50カラット会議

11号 いい「相棒関係」を楽しみたい

2001年4月 発行所 「50カラット会議」

50カラット会議レポート

11号

 

いい「相棒関係」を楽しみたい。夫、女友達、男友達、それぞれの距離感で。

この話は、「私たち団塊世代」という50代になりたての‘ニュープリリアント’たちの、「女の人たちが元気いっぱいなのはいいけれど、夫や周りの男性たちとの関係はどうなの?」という会話から始まりました。
part 1は、デザイナー、医師、料理研究家、ファッションイベントのプロデューサーたちの、3時間にわたる‘談論風発会議'のまとめです。

 

蛇の道はヘビに聞くシリーズ②

「相棒」には、フンフンと話を聞く楽しみがある。

目次

1. 「友達夫婦」から出発するのが、流行だった団塊の世代。
2. 段々自分に近づいてくる、夫の行動拠点の受け止め方。
3. 女友達は、外の世界を広げる相棒。
4. 一人より二人が楽しい。そのかたちは様々。
5. 夫とは、こんなふうに、寄り添いたい。

1.「友達夫婦」から出発するのが流行だった団塊の世代。

団塊世代の夫婦感、昔と今

団塊の世代の20代には、「同棲」が流行った。体制に抗い、結婚という形にとらわれたくない気持ちが強かった。
「友達夫婦」は、自立した者同士の共同体。

⇒いま、「青い発想だった」とは思うが、自立を前提に結婚したのは、正解だった。
夫も「それぞれの個性」を大切にしたいという。

⇒いま、「友達と夫婦は違う」と思う。友達気分でトコトン話すと、安らぎが消える。
そこそこ目をつぶってそのまま受け入れたい。

⇒いまは、友達というより一緒に生きてきた同志の心境。
「絶対的な味方」という安心感がある

団塊世代の“夫婦”とは ~“夫婦”になりたくなかった夫婦たち~

「ヒッピー、ビートルズ、フリーセックス、同棲……」が、‘’団塊の世代"と言われる50代の共有文化でした。
体制の束縛から自由になり、新しい道徳観に生きることを夢見た時代。同時に、それは、古い家族観や結婚観への反発ともなったと言います。
「妻になる、嫁になる、家に入る。そういう昔ながらの“夫婦"にはなりたくなかったのよね」。“家”の束縛から放れた、同棲を選んだカップルもいれば、学生時代からの長年のつき合いの同級生と結婚して、“友達夫婦"の形を選んだカップルもいました。
“夫婦"になりたくなかった夫婦たちです。
その後は、同棲から始めた関係が、「年老いた親の介護の問題が発生して、結局、籍を入れた」というカップルもいます。“友達’’だったはずが、気がつけば会話もなく、実は、親世代と同じ夫婦をやっていることに気付いたカップルもいます。“友達夫婦"って、何だったのでしょう。
「夫婦=友達」の関係は、成り立つのでしょうか。

みんなの声 ~夫婦とは~

夫婦には、絶対的味方という前提がある。

◆ ‘‘友達夫婦’’なんてウソだと思う
「友達は、時にはライバルになることもあるけれど、夫婦は、ライバルになってはやっていけない。困った時は、お互い支え合っていかなければならないから」と、 “友達夫婦“に、疑問を投げかける意見がありました。
夫とは、“友達”の部分もあるけれど、それだけだと、摩擦が大き過ぎる。「友達だと思うと、許せないけれど、夫だと思えば、許せる部分もある」からだそう。夫は、どんな時でも自分を助けてくれる、絶対的な味方。
友達というより、「相棒」と呼ぶのにふさわしいと言います。

◆夫婦は歴史を共有した“同志’’
「友達は取り替えがきくけど、夫は取り替えがきかない。そういう意味では、夫は友達ではなく‘’同志'」と言う人もいました。
“同志'とは、走ったり転んだりの泣き笑いを、一緒に体験してきた仲間。
歴史を共有した“同志’は、取り替え不可能だし、夫婦は、そんな関係でいるのが理想だと言います。

◆40歳過ぎたら、姉弟のよう。
‘’夫婦”の関係に縛られるのがイヤで、長年入籍しないカップルとしてやってきたという人は、「それぞれが、勝手に仕事して、同じ家に戻ってきて、それで仲良くやっていければいいと思っていた」そうです。
若い頃は、お互いときめきや、やきもちを焼く場面もあったけれど、40歳を過ぎたころから、淡々とした関係になってきたと言います。仲はいいのだけれど、友達でもなく、夫婦でもない。「姉、弟のよう」というのが一番ぴったりだと称します。「そう、そう。悪い高校生を一人抱えてるような気分かな」という人もいました。

◆もう一度、仕切り直し
仲の良い“友達夫婦”だったはずのカップルが、50代になって、会話もなく、家庭内別居のような形で暮らしているケースもあるようです。
「“友達夫婦”と言えば口触りがいいけれど、夫婦として、きちんと向き合いましょうという覚悟に欠けていたのかもしれませんね」と分析する人もいます。
「“友達'という曖昧なくくりで、夫婦としての責任を逃れた“結婚ごっこ”だったのかも」。
50代は、古い価値観と新しい価値観の狭間にあった世代。親にしつけられた古い道徳に縛られつつも、一方で「気に入った相手となら同棲したっていいじゃない」という気持ちがありました。
いずれにしても、50代は、夫婦の仕切り直しが必要な時かもしれません。
「子どもも大きくなって、二人になったら、もう一度向き合って、お互いに、人生の相棒と認め合える関係を育てたいですね」という意見に、一同うなづきました。

2.夫の行動拠点が段々自分に近づいてくる。受け止め方を考えたい。

夫の気になる行動

①夫が、家にいることが多くなった。月2~3回しか夕食を共にしなかった夫が、近頃ほとんど毎日一緒。
②仕事仲間より、昔の友達と、集まり始めたらしい。地元に、行きつけの店が出来たみたい。
⓷出かけようとすると、「何時に帰るの?」と言われて、アレッ?妻に寄りかかる言動が出てきて、たじろぐ。

夫の行動こうなったらいいな

料理のおもしろさも知ってもらって、 家の中での楽しみを増やしてあげたい。二人きりの世界にとどまらず、お互いの友人の輪をリンクさせて、外の世界とつながっていきたい。

新しい関係へ

家のまわりに、遊び場をつくろうかな。
「何故か、夫の帰宅時間が早くなった」との言葉に、「うちも、うちも」の声があがりました。子どもがいないある夫婦の湯合、これまでは夕食を一緒に家で食べるのも月に2~3回程度。“帰る家が一緒“なのが唯一の絆か、というぐらい多忙な生活だったそうです。
ところが、ここ2~3年は、早く帰宅する夫に合わせて、妻も、家庭回帰。最近では、ほとんど毎日、いろいろな話をしながら食卓を囲んでいるのだといいます。夫の遊び場が、家に近くなっているという話もありました。行きつけの店も、会社の近くじゃなしに、家の近所の地元の店。常連同士、仕事も立場も関係なく、友達になれるのを、夫は楽しんでいる様子だとか。時には、そんな店から、「飲みにこないか?」などと夫からの誘いがあって、「エー、この人ってそんなこと言うタイプだったっけ?」と少々戸惑ったという話もありました。
夫がだんだん妻に寄り添ってくる、近づいてくる。なんだか、新しい関係が始まりそうです。

みんなの声 ~近づいてきた夫は、しっかり受けとめたい~

◆夫の行動範囲が見えるようになった
妻より早く帰宅することなんてなかった夫が、今では家にいます。一人で、料理をするようになった夫もいるそうです。簡単な卵焼き、味噌汁ならチャッチャッと作り、「お前も食いたければ、食ってよし」と、妻の分もテーブルに並べてあるといいます。
「今までは、ゴルフか麻雀か、何してるかわからないけれど、まあ元気でしょうって思っていた。それが、最近は、家にいない時でも、夫の居場所が想像できる」と言う人も。スポーツクラブ、飲み屋 。いずれも、家の近所が、夫の居場所になったのだそう。
「どこそこにいる」「誰々といる」と、夫からの連絡が、ちゃんとくるようになったのも不思議なところとか。お互いの行動範囲を、束縛しない夫婦だったはずが、最近、外出する妻を見ると「どこ行くの?」。夫の違う面を見た気がすると言います。
「家」に帰るようになっただけでなく、気持ちが、妻のところに帰り始めたようなのです。子どもも独立、仕事もひと段落。夫は夫で、このへんでもう一度妻と向かい合いたいと思い始めたようです。

◆“濡れ落ぢ葉”にしないために
帰ってきたのはいいけれど、「ちょっと面倒だったりして」という声もありました。そこで、二人で向き合うだけではなく、一緒に外の世界とつながっていこうとする夫婦も、多いようです。
友達同士の集まりに、妻が呼ばれたり、妻が夫を呼んだりすることも増えました。夫婦単位で、友達みんなが集まることも多くなりました。
「照れくさいのか、夫は同じ店にいても、離れた席に座る。でも時々、視線や声をかけたりして」。誰かが介在して、でも一緒。そのぐらいの距離感も、心地良さそうです。
◆夫と“これから’’のこと、語りたい
「今までと違うことに、挑戦しようとしている夫の発展的な考えに、賛同できる。夫に惚れ直すということがあるとすれば、そういう時じゃないでしょうか」。50代の“惚れる”とは、ときめいたりドキドキしたりすることじゃなく、「この人と一緒に年をとりたい」と思うことのようです。
夫とは、話し合いたいことが、山ほどあると言います。けれど、話を持ちかけても、「そういう面倒くさい話は、明後日に」などと、避けようとする夫が多いのは、頭の痛いところだそう。お互い気短かになったのか、話が噛み合わないと、ついカッ。「すぐ怒る」と言われてしまう。相手だって、いきなり怒り出すこともあるのに……。夫と本気で向き合うのには、努力が必要なようです。

 

3.女友達は、外の世界を広げる相棒

女友達との付き合い方

〇おしゃべりは、女同士に限る。仕事で知り合っても、オフタイムは私的関心事満載の時間。

〇夫が亡くなったら女友達と暮らすという人もいる。会いたい時に会うからいいけど、一緒の生活は負担になりそうでもある

〇見たり聴いたり、食べ歩きしたり。遊びの連れは同性が気楽。体調崩しても、分りあえるのは、女同士。

同性の友達を持つこと ~おしゃべりを発端に私もと広がる体験~

「最近夫は、仕事関係の友人より、小中高時代の同級生と遊ぶのが、楽しいみたい」と話してくれた人がいます。昔に戻って、「〇〇ちゃん」などと仲間を呼ぶ夫の姿は、それはそれで、なかなか好ましいものだそうです。夫が、男友達といるのが楽しいように、妻だって、女友達と一緒にいる方が、気楽で嬉しい時もあります。男性と女性では、考え方も感じ方も違うので、説明不要の気楽さは、やっぱり同性同士なのです。お酒を飲んだり、旅行したり。同性同土だから話が合うし、気を使わず、リラックスできるのが一番だといいます。この先、まだまだ長い人生です。
夫婦だけで、ただ向き合うだけではつまらない。これからは、夫も妻も、互いに、気楽に誘える同性の友人を持つことで、世界を広げていきたいものです。

みんなの意見 ~それぞれの場面で、それぞれの「いい相棒」持ちたい~

◆旅の相棒を選ぷなら?
「夫と一緒に旅行すると、何もかもさせられちゃうから、イヤなんです」と言う人がいました。運転手させられる、荷造りさせられる、こまごま面倒見させられる。だから「夫との旅行より女同士のほうが気が楽」なのだそうです。
確かに、女友達との旅は楽しいけれど、夫と一緒の方が、気楽な面もあるとの意見もあります。
「女友達と一緒だと『お先にお風呂どうぞ』『今トイレ使ってるかしら』なんて、気を使う面もあります。夫となら、遠慮せずに『先に入るわよ』でおしまい。慣れているという意味では、夫との方がラクですね」というのです。

◆オシャベりの相棒なら?
お酒を飲んだり、おしゃべりを楽しむ時は、夫と二人だけもいいけれど、それぞれの仲間も交えて、ワイワイやるのが楽しいと言います。同性だけで話すより、話題に広がりが出て、面白いのだそうです。
「うちの夫は、この頃、男と話していてもつまらない。私の女友達たちとの話の方が楽しいと言っていますよ」という話もでました。女性は、いろいろな種類の友人を持つけれど、男性は、仕事がらみの付合いが主流のよう。「景気の話やリストラの不安……、男同士だと、話題が、現実的で暗くなってしまうの
かもしれませんね」。女友達だけでなく、男友達と電子メールのやり取りを楽しんでいる人もいます。メールは、新しい話相手をつくり出すようです。

◆一緒に暮らす相棒なら?
夫が先に亡くなったら、老後は、女同士で住みたいと考える人も、多いようです。もう1回の結婚を選ぶより、気の合った友人との生活を選ぶというわけです。それに対して、「もちろんそれも1つの選択肢。けれど、そう簡単にはいくのだろうか」というのが、出席者の疑問でした。
旅行なら、非日常の行為だし、やがてそれぞれの家に帰ることが前提だから、楽しくやれそう。でも、旅行と生活とは違います。
いくら仲良しの友達でも、それまでの生活の習慣もスタイルも違うのだから、違和感がありそうといいます。「年をとれば、わがままにもなってくるしね」。
仲間が集まって住む、コーポラティブハウス形式ならどうでしょう。
プライベートなスペースは、完全に独立していて、みんなで使えるパプリックスペースもあるのだそう。
でも、「いつも一緒にいたいわ」と、ベッタリの関係を作ってしまうと、たとえコーポラティブハウス形式でも、、結局ギクシャクしてしまうのではと心配します。その人は、「夫が先にいなくなったら、ひとりで」と決めていました

4.一人より二人が楽しい。但し、そのかたちは様々

夫婦のかたち

●ちょっと違うかなと思いつつフンフンと、話を聞いているのは、お互いさま。
ありのままを受けとめ合うのが夫婦かな、という心境。
●今からなら、「結婚」よりは「同棲」を選びたい。
お互いの歴史を共有するには体力不足。「今」を楽しむ相棒になりたい。
●再婚の時は「この人と老後を過ごせるか」が、テーマだった。
何かに夢中の人の姿を眺めて暮らすのは、楽しい。

⇒一人は自由だけれど、楽しみ乞分かち合えないさびしさがある。自分の話を聞いてもらい、相手の話も聞きに帰っていく「家」を共有する相棒は、楽しい。

どんな人と、人生を歩みますか?

もちろん、一人で生きたい50代もいます。
一人なら、自立してない夫にしがみつかれることもないし、自分のために、自由に時間を使えます。極端な話、死ぬも生きるも、自由だといいます。
逆にパートナーがいれば、「勝手に先に、死ぬわけにいかないでしょう」と、相手に対する責任を感じます。
それでも、「やっぱり一人より二人が楽しい」と、出席者は語ります。「趣味があって、楽しみもあって、仕事もあって、経済的にも困ってない。だから、一人でいいと言う人もいるだろうけれど、私は誰かにそばにいて欲しい。それが自分に、心身のバランスを与えてくれるから」と、話してくれた人もいます。
そばにいてほしい誰かとは、別に“結婚"という形をとらなくてもいいと言います。これまで生きたきた歴史を、それぞれ背負っているのだから、若い頃のように、泣き笑いを積み上げていこうとは思わないとか。今のお互いを楽しむ「相棒」として、同棲もよし、週末の共同生活もよしと、形より実を望んでいます。あなたは、いかがですか?

みんなの声 ~「相棒」の条件は、フィフティ フィフティ~

◆一人でも生きていけるけど、二人は楽しい
結婚は、お互いに支え合う覚悟が必要。相手に対する責任というより、自分に責任を持つことが大切だと考えられています。「一人でも生きていける人間が、一緒に寄り添って生きていけるのが理想」とのこと。言い方を変えれば、「一人で生きていけないような人間は、結婚に向いていない」ということにもなりそうです。

◆自立しているから、二人でいても窮屈じゃない
自立が上手くできないまま年を重ねた夫は、パートナーがいなくなった途端ガクンと来ることもあるようです。しかし、それは「亭主関白の夫と、夫に従う妻」の古い‘’結婚“をしてきた世代のことだと、指摘されました。
「うちの夫は、家事は全部一人で出来るから、私がいなくなっても困らない。自由な時間を謳歌すると言っていますよ」
妻の側も、「若い頃から、自分のやりたいことをやっていれば、夫の存在が窮屈に感じることはないのでは」とのことでした。お互いに、自立し合う意識で結婚した50代は、夫と一緒に年をとることを、楽しみにしているようです。

◆50代カップルのカタチは様々
「若い新婚家庭の夫婦関係は、どこも似ているかもしれないけれど、50代夫婦は違ってあたりまえ」という指摘もありました。
それぞれ、生きてきた歴史を背負っているから、年をとればとるほど、個人差が大きくなるのだと言います。50代夫婦のカタチは、様々です。もう一度結婚したい人、これから結婚したい人、結婚の形はとらずパートナーを求めたい人など、これから、どんな人生の相棒が欲しいかも、人それぞれです。
「自分は自立していても、そばに人がいて欲しい」という人は、相棒になれそうな人を見つけたら、お互いの生活に、少しずつ浸食し合うような形で、一緒に暮らせる状況を作りたいと言います。お互いに再婚で子どもがいる場合は、全部を引き受けようとするのはもう無理。お互いのこと以外で煩わされるより、「自分のためだけのパートナーとして付合いたい」とのことでした。

◆女性の「一人」は不便なことも
仕事なら一人で宿もとれるし、一人の食事も不自然じゃないのが、プライベートな “女一人’’は敬遠されるのが、実状。一人で行って「何か美味しいものある?」と聞けば、用意してくれる行きつけの店を最低限確保したいとのこと。楽しい時は、二人だともっと楽しいはずと考えることがあるそうです。

5.夫とは、こんな風に寄り添いたい。

夫のポジション

① 仕事にキリをつけて新しいことを始めたいという夫には、応援したい気持ちが強い。

② 今や、夫は「弟」のよう。好き勝手に遊んで帰る高校生みたい。その姿がほほえましい。

⓷改めて向かい合うのは、照れくさいし、気詰まり。犬を飼ったり、友達呼んで、空気を和らげている。

⇒「なにもかも一緒のシニア」なんて、つくり事。マ、いいか と眺の合える距離を保ちたい。それが、50代からの安心立命。

夫と寄り添う方策

つきつめるのは止めました。
「いい相棒でいようね!」と、折角こちらが向き合う覚悟でも、肝心の夫がテレビの前でゴロン。ガッカリです。
また、話していて、夫と自分の思考回路の違いに、愕然とすることもあるのだそう。妻が夫の考えていることが分からないことがあれば、夫だって妻と女友達の会話に「よくそんなつまんない話を延々しゃべってられる」とあきれるという具合。「これは大事なことだから、話そうよ」と持ちかけても、返事は「あとで」。とことん突き詰めようとすれば、スルリとかわされます。
「仕事で疲れて、交換寸前のモップ同然。ヨレヨレなんだから、家でまで七面倒なこと言ってくれるな」と言われた、という話もでました。出席者一同、多かれ少なかれ、同じような体験をしていました。考えてみれば、妻だって、仕事をしていれば、夫同然疲れています。
そこで、本当に大事な問題は別にしても、家ではあんまり「とことん」をやらなくてもいいじゃないかと思い始めているそうです。

【 みんなの声 ~夫との適度な距離感の作り方~ 】
◆夫婦ともども“不良”のススメ
「50代からは、夫婦だけで向き合っているのはつまらない」という意見がでました。お互い、外の世界に趣味や楽しみがあり、仲問もいる。大いに、自分の世界に夢中になりたいと言います。
外の世界を満喫した後は、若い時と違って、羽を休める場所も必要です。それが家庭や妻、パートナーであればいい。外の世界であったことを聞いてもらったり、話したり。50代家庭は、お互いが絶対的な味方になって、いたわり合える場でありたいと言います。
「今まで出来なかったことは、これからやろう!それが、50代の醍醐味ですよ」との言葉もありました。大人の“不良”とは、家の中だけの狭い世界に満足しないということ。夫婦共々、“不良”になって、大いに遊ぼうというわけです。

◆夫の世界に「スゴイ!」
「うちの夫は、友達と一緒に、開高健さんの足跡を訪ねて、ベトナムヘ行ったり、開高さんが行ったバーを訪ねたりして喜んでいます」
「うちのは虫が趣味で、休みには、やれボルネオだマレーシアだって、虫の採集に行くのが楽しみなようです」など、夫の趣味の話が出ました。
妻は妻で、別の趣味を持って、夫の趣味につき合うことはあまりないのだそうです。 それでも、夫の世界に関心を持って、「へえ」「すごい!」と聞いてあげるのが、楽しいと言います。妻が興味津々なら、夫も身を乗りだして話を聞かせてくれます。
そんな時、夫が輝くのだと言います。それぞれが自分の世界を充実させることが、寄り添える夫婦を作る秘訣のようです。

◆考えの違いは突き詰めない
仕事では、相手の考えが分からない時には突き詰めるのが必要だけれど、家庭では「ちょっと違うけど、まあいいか」という距離感も、必要ではと言います。だからと言って、お互いの関係に、冷めているわけではありません。
そもそも、男女の思考回路は違っていると悟るべしとか。互いの違いを面白がる度量が必要なようです。

◆第三者を巻き込んで、リラックス
それでも、二人だけで気詰まりな時は、夫の友達、妻の友人、大勢で遊んでみます。「この人って、こういう人だったのか」を発見する、嬉しいおまけ付きです。犬を飼ったら、楽しくなったという人もいます。「言いたいことがあっても、犬に向かってしゃべったり。すると、ケンカのタネも薄まる感じです」
一緒に犬の散歩をしながら、夫と話をするのもリラックスできると言います。 “子はかすがい”ならぬ、“犬はかすがい"も、悪くなさそうです。

 

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