2001年7月 発行所 「50カラット会議」
50カラット会議レポート
14号
“ヒマを楽しむ贅沢”がしたい
ああ、忙しかった!と休暇をとったりするという多忙人間たちに、ある週末、あるリゾートに「集合!」していただき、息抜きについてお話していただきました。それによると、息抜きの仕方が変わったみたい。
つい最近までは、それっ!と車を走らせたり、海外へ飛んでいったのに、この頃口にするのは、「ぼんやり、何もせずに過ごせる場所に行きたい」と、唯々ヒマを楽しみたい気持ちです。何もかもから離れて、気ままで美しい時間を過ごすという願望です。
となると、これは「隠れ家的時間」。
ーカ所で、体内時計に合わせての欲求を満たし、ヒマな時でなければ思いつかないおしゃれだの手なぐさみ事に、時を過ごすという贅沢がしたいということなのです。それぞれが自由に過ごして、夕食で一緒という相棒がいれば最高!そんなリゾート、ご存じですか?
蛇の道はヘビに聞くシリーズ⑫
ひとりの居心地が用意されたリゾートがほしい。
目次
1. 背負う荷物は益々重い。息抜き上手にならなくちゃ!
2. 息抜きの相棒なら、笑いとばせて、くつろげる人が一番。
3. ひとりで息抜きの「すてき」と「不便」
4. 滞在型リゾートでの「ヒマの楽しみ方」
5 体験リゾートの「隠れ家度」と今後への期待
1.背負う荷物は益々重い。息抜き上手にならなくちゃ!
息抜きのニーズ
●毎日の暮らしの中の息抜きは気分転換が目的。
➡猫と遊んだり、草花の手入れしたり小さな無心になる時間がいい。 近所の喫茶店、美容院、エステや映画館ヘ一時的逃避も常套手段。
●時には、大々的に、体と頭を休止させて、命の洗濯をしたい。
➡海外、故郷、人のいないどこかへ行くのは、これまでのパターン。
最近は、思い立ったら出かけられる近間な「隠れ家」がほしい。
「息抜き用 隠れ家ニーズ」は強まるばかり。あちこち動き回るより
自然を眺のながら、気ままな時間を過ごす贅沢がしたい。
息抜きが必要です ~背負う仕事も、益々重い50代です~
体力で乗り切っていた若い頃と違って、参加者一同、いくつもの仕事を平行してこなすことが難しくなったと、実感するそうです。やるべきことを整理するだけで精一杯。
頭の中がグチャグチャになって、「いくら考えても、もう何にも出てきません」という状態です。そうなったら、抱えた仕事を、一旦全部棚上げする必要があると言います。
また、50代になって、自分のペースでは動けないことも、増えたそうです。頼まれた仕事の締切、親の世話や介護、子どもの問題……。
背負う荷物が、重くなりました。海外出張や大きな仕事の後も、神経がすり減ってクタクタです。家に帰ればホッとする程度の疲れではないのだそうです。
自分のエネルギーの総量が分かるようになった50代。
「これ以上やると、もう限界」の心と体のサインが出たら、いろいろな形で息抜きをしていると言う皆さんです。
どんな息抜き方法が試されているのでしょうか。
みんなが試す息抜き法 ~疲労の度合いで、息抜き法は違います~
◆脳の活性化にほ、場所を変えるのが一番
仕事が重なって思考停止状態、このままでは先へ進めないという時は、気持ちと
頭の切り換えのために、場所を変えてみるのも方法だと言います。
いつもと違う喫茶店で、アイディアを練るのも一つ。もっと煮詰まった時には、思い切って、映画館やエステに行ってしまうと言う人もいます。
非日常の空間で、リフレッシュするには、旅行がもってこいだと言います。
但し、計画を練って、「この日に出かけるためには、この仕事を片付けなきゃ」と準備しなければならないのが、逆にストレスになることもあるのだそう。
運転だけに集中して無心になれるからと、ドライブを息抜き方法にする人もいました。頭の休息になると言います。
◆自然がくれる日々の癒し
日常生活の中でも、いろいろな息抜きの仕方がありました。
「土日も休みなし、家にまで仕事を引きずるという働き方は、卒業した」と言う人は、「プライベートな時間が増えたのをきっかけに、自宅のベランダで、バラの花を育ててみたら、想像以上の安らぎだった」と言います。
花を育てることで、心が充足するので、これまでのように、海外旅行でストレスを解消したいとも思わなくなったそうです。わざと遠回りして、ほんの5分でも10分でも、道端に咲く花を愛でると、気持ちが安らぐという人もいました。
駅までの道のりも、「この角を曲がると、木蓮の木がある」などと、草木に目を向けて歩けば、それだけでも違うそう。小さなことでも、自然との一体感を感じることが、リフレッシュになるのでしょうか。動物との触れ合いも、癒しになるようです。猫の毛をとかしながら話しかけたりしている時、無心になれて「なごむ」のだという人もいました。
◆味覚の刺激でリラックス
仕事の合間に飲む一杯のお茶や、仲間と連れだって、ワーとお酒を飲みに行くことも、日常生活での息抜きだそうです。また、美味しいものを食べて、「嬉しい!」とニコニコすれば、脳のα波が出て、ストレス解消になるのではという意見もありました。
◆ウルトラCの休息術も必要
日々の息抜きだけでは、徐々に蓄積された疲れは、なかなか取れないようです。そこで、ウルトラC級の大々的なエネルギー補充の必要性を感じるのだそう。年に1度か2度は、全く日常生活から離れた時間と空間で過ごしたい、隠れ家に引きこもりたいという声、多数でした。海外出張などでギリギリに神経を張りつめた後は、出張帰りにそのまま別の国でプライベートな休暇を取り、自分を取り戻してから帰国するという人もいます。 ドンと疲れた時は、ドンと遊ぶ。これもエネルギーの調和でしょうか。
2.息抜きの相棒なら、笑いとばせて、くつろげる人は一番
どんな息抜きが必要?
① 息抜きしたい気持ちは、個人的なこと。「ひとりで」「自分流に」が大前提。
② 女の人の息抜きに「おしゃべり」は抜きにできない!
食事しながら、お酒を飲みながら、他愛ない話にうつつを抜かすの大好き。
深刻になるのは御免。ガハハと笑ってオチが付く3~4人がいい。
➡友人と過ごすなら、自由行動+一緒の食事が理想。特に、リゾートでは自分の過ごし方優先が、息抜きのコツ。
家族こそ、くつろぎ仲間
「母の日に、息子夫婦から食事に招待されて、家族でくつろぐ楽しさを再認識した」と言う人がいました。義務感が先行した子育てが終わり、子どもとも、大人同士の付き合いができるようになったこの頃です。自分を取り巻く人間関係も、仕事中心からプライベートな関わりへと、重心が移ってきたようです。
仕事のつながりもなければ、お互い何も求めない関係の相棒と、「お花見でも行こうか」「何か美味しいものでも食べに行こうか」と、誘い合って出かけるのが、リラックスできる時間。
「ハア~、この人と一緒だとラクチンだわ」と思えるのが、ありがたいのだそうです。
昔からの友人や、仲良しの従兄弟などを誘って、にぎやかに、旅行に出かける機会も増えたとか。
付き合う人も、付き合い方も、変わりつつある50代です。
これまでの人間関係を見直して、一緒にいてくつろげる相手を求め始めているのでしょうか。
みんなの声 ~ 一緒にいてくつろげる人、くつろぎ方~
◆オシャベリはストレス解消
「夜、女友達数人で集まって、ワイワイとおしゃべりをしてくつろいでいます」との報告がありました。家族の食事の準備がすんでから、誰かの家に集まるのです。みんなそれぞれに、家でも職場でも、たくさんの荷物を抱えているけれど、この時だけは、すべて自分の時間。他のことは忘れて、解放感にひたります。集まれない時は、電話でのおしゃべり。
こちらも、特に意味のない話をするのが楽しいのだそうです。
◆誰かと一緒だとホッとする
男性と女性では、息抜きの考え方が違うようです。
男性は、釣りやスポーツ ジムに通うなどの、一人でやる趣味に癒しを感じ、女性はコミュニティの中で生きるのが、心地良いのではとのことです。
確かに、なんとなく不安な時、誰かと一緒だと、ホッとすることもあるという話も出ました。
◆暮らしに直結しない話題がいい
女性同士が集まる時は、ベッタリした関係や、話題が暮らしに直結したものだと、疲れてしまうと話す人もいました。「自分自身、ずっと姑の面倒を見ながら、家のことや仕事をしてきたから、主婦同士の暮らしにべったりの会話は、分かりすぎて、もう聞きたくない」のだそうです。
姑や夫への不満、出来の悪い息子の愚痴……、これではせっかくオシャベリしても、かえって、ストレスがたまってしまうと言います。また、深刻な相談をされても、返事のしようがないので、つい女性同士の集まりを避けてしまうこともあるそうです。
◆いつもと違う場面作り
悩みや問題をただ聞いてもらうだけで、スッキリすることもあるから、真面目に答を出そうとしなくてもいいのではという意見もあります。
「一緒になって受け止めるより、話題を自然に変えて、違う場面作りをしてあげる。その方が、親切」なのだそう。
また、二人で向き合っていると、深刻な話になりがちでも、3人4人と集まれば、掘り下げた会話にならないので、ちょうどいいと言う人も。
リラクゼーションになるのは、本音で話せる、気を使わない相手に限られるようです。
◆時間を切り取って共有する
一緒にいてくつろげるのは、お互いに何も求めない関係だと言います。
お互い忙しいことを分りあっている間柄だと、お互いに、ちょうどヒマができた時に、合流するといった方法をとるそうです。ムリは禁物。片方でも「忙しいのに!」と思っていては、一緒にくつろぐは成立しませんからね
3.ひとりで息抜きの「すてき」と「不便」
ひとりで息抜きのすてきと不便
➡生活時間を拘束されない解放感で、気ままな時間が過ごせるステキがある。
➡ひとりでいる居心地に欠ける場所が多い。日本旅館だと、女性のひとり客は敬遠気味。
➡感動を分かち合いたいときは、ひとりだとちょっと残念。
「ひとりのヒマ」にやりたいことがある。
関心のある場所に、いたいだけいる。寝たいだけ寝る。そうそうと思いついてやる「爪の手入れ」「顔のパック」「全身マッサージやエステ」。新聞やテレビ見ながらの、 お酒タイムやお食事。ただただポーッと日光浴の昼寝他。
こんなことできる「リゾート」が欲しい。
「息抜きひとり旅」、やみつきになります
日常生活で、息抜きできる時間は限られているのだから、誰かに邪魔された<
ないと、旅に出ます。忙しければ忙しいほど、ひとりの時間は貴重。ひとりでいなければ、もったいないと思うのだそうです。
ひとりの良さは、誰に気を使うことなく、気の向くままに過ごせること。
たまたま通りがかった場所で、「今日はここに泊まってみようかな」と思うのも自由。
観光もショッピングも、他の人に遠慮しないで、お気に入りのところに、何時間でもいられます。ドライブするのも、ひとりが気楽と言います。好きなだけ走って、好きなところで車を止めればいい。
「ひとりなら、好き勝手に、やりたい放題できるんです」。
美術館を訪ねる、満開の花を見に行く、雪見て一杯、お祭り見物、ニューヨークで劇場通いするなど、興味の対象はそれぞれですが、皆さん、ひとりの息抜きを上手に楽しんでいる方々でした。
ひとり旅 ~ひとりでも、上手にくつろげますか?~
◆感動を分かち合う相手が欲しいことも
美しい景色を見て「わあ、きれい!」、リゾートホテルのジャグジーに入ったときに
「ああ、気持ちいい!」。
でも、そんな感動を分かち合う相手がいなくて寂しいのが、ひとりの息抜きだと言います。
「ひとりで声を上げてしまって、ヘンな人だと思われるのもいやだし」。
「ちょっと荷物を見ていて」と頼める相手がいなくて、トイレヘ行くのに困ったこともあるそうです。そういうときだけは、誰かが一緒だといいなと思うと言います。
◆女性のひとり旅は嫌われる
日本には、女性が一人でプラリと行って、泊めてくれる宿泊施設が少ないとの声が上がりました。特に、リゾート地では、ホテルでさえ、シングルの部屋が少なくて、泊まりにくいし、高くつく。
地方の旅館に一人で宿泊した時、仲居さんが心配して、しょっちゅう様子を見に来たという経験談も語られました。ただの息抜きに来ただけと分かってもらうために、無理して明る<笑ったりして、疲れてしまったと言います。
女性のひとり旅は、不快な思いをすることも多いようです。
◆ひとりでも美味しく食べるには
ひとりで食事するのは、苦手という人もいます。
ひとりでも平気な人は、店のスタッフの動きや、来ているお客さんを、あれこれ観察するのが楽しいと言います。京都の板前割烹の店で、従業員の視線が、自分ひとりに集中して、疲れてしまったという経験談を披露してくれた人もいました。
旅館での食事なら、多少お行儀が悪くても、土地の新聞などを読みながら、ゆっくり食事するのは、のびやかな気持ちよさのようです。
◆夜は、安らぎタイム
ひとりで旅行すると、夜はかなり時間があります。宿泊施設でくつろぐ時は、ビールと顔のお手入れ用品を用意する人がいます。パックしながらビールを飲んで、テレビでも見れば最高の気分。「ハ~、ホッとする」と思える瞬間なのだそうです。
◆求めるのはさりげないホスピタリティ
宿泊施設や店には、ひとり客にもさり気なく接してくれて、タイミング良く話しかけ
てくれるようなホスピタリティを望んでいます。馴れ馴れしくなく、重くなく、適度な距離感を保って、客を寂しくさせないスタッフの存在が必要と指摘されました。
4.滞在型リゾートでの「ヒマの楽しみ方」
どうやって過ごしたい?
●自然を満喫したい。
部屋からは勿論、木陰のベンチ、デッキチェア、 飲食も楽しめる屋外施設で、ひとりのんびり。
●思いきり自分にかまって暮らしたい。
体の手入れやおしゃれにうつつを抜かしたい。
●3日以上1週間未満に息抜き適性がある。
明日もあるという余裕で施設を使いこなしたい。
「何日も前から予約しておかなければダメ」という施設やサーピスは、役に立たない。
「ヒマだからやってみたいことがいっぱい」でこそ、リゾートの楽しみなんです。
体内時計次第と思いつきで過ごす日々
毎日プールサイドで寝そべって、ゆったりするヨーロッパ人に比べると、日本人は
ーカ所に滞在するのが苦手かもしれないと言います。
けれど、1日目、2日目ぐらいまでは落ち着かなくても、滞在も3日目にもなると、だんだん意識が変わってくるそうです。野鳥の声に耳を傾けたり、ポンャリ海や夜空を眺めたりすることで、疲れが抜けていくのを実感するそう。
本当の休息は、そこから始まると言います。
特に、自然の中で過ごす時間は、「雨が降ったら、予定を延期すればいい」と、自然任せ。
雨が降ろうが、雪が降ろうが、「やるべきことは、やる」という、日常生活とは大違いです。
疲れが蓄積している50代です。徹底的に疲れをとるなら、やはり、滞在型の息抜きをしたいと言う皆さんでした。
みんなの過ごし方 ~滞在型リゾートでの「ステキな暇つぶし」~
◆都会とは違う自然環境を満喫したい
日常生活から脱出したいのだから、都会とは違う自然環境が、必須条件。
どんなに施設そのものが素晴らしくても、海や緑などの自然がなければ、わざわざ出かけて行く気になれないのです。また、ずっと先まで予約が取れないのでは、疲れを癒す「隠れ家」としては、役立ちません。
思い立った時に、すぐに行けるのが、求める息抜きの地の理想です。
◆楽しみの選択肢は多いほうがいい
長く滞在すると、ずっとひとりでは、退屈することもありそうです。
毎日誰かと一緒は、疲れるけれど、人とのコミュニケーションを楽しめるチャンスも用意されているといいとの提案がありました。滞在中はヒマな時間もありそうです。
タイ バンコクのオリエンタルホテルでは、料理教室が毎日開催されていて、宿泊
者は、いつでも遊び心で参加できて、好評だそう。
このように、ヒマな時に、遊べる仕掛けが用意されていると、親切です。
気軽に試せる低料金のクイック マッサージ、近隣の名所旧跡や美術館などへ運んでくれる送迎バスなどが、「あるといいもの」としてあげられました。
◆“ついで"にできること、したい
そんな“ついで効果"を期待する声もありました。
ついでに、料理を習いたい。ついでに、ボイストレーニングを受けてみたい。普段時間がなくて、なかなか出来ないことが出来ると、トクした気分です。
◆ここだからこそ、変身!
非日常を楽しむのだから、「冗談でやってみようか」と思うような、イベントや教室に参加してみたいという人もいます。例えば、社交ダンスやフラダンス、フラメンコで衣装を楽しんだり。プロに、ヘアメイクやネールアートをやってもらって、おしゃれ願望を満たすのも、
面白そうです。
ディナーの時は、仮装パーティーさながらに、ドレスアップしてレストランヘ繰り出すのもいいですね。
◆繁華街みたいな施設はいらない
「異次元の世界に来た」実感が欲しいから、ちまたの繁華街にあるような、俗っぽ
い設備は興ざめだと言います。カラオケや麻雀ルーム、ゲームセンターなどは、あってもいいけれど、目立たない所に設置して欲しいと思っています。
5.体験リゾートの「隠れ家度」と期待
リフレッシュセンターの体験から
都心から約2時間、2~3週間を想定した滞在型の立派なリフレッシュセンターです。
健康づくりという目的型なので、家族やグルーづでの利用が多く、ひとりの居心地には、まだまだこれからの取り組みが期待されます。
①ひとりの居心地づくり
自然に触れていられる、屋外施設が少ない。飲食もできる、オープンスペースがない。
ルームサービスがない。
②家庭では体験出来ない設備と利用時間の拡大を
大音響で聴く音楽、ビデオブースよりミニシアター。図書室の夕方閉室は早すぎて、利用しにくい。
⓷3日以上の利用だと食事や料金体系に不安
ひとりでいることに飽きそうだし、長期滞在用の料金体系も明示する方がいい。
リフレッシュセンターに期待すること
~自然を取り入れたリゾートで、自然に暮らしたい~
実際に、「リフレッシュセンター」に宿泊してみた皆さんの感想は、「3日滞在するならいいところだけれど、1週間いるのはキツイかも」というものでした。
共通の意見は、利用者の滞在中のリズムと施設の活動時間帯にズレがあること。早朝と夕方6時以降は、大半の施設が閉まっているので、朝食前と夕食後の時間がヒマになってしまったと言います。特に、そんな時こそ利用したい図書館やビデオの貸し出しの施設も、6時で終わりだったことは、アレレッ!と不評でした。
他には、せっかく海が見えるのだから、建物全体が、もっと、自然を取り入れた設計になっていたら良かったという意見もありました。
例えば、野外で食事ができる場所や、夜景が眺められるスポットに椅子を置く、風が吹き抜けるデッキチェアに寝ころべるなど、具体的なアイディアも出されました。
友達や夫を誘いたくなるには、あと一歩。
特に、男の人がひとりで、「ヒマな時、やりたいこと」への対応はなく、お風呂に入ってビール飲んだら、あとはすることなし状態なのは、気になります。
「これから」に期待しましょう、という結論でした
みんなの提案 ~滞在型リゾートヘ、体験からの提案です~
◆贅沢感や、本物感を
「男性をここへ連れ出すのは難しいかもしれません」との意見がありました。ゴルフやテニスの施設もあるけれど、ミニテニスや打ちっ放し。
本格的にスポーツを楽しみたいという男性には、物足りないのではと言います。また、大音響で音楽を楽しめる部屋や、大型画面のビデオ、オットマン付きの座りごこちのいい椅子など、家庭にはない、豪華さや、質の高さを楽しめる施設があると、プラスαの満足感を得られるのではとの言葉もありました。
「うちの夫なら、大きな音で音楽を聴けて、海を見ながら一人で過ごせるよと言えば、すぐに来ると思いますよ」と言う人もいました。
◆コンシェルジュが欲しい
「用意されたプログラムに、あれこれ参加したかったけれど、効率の良いスケジュールが立てられなかった」人もいます。「やりたいプログラムがあったのに、何時までやっているのか分からなくて、結局、行ったら参加できなかった」と、残念がる人もいました。
一般のホテルでいう、コンシェルジュのように、その人の希望や滞在日数を聞いて、その人に合ったメニュー作りの、相談に乗ってくれるアドバイザーが欲しかったと、皆さん、口を揃えました。
◆長期滞在用の料金設定を
プログラムヘの参加や施設の利用料金が、高いと感じる人もいました。例えば、水着のレンタル料金が、1回600円。一日に何度も、バーデやプールを利用すると、けっこう高くつきます。長期になると、この料金も、けっこうバカにならない額になってしまいます。
「滞在中は、ずっと水着を貸し出してくれるか、宿泊料金と込みにしてくれるといいのだけれど」との提案がありました。
◆スタッフには大満足
本当にリラックスして滞在を楽しめるかどうかは、やはり人間次第。
その点、「リフレッシュセンター」のスタッフの対応ぶりには、皆さん、ほぼ満足です。説明の仕方も親切で、友好的なムードには、好感が持てたそう。
ひとりでの滞在者には、船旅のスタッフ並みの応対サービスが必要になりそうです。
◆体に贅沢させてあげた
「良かったのは、ただボンヤリ過ごすだけでなく、体を動かすことができたこと」と言
います。「自分の体に贅沢させてあげた」と実感したそう。女友達と一緒に来て、それぞれバラバラに思い思いのプログラムに参加して、食事の時間だけを共有する。そんな利用方法も、ここならできそうです。
「同窓会に使ってみたい」との声も、上がりました。