした女性とかは、全く暮らしていけなくなっちゃう。そういう女性がすごく多いんです。その人たちには、下駄を履かせるというか、生活を底上げする目的での,結婚があります。私の活動は、そんな人のためのものです。
その人たちは、個になれないんです。生きて行けない女性がいるということなの」
「夫って、陰でこき下ろしたりしているけれど、やっぱりいたほうが安定感がありますしね・・」介護体験者は、「楽しいことばかりじゃない」と水を差しましたが、「ひとりよりふたり」なんですね。

 

2.自立の基本は、個の自覚、人間関係の認識、社会情報への関心。
まずは「ひとり上手」に生きてみたい。

自立とは、孤独にならないために必要な「ひとり上手生活術」です。

●自立の基本① 「個」を自覚する。
健康と自分ひとりの時間など自分の責任で管理しなければならないことがある。
「これからは私が主役」の生活をめざすなら、自分ひとりで出来ること、自分だけで楽しめる時間の充実を。孤独に耐える力もつけたい。

●自立の基本② 人間関係を認識する。
自分で出来ないことは、補い合う、助け合うほうがいい。「ひとりよりふたり」「ひとりより皆で」が楽しいことはいっぱいある。
「自分に目いっぱいでは、人に優しくなれない」を認識して優しくなれる自分を目指す。

●自立の基本③社会情報を把握する。
自分を求めている人や場所自分が求めている機会や情報には敏感でいたい。培った知識や体験を活かした地域活動に役立つ自分が見つかれば嬉しい。

「強い自分になる」ということ。

「強くなければ優しくなれない」という言葉への反応は、さまざまです。
例えば山登りをする人は、「突然雨風が強くなったテントの始末をしに外に出て行く人って、決まっているの。そんな時、一人一人の力量が見えるのね。自分に精一杯の人は、他の人のために働けない。優しくなれない」と話しました。
また、経済の安定をイメージすると、「約束を果たせなかった場合のキャンセル料は覚悟できる。そのことで迷惑はかけない」のも、強さです。
確かに、目指す人生を叶えるためには、自分にどれだけの力量があるのかを知る必要があります。体力や体調、ライフワークとして続けたいことへの気持ち、家族や友人との絆やその中での自分の役割を認識しないと、自分の力量で出来ることを見極められません。
けれど、「出来ない」場合はどうしたらいいでしょうか。対応は2つです。
誰かの助けを求めて実現するか、別の方法を探るのです。そうした判断ができる自分になることも、「強い自分になる」ことではないでしょうか。

自立への心構えと心意気

◇ 「50歳からは私が主役」という目覚め。
「50代雑誌『ゆうゆう』には、サブタイトルに”50歳からは私が主役"とついていました。
そうつけたのは、正に、家族のために生きてきたけれど、これからは自分の人生よねということでした。読者の専業主婦の人たちに、自立を応援するということで、これからば’個’’に戻っていこ うということの提案を意識していました。
特集でも、"ひとり上手”というのをやりました。まずひとりで喫茶店に入る、レストランに入る、映画に行くとか、おひとり様を体験しましょうということです。もう少し進んでいた人たちは、これからはひとりで遊んで、ひとりで出かけるし、家庭だけでなく、外で幅広く友人など人間関係を作って行くという風でしたね」

◇自立している生活をしていれば、約束もキャンセルも安心。
「あなたが行かないのなら、あたし止めるという人との約束は困ります。こちらも都合が悪くなったと言えなくなるから、そういう人とのお付き合いは重荷ですね。けれど、一緒に行くと言っていた人が都合悪くなっても自分は行くという人となら、安心して約束できます」
「来年の4月に金毘羅歌舞伎行こうねという話があります。今丁度4人なんですけれど、一人の人が家族にガンだということが分って、行けるかどうか分らないというの。でも早く手配しないとすぐいっぱいになっちゃうので予約したいわけ。
とはいえ、予測できない事態のためにその人が諦めるのは気の毒だから、一緒に予約して、いざとなったら、キャンセル料払ってねと言ってる。
それだけの覚悟があればいい。そういう覚悟ができるのが、自立した生活ってこと。ドタキャンでも、キャンセル料払う覚悟をするという人同士ならOKなんです。そういう自立した者同士の友達関係じゃないと、難しいですね。上手く行かない」

◇自立というのは、出来る事と出来ない事とを、はっきり表現できること。
「出来ないことをはっきり見定めて、助けての信号が出せる。その力が自立じゃないかと思う。家族や周りの人で出来ること、社会のサービスで助けていくことがありますから。
自立というのは、最後まで誰の助けも借りないということではないです。私だって、こんなこと言っていても、明日脳梗塞になって半身不随になってしまうかもしれないわけだし・・」「迷惑をかけたくないという人ほど、迷惑をかけますね」「ガンコだからですか?」
「というか、迷惑かけまいとして何も伝えてこないので、連絡はいつも突然。急に救急車で運ばれて、何はともあれ飛んで行かなくちゃならない羽目になる・・・」
「親世代の場合は、便りがないのは無事な証拠ではなくて、便りがないのは危ないって言う。いざとならないと、助けてって言いませんからね」
遠慮がちな親たちを見て、「迷惑だなんて思わないで!」と叫びたい気持ちは大きくなるばかりです。

3.これから30年。やっばり人と笑っていたい。いい人間関係の真ん中には、機嫌のいい人がいます。

老いては子に従い・・は、難しい時代です。子は、親は親で元気に生きてほしいことでしょう。

●家族
育った子供とは「大人の関係」。楽しい話で笑いあいたい。夫とは同じテンポで老いていく。そこにいるという気配に安心しながらも、「ひとり」で生きる覚悟も期待している。
老親には「甘え上手」でいてほしい。家族とは、お互い「迷惑」と思わず、出来ること、出来ないことをはっきり言いあっていきたい。

● 友人
共感を楽しんでいきたい。仕事も遊びも、お互いに自分の責任で参加しあうつながりが基本。
価値観、関心事に共通項があることに加えて、金銭感覚が似通っていることも、長いお付き合いには大事なこと。
友人は、新しい世界、思いがけない視点、優しい気持ちに出合える人生のお宝です。

●社会
人と関わる楽しみを続けるなら、社会活動が欠かせない。仕事、NPO活動、地域ボランティアヘの参加などがある。
自分の出来ること、したいことの範囲を明確にして、報酬はお賽銭感覚のお気楽さで受け取りたい。

しかし・・「いい夫婦」は難しい!

近頃流行だという夫婦での「船旅」や「海外ロングステイ」。
帰ってくると、すごく仲良くなるか離婚の危機か、どちらかだそうです。
というのも、船旅も海外ロングステイも、ふたりの時間がたっぷりだからです。
もともと話題に事欠く夫婦なのに、それぞれに行動できる社交性や語学力が不足していると、ふたりの時間と距離は濃度を増すばかり。
よほどのコーディネーターがサポートしないと、「二度と夫婦では行かない!」という結末になるらしいのです。
どちらかといえば積極的でお友だちづくりは得意技の妻たちは、さっさと部屋に引き上げる夫を尻目に、お仲間とオシャベリを楽しむけれど、部屋に帰った途端「こんな時間まで、何やってたんだっ!」と言われてガクゼンという話もありました。                                         「1階と2階に住み分けて程々」という話を思い出しつつ、しっかし、夫婦は難しい!

人間間係模様

◆ 夫も自立してもらいます。                                                                                 「夫は糖尿病だったのですが、数年前に親がみんないなくなりましたので、どっちが先に死んでも恨みっこなしということで、自分の体は自分で管理してくださいと言い、夫は自分の食事は自分でつくるようになりました。夫は、カロリー計算して作っていますから、結果も自分のもので、お医者さまからもよくコントロールしてますねと褒められているようです」

◆老親が気になります。                                                                        「母親が今独り暮らししているのですが、去年90歳になったのを機に、元気なものの一緒に暮ら 1さない?と言っています。今年の初めには、母もその気だったのですが、この秋、いよいよ母と暮らせる広めの家探しをした矢先、やっぱり案の定もう少しひとりでいたいなんて言う。準備したのに・・と、むかっとしたのですが、それだけ母が元気ということかなと思って、その話は 立ち消えにしました。でも母は、あの話は立ち消えになったわけではないのでよろしくなんて言っているので、来年はどうなっているか分りません…」                                                      「ほんとにバタバタしていて、2週間も連絡しないでいると、母から電話がかかってくる。頼りがないilt れどどうしたの?、来ないと寂しいわって言うあの甘え上手は、私も歳とったら、まねしなきゃと思うくらいです」

◆友だちは、50/50が原則。
「友だちって、心の支えにはなるけれど、経済的にとか実質的な支えにはならないです。だって、友だちにお金借りられるかというと、ちょっと難しい」
「そういえば、学生時代に特別仲がよかったわけでもないのに、この頃集まるようになっている仲間がいます。仲間になったのは、結婚しているしていないではなく、自分の裁量で物事が決められる人という共通点がある。                                                        言ってみれば経済力かな。もちろん、経済力には幅はあって、ある人なんかは年に何回も海外に行けて、使えるお金は250万だなんていうけれど、私たちはそうはいかない。でもある程度同じレベルのお金の使い方ができるということは大切ですね。                                        友達というのは、この歳になると遊び方とか価値観とかが似ている人同士である必要がありますね。50/50が長持ちの条件です」

◆子供には・・                                                                            「わたしはやっぱり子供!自分の老いを見せないとね。老いは自分の親から学ばないとね。
介護って、自分が老いるためのリハーサルなんです。あんたもこうなるのよ。死んだら冷たくなるって教えるのも財産。
子供に少し迷惑かけないと、親の死を受け入れられないんじゃないですか。見せたほうがいい」
「私は、子供とは楽しい話をする間柄で終りたい・・」
いずれにしても、子供も「大人」になりました。きちんと話ができるはずです。

4.年齢の受け止め方。「超生物」の心は、晴れ晴れのびのびです。

権利意識で、上から物言う人が増えている。営話する人とされる人の間に、お互いに支え合っていく意識を取戻したい。

●50識前後
更年期には、「こんなはずじゃない・・・」と、自分の体と気持ちの変化にアタフタした。目標は、「ant i -aging 」だった。

● 50代後半
更年期から脱すると、「超生物」と割り切って、新しい出発点に立つ自分を発見する。自分に無理を強いず。長寿意識で人生の再構築へ

●60代からは・・
「anti -aging 」より「with-aging 」。元気に健康に生きて、老衰で死にたい。
「超生物」として、“いよよ華やぐ”ために、知識も知恵もネットワークもフル活用の時がきた。

親たち世代を見ていると、 歳をとるって甘いことじゃないと思う。自分で出来ることは、年々減っていく。
体の弱点が出てくる。介護は食べさせることだけじゃない。下の世話、揺れる心にトコトン付き合う覚悟が必要なんです

どっちにしても、歳はとる。with-agingのほうが、軽快にいける気がする。

歳に逆らうのは、自分の体に無理を強いる感じがする・・・
「歳を取るって、悪いこと?」と、疑問と一緒に、逆らう気持ちが湧いてくる…
そんな時に、「超生物になったのだから、生物時代の体じゃないのは当たり前」と言われて目覚めた自分がいます。anti -aging という気構えが消えて、「wi t h-aging 」「beautiful-aging 」という言葉に、しっくり納得する60代です。親たちは老いたものの、「80歳のころは、まだまだ元気だった。海外旅行はそろそろ遠慮しようかなと思ったのは85歳過ぎてから」と聞かされています。
その歳まで上手に走るには、やっぱり軽快感が一番じゃないでしょうか。

体の声を聴く

◆手紙の最後に書く「お大事に」が、心からの言葉になりました。
「私は免疫学的には伺ったことがなかったのだけれど、’’超生物’’を実感しています。
女性ホルモンの補充療法が話題でしたし、女性ホルモンって、産む性だけでなく、女性の体を健康に保っているんですもの。
私も、50代までは、健診結果はオールAだったけれど、55歳位から、やれコレステロールがひっかかった、血圧が高くなったなんて言われ始めました。最近は、ちょっとは食事も気にしています。にもかかわらず、今年は、またまた成績が悪くなった。弱点が出てきた。
そう実感するだけでなく、得意なことをしている時でも、おやっと思う。意識と実態のズレを感じちゃってます。
例えば得意の山登りなのに、鍛えるはずが、ヒザの軟骨をすり減らして。ヒザ痛が出てしまった。治そうと頑張ると、またダメなんです。かといって、痛いから運動しなければ、益々ダメになる。常に、自分の体とずっと対話しながら、これやっていい、これやっちゃいけないって、見定めながらになりました」

◆仕事のスピードが落ちちゃった                                                           「私はあまり変わったとは思わないのだけれど、通してみると変わってきてますね。仕事のやる分量というのが、以前と比べると出来ていないのよ。出来切らないの。それだけ力がイメージではここまで出来ているのに、実際には出来ていないの。出来そうな気がするのに出来ないのね。寝なくても出来たのに、寝なくちゃ出来なくなっているの。どうしようもない。
でも、以前50カラット会議レポートで” 超生物” って知って、えらく嬉しくなっちゃった。
気が楽というより、得意満面ですね。もう人間は卒業して、何をしてもいいような気分!そういう境遇にいるんだなって感じました」
「この三連休も山に行ってきたのですが、山では体力の限界みたいなものといつも対話している。昔はこんな所軽がると行けたのに・・とか。体の衰えはしみじみ分ります。今回なんか谷川岳のやさしい方だったのに、谷川岳の顔見ただけで、逃げ帰ろうかと思いました。
そこまで行く時に、谷川岳だけが真っ黒い雲がかかって、怖い顔していて、こんな所来るなって顔なの。昔だったら、よーし行ってやる!とか思ったのだけれど、今回は尻尾巻いて帰ろうかと思いました・・」

◇死ぬまで元気で、老衰で死にたい。
「そのためには健康じゃなくちゃ。生きている間は、健康でいるということですよね。元気で100歳クラブというのをやっている人たちに、何故100歳なんですか?つて聞いたら、それまで元気にいる目標を立てていれば、90代になってちょっと患ったと思ったら、長患いはしないでいられるって。
キンさんギンさん見ても分るように、100歳の人は、患ったら短期間で死ねるんです。ところが、60代で倒れたいうと、寝ている期間が長い。自分の体にお大事にと言い続けます!」

5.50代からの食事の大前提は、決まった時間に食べること。体のリズムに合わせた食べ方が身につきます。

食事時間をきちんととれる。これぞ超生物生活のリズムづくりの基本です。

●超生物の食事学①決まった時間に食べること                                                                 食事時間を守るだけで、体の声を聴きながら、その時必要な食べ物と食べ方を考える習慣が身につきます。
仕事が終ってから・・、お腹が空いていないから後で・・と不規則に食べていると、食事内容もいい加減になりますよ。

●超生物の食事学② 胃腸丈夫は回復力のもと。                                                           胃腸丈夫は老化防止につながります。運動不足だし・・胃腸の動きがイマイチという人は、高栄養のスープを摂るなど胃腸を守る食事の工夫をします。
食事の内容次第で、回復力の早い体を維持できます。

●超生物の食事学③料理の基本は栄養バランス。                                                                     低カロリーで高栄養の料理を栄養バランスよく食ぺる。これは、糖尿病食の基本ですが、同時に50代からの食事の大前提です。
目や手が勝手に伸びて、どうでもいいものを食べちゃった!なんて、もうやってはダメ!!

50代からの食事学を学ぶ機会が欲しい

食育の時代といわれるものの、50代60代むけの「20年30年の計」を見据えた食事学は見当たりません。
更年期に、今日明日の生活への不都合をなんとかしようと、健康食品に試行錯誤しましたが、長寿時代への体管理となると、やっぱり日々の食事がテーマ
です。家族に糖尿病の方がいらっしゃると、「糖尿病食」を学ぶ機会がありますが、その「糖尿病食」の基本こそが、すべての人の食事の基本だそうです。
幸いにして、季節や土地柄が食事を彩つてきた時代に育つてきた私たちなので「糖尿病食」の本で基本をおさらいすれば、自分流に旬や好みを組み合わせることが出来ますね。
サプリメントなどの栄養補助食品は、そうした食事を基本にして、上手に組合せる知識が必要とか。やっぱり、学ぶ機会がほしいものです。

体も食べるの大好きです。ずっと上手に食べていきたい。

◆「シニアの食事」が注目され始めています。
NHK「きょうの料理」で、4日間連続の番組「シニアのための食事学」は人気を集めました。
「シニアの食事への考え方は、そのままそれ以外の年代の人にも当てはまるということなんです。基本はいっしょですし、番組の視聴率もそうですが、終ってからテキストが売れたそうです。もう一回確認しようとした方たちが、本を買いに行ってくださったということでしょうね。
やはりシニア世代の食事への関心の高い時代だということだと思います」

◆食事の時間をキチンと決めると、暮らしにも体にもリズムができる。
「一番大事にしているのは、決まった時間に食事すること。1日3回食事のチャンスをきちんとできるのは、自律神経のバランスを保つ指標にもなります。私も、朝は朝ごはんを食べ、昼は昼ごはんを食べて、夜も仕事が終ってからごはんというのではなく、時間が来たら、まずごはんにします。
ごはんをきちんとした時間に食べることで、生活のリズムができるし、体も気持ちも安定するんです。食事の中味より、まず時間です。これは、子供も大人もそう。
食べることが自分にとってどの位の優先順位にあるかですね。私は、自分にガソリンをきちっと入れることを大切にしていますね」食べ方の原則。
「それぞれの食事の間に何かつまみたくならないような中味を考えます。
もし体重を維持しようと思ったら、基礎代謝が悪くなっているので、摂取カロリーも減っていくじゃないですか。
栄養素は減っていないので、栄養を取り過ぎないようにして、必要な栄養素を取る工夫が必要な
んです。ただあまり食べられなくなりますから、調理法が大事ですね」
「疲れていれば、高栄養のスープや雑炊。まだお腹が空かなければ、簡単サンドイッチ、時間があれば、野菜料理をいくつ作れるかに挑戦したりして、栄養バランスゲームやっています」
「超生物時代からの食べ方、食事学って、ほんとうに必要。
私ね、50カラット会議の『親たちから学ぶこれからの食べ方』シンポジウムがあったでしょ。あれで学びました。あの時の本多先生のお話がすごく印象的だったの。
食べ物は、歳をとったからって減らしちゃいけない、たんぱく質はずっと同じ量必要なんだとか。あの時、びしっと頭に入れました。こういう講座をうけなくちゃいけませんね。
国民的行事として必要だと思いますよ」
「ほんとよね。老衰までいくために、健康でなくちゃいけないんだから」
「病気にもなりますけれど、食べ方次第で、回復力の早さに個人差が出てきます」
「肉体が衰えていく分、考える力とか想像力とかが働かないといけない。
人間が1として成り立つには、体と心の割合で、どちらかが凹んだら、どちらかが出なくちゃだめですからね。知恵や工夫が必要です」
「何が自分のものかって、自分の体くらい自分のものはないですものね!」

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