50カラット会議レポート
3号
食生活も転換期
「何をするにも健康第一、健康づくりは先ず食生活から」というわけで、50代の元気とキレイを保つ食生活の課題と目標が、今月のテーマです。 ブレインストーミングにお集まりいただいたのは、料理研究家高城順子さん、食生活指導をしていらっしゃる竹内冨貴子さん、森野員由実さんをはじめとして、現代の食生活や食品傾向に詳しい方々です。
「50代は、からだと気持と外見が三位一体。食生活だけで健康になれるわけではありません」とクギをさされて、お話が進みました。
蛇の道はヘビに聞くシリーズ②
食生活と食品の専門家たちに聞く「からだのキレイづくり」
目次
- 50代は、体の中からキレイにする時。
- 50代の関心は、食生活のトレンドです。
- 50代のキレイは、「体にいい暮らし方」から。
- 体にいい食品は、基本食 補給食特効食で考える。
- 50代のための「食生活情報」づくりへ。
1. 50代は、体の中からキレイにする時。
【暮らしへの前向き気分に体がブレーキをかける】
ブレーキ①代謝、吸収が悪くなって痩せるにも、1か月かかる!
ブレーキ②集中力記憶力が減退。脳の栄養が必要になった!
プレーキ③これが「更年期症状?」という突然の変調がある。
⇒体をうまく発進させるには日ごろのメンテナンスがモノをいう
【キレイでいるには】
キレイ戦略の2大テーマは、「自分の体に敏感でいること」と「快食快眠快便」。
少し太っただけなら、2週間もダイエットすれば元通り。気分の落ち込みは、お酒でも飲んでウサを晴らせばまた快調。
そんな“短期決戦"がきくのは、40代までです。
「50代になると、栄養学の教科書通りに食べても、代謝吸収が悪くなった体 には、欠乏する栄養素がでてくる」と、食生活管理のプロたちは口を揃えます。やりたい仕事や夢があっても、体は様々なプレーキをかけてくるのです。
そんな50代に必要なのは、やはり日頃のメンテナンス。
30代40代の暮らし方のツケとは分っていても、今更過去には戻れないので、
「60代の体を決めるのは、50代」という覚悟で、体管理を始めてください。まずは、人生のキャリアを踏んだ50代ならではの知性を働かせて、自分の体に絶えずアンテナをはり、体調を知っておくこと。
そして、「快食 快眠 快便」を心がけること。
50代のキレイづくりは、長期戦略で。プロからのアドバイスです。
【体の中からきれいにするには・・みんなの声】
体のブレーキが、食生活を見直させてくれる。
◆代謝吸収の低下は、ビタミンの補充で。
「食べ物だけで、必要な栄養素は摂取できる」と考えてきた食のプロでも、
50代に入って、ビタミンBやCの不足を感じるようになっています。
代謝が衰えつつある50代の体は、栄養素の吸収率が低下するからだそう。 30代40代では短期集中型のダイエットが出来たのにと、嘆かなければならない原因も、代謝機能が衰えたせいなのです。
「確かに、テレビ映りを気にしてのダイエットも、今は1か月かかる有り様」と、料理研究家は愕然。特に食べ過ぎた覚えはなくても、微妙に体重が増えてしまう50代ですから、今まで通りの食事の仕方には、「ちょっと、待った!」です。
◆脳に栄養が必要になった!「健脳食」にも関心が高まった。
家事でも仕事でも、3つ位は同時進行可能だったのに、最近、1つやっている内に、あとの2つが「アラッ?」。
記憶力集中力がおちて、「しまった!」と思う回数が増えています。
「50代になるのは初めてだから、自分が段々、未知なる世界に入りつつあることを実感します」などと、心細い発言も出てきました
そろそろ脳の働き具合も気になって、「脳に栄養を与えるのはピタミンB12」
「伝達の神経細胞をつなぐのは、発酵食品が有効らしい」「コリンが大事。脳のためには、卵の黄身をとらなくちゃ」と、専門家たちも、「健脳食」には無関心でいられないようです。
◆閉経を境に、体のバランスがとりにくくなる。
閉経を境に、痛風や脂肪肝が出たりと、体の変調に悩まされる人は多いそう
です。働く50代は、「疲れた時は、甘いもので元気回復」「常にエネルギッシュでいようとして、お酒でリフレッシュ」をするものの、翌日、ガクッ!と、精神的な落ち込みを体験する人も多いのだとか。
「50代の体からは、ビタミンB12が減る、亜鉛が減る、カレシウムが減る。だから、それが原因で、精神的にクラッシュダウンしてしまう」というのが、一つの分析です。
また、糖分をとった時の血糖値の変化に、50代の体がついていけなくなるのも、精神的なバランスが崩れる原因ではという指摘もありました。食生活が、体だけでなく、心のバランスにまで作用するのです。あらためて、食べることへの意識の切り替えが必要であると実感します。
◆健康管理成功のカギは、 “自己チュウ”です。
50代の体は、それぞれに違います。思い切り自分中心に、自分に必要なこと自分に合った方法を選びましょう。
2.50代の関心は、食生活のトレンドです。
【気になるトレンド】
①欧風化、脂肪摂取源化した外食メニュー、濃厚な味のお惣菜商品は50代ニーズに逆行している
②市場の商品に「旬」が求めにくくなった。「高く売れる」商品づくりが季節感を崩している。
⓷50代に栄養学の知識が少ない。「これがいい」と言われるとそれだけで十分と頼る。
1つのもので「元気でキレイ」は得られないと心得たい。
【食の専門家から】
「医食同源」は、万国共通。
体の中から「キレイ」を目指そうとする50代にとって、「快食快眠快便」のリズムを取り戻すのは、食生活の大きなテーマです。
ところが、フランス料理、イタリア料理、エスニック料理…と、外食の味にもすっかり慣れ、食卓も欧風化の一途です。そんな時代に登場したのが“粗食ブーム“です。
しかし、専門家の意見によれば、「“粗食“は、会社の健診で、〇〇気味と
脅された男性層には魅力的でも、女性の目からみれば、“ただの家庭料理“でしょう」とのこと。
それでは、プームに踊らされないで、長期戦で体を元気でキレイに保つ為には、どうしたらよいのでしょうか。
専門家たちが共感をもって口にしたのは、「医食同源」という言葉です。
「医食同源」は、その季節 その土地でとれたもの、例えば発酵食品なら、その土地の空気で発酵したものが、体に一番という考え方です。
「医食同源」は、中国料理の専売特許ではなく、万国共通なのです。
【体のための賢い選択・・みんなの声】
◆日本の「医食同源」は、体にやさしい。
デパートの食品売り場は、ここ4年位の間に、ワインやチーズ、洋菓子の売り場が充実し、どんどん洋風化にシフトしています。しかも、売り場は、50代が目立って、益々「エイジレス」とのことです。しかし、昔の日本人が、外国の食文化のいいところを上手く取り入れたのに比べ、「美味しいんだからいいでしょ」とばかりに、無条件に欧米型の食事を受け入れて、消化不良を起こしているのが、最近の実情だといえます。
また、子供が独立して、夫婦二人だけになった50代家庭では、スーパーのお惣菜は、必要量が手軽に並べられる、食卓づくりの味方にもなりました。しかし、お惣菜は、冷蔵ケースに入れている間に、味がなじんで塩味を感じにくくなるので、「明日の朝でも美味しい」を目指すには、味を濃くしておかないと売れないという常識が、売り手の側にはあるのだそうです。
食生活を指導する立場の専門家たちにとって、需要に対する供給のあり方は、大きなジレンマになっています。
◆「体にいいもの」を作り出す難しさを実感する。
「旬」の食べ物で、「医食同源」生活を実践したくても、1年中出回る食品の洪水に、旬感覚はなくなったのが現状です。「旬というデコボコを平らにして、年間同じ物、欲しい物を、欲しい時欲しいだけ供給する」という安定供給のありがたみの一方にある歪みです。
最近では、異常気象も頻繁ですし、エアコンの普及で屋内は1年中同一気温という風に、私たち自身、季節感にズレが生じる環境は万全ではあります。
一方、「これでなければ信仰」の商品が、50代の体ニーズをはばんでいるのは、「牛肉」です。「牛肉は、霜降りが一番!」という信仰です。
50代の体には、脂分の少ない赤身がいいと言っても、デパートの食品売り場
での赤身肉の売れ行きは、かんばしくないそうです。
「どれだけ品質のよいものをつくっても、赤身だと最低の値段しかつかない。日本の草を食べ、不飽和脂肪酸が多い低脂肪の牛をつくっている生産者も いるのですが、霜降りでないというだけで、生産が難しい状況になっている」とも聞きました。
買う側の私たちが、必要な食品を育てる認識を持つ必要がありそうです。
◆50代の食生活のキーワードは、「バランス」。
ベジタリアンだから健康、というのも神話にすぎないようです。
肉を一切止めて野菜ばかりでは、体のバランスは崩れます。
アメリカでは、今、野菜以外に、魚もチーズも少しは摂取しようという、緩やかなベジタリアンが増えているといいます。
結局、どんなに体にいいものでも、それ1つで、“元気でキレイ”をつくるのは無理なのです。
3.50代のキレイは、「体にいい暮らし方」から。
積極的な暮らしが、元気とキレイをつくり出す。
テーマ①「食生活」だけで元気でキレイになれるわけじゃない
テーマ②「感動がある生活」が晴れ哨れした気分と表情をつくりだす。
テーマ③生活を楽しむためには家族にも、健康でいてもらう配慮が大切。
⇒50代の体調/気分/外見は、三位一体。「肌は、胃腸の鏡」。気持ちよければ体は動く、体が動けば代謝、肌輝く!
⇒体管理のよしあしは、専門家にチェックしてもらうことが大切。 不安対策より元気目標で考えたい。
専門家から ~キレイの連鎖反応を作り出したい~
「肌は胃腸の鏡」だといいます。
体によい食べ物で、胃腸をキレイにすれば、お肌はピッカピカ。
胃腸が健康で快適だから、体は軽やか。体調もよくなって、気持ちもパァーツと輝きます。そして、気持ちが前向きだから、見た目がキレイ。
つまり、「体調」「気分」「外見」がキレイの連鎖反応を起こすのだという説。
この連鎖反応が、いちばん目に見えてあらわれるのが、50代なのです。
確かに、「あの人素敵ね」と言われる50代女性は、健康的で、好奇心にあふれィキイキした人たちだと実感させられます。体、心そして外見。この循環が良い方向に回り出せば、ますます元気でキレイに、磨きがかかります。でも、1つでも滞ると、たちまち悪循環。
よどまない50代をめざすには、食生活だけでなく、気持ちや暮らし方にも、自分なりの、きちんとしたテーマを設けるのが大切なようです。
体にいい暮らし みんなの声 ~元気目標で、体と気持ちを整える。
◆ 自分の体の声に逆らわない。
50代は、戦後の民主教育を受けて、「男女平等。女も働け」の掛け声の中で育ってきた世代だといいます。
自分が選んだ好きな道ということもあって、ついつい頑張り過ぎてはいないでしょうか。
50代になったら、頑張り過ぎて壊れてしまう前に、「疲れたら、頑張りません」を実行してみるのもいいとは、集まってくれた皆さんのご意見です。
「徹夜は体に悪いから、もうしない」は、ご自分の会社の名前に「バイワネル」と、倍は寝る宣言をしている森野眞由美さんでした。
昨日は睡眠不足だったから、今日は寝る!と自分の体の声に従って、自分自身に「頑張らない宣言」をしてしまうのが賢い自己管理のようです。
「快い睡眠をと、枕にこだわりました」というのは髙城順子さん。自分を休ませることに、知恵やお金を使う50代です。
◆1日1 0回の感動を目標にする!
栄養指導を受けに来る50代の中には、「どんなものを食べたらいいですか」とずべて専門家任せの他力本願になってしまう人もいるそうです。
確かに、専門家に、体質チェックの健康管理の指導を受けることは有効です。けれど、ヒントをもらったら、そこからは、自分の体に合わせた工夫がいります。例えば、玄米食を心がける人は、生活全般に、体によいことを心がける習慣がつくと言います。
直接体に関係なさそうですが、生活の中で「感動材料」が多い人は、代謝もアップして、栄養の吸収率もいいのではという意見も出ました。体を動かすだけでなく、心を動かすことも、健康の秘訣なんですね。家に閉じこもっていると、食事に無関心になったり、ストレスが溜って、食べ過ぎを引き起こすこともあると言います。
また、外出しないと、おしゃれにも気を遣わなくなって、これも、「悪循環」の始まりです。友人仲間との交流は、感動もいっぱいで、元気の源です。
◆家族も、健康でいてもらわないと。
50代は、子育ても終わって、「さぁこれから!」の時です。
自由になった時間を、社会参加に使ったり、大人になった娘とのショッピングで楽しんだりと、やりたいこといっぱいなことでしょう。
こんな時期、自分が元気でキレイな過ごし方をするためには、家族にも健康でいてもらわなければ困るのだといいます。夫も親も、元気でピンピンが理想です。
「元気でいてもらうために、食生活はもちろん、外とのお付き合いを勧めています」とは、内助の功という言葉が生きている50代ならではです。
4.体にいい食品は、基本食・補給食・特効食で考える
体にいい食品の考え方
代謝力を回復させ、キレイを目指す。脳にも栄養を与え、補修を意識する。
① 基本を整える・・穀物と水と野菜の食べ方を学ぶ
② 補給食を選ぶ・・気になるのは代謝力、集中力記憶力
③ 特効食を持つ・・体力回復、風邪撃退、気持ちの安らぎ。
専門家から ~元気でキレイは勝ち取るもの~
50代の体を、元気でキレイに保つための食品は、3つの考え方で選びます。
「毎日の基本的な食べ物」「不足がちな栄養素の補給」「落ち込んだ時の特効薬的食べ物」です。「毎日の食べ物」といえば、穀物と水と野菜です。
中でも、「水」は、体をつくっている主成分ですから、注目が集まります。直接細胞に吸収されやすいものですから、水の選択には、それぞれの拘りがありました。
水商品の多様さが、納得できる注目です。
「本当に優れた水は、下手な化粧水より余程いい、という肌効果もあります」とおっしゃるのは、ナチュラルフード ディレクターの花田美奈子さん。
「不足がちな栄養素」の筆頭は、ビタミンでした。ビタミン豊富な野菜は、その種類の多彩さの一方で、摂取量不足が話題です。
「特効薬的食べ物」は、気持ちを安心させる食品のことです。体力が落ち込んだ時の「あれ」です。
ある人は「ハーブ茶」、ある人は「梅干し」だったりします。
ちょっとした風邪くらいなら、「これ食べれば」「あれ飲めば」という撃退食でのりこえるのも、50代の知恵でしょうか。
体にいい食品について みんなの声~和風、東洋風にひかれる50代~
◆ストイックにはならないように。
「毎日の基本的な食べ物」で注目されているものの1つに、玄米があります。但し、自然食の「マクロビオティック*」の世界に入ってしまうと、その食生活は、かなりストイックになるそうなので、美味しいものを楽しく食べたい50代には、中庸で穏やかな玄米生活がよさそうです。
菜食中心のベジタリアン風の食事も、体によさそうですが、野菜だけを食べるのではなく、穀物や味噌、海草をしっかり摂るべきだという指摘でした。
ブームのエスニック料理は、美味しいけれど、やはり暑い国の人が体を冷やすために食べる料理だとも言います。
「医食同源」は、その季節、その土地と、その水で育った食品が、体に良いということで、自然と人間は一体である「身土不二」という言葉もあります。
「医食同派」を正に実践しているのが、中国料理の「薬膳」です。 ここでは、「旬」の食品が持つ、滋養強壮効果が注目されています。
「二日酔いには味噌汁が効く」など、私たちは、日常生活の中で、経験的に体のバランスを考えた食べ方をしています。
食べ物には、すべて「陰と陽」があり、その陰陽のバランスを考えて食べるのが体に良いという考え方も、広がっています。
例えば、肉料理を食べた後に、コーヒーが飲みたくなるのは、陽性の肉に対しカフェインが陰性だからなのだそう。方法は色々ですが、体が本来求めている自然のバランスを取り戻すことで、共通しています。
◆気になる、要補修成分。
ダイエットするのも、先ずは代謝力をつけること。
低下した代謝力を回復させるのが、ビタミンBやCです。
40オを過ぎる頃から、脳細胞は、日々何万個という単位で死んでいくのだそうです。
50代の健康談議で必ず出てくるのが「ボケたくないね」という話。そこで、専門家たちは、脳への栄養の必要性を強調します。今のところ、納豆、味噌、チーズ、ヨーグルト等の発酵食品。それにDHA、EPAといった成分が有効だと言われています。
海外に行く時は、食事が変わるので、動物性脂肪を抑えるため、「キトサン」や「ガルシニア」の錠剤を持っていくと言う人もいます。
また、ストレス解消して、精神を安定させるために、「仕事場の机に、ハチミツキャンデーを常備してガリガリ食べていた」という話も出ました。
*「マクロビオティック」:玄米を正食とし、肉や乳、卵製品は摂らず、無農薬 自然農法の穀物や野菜、および海草を中心にした食事。 野菜は、その土地 その季節にとれたものを食べようという考え方。
5.50代のための「食生活情報」づくりへ
どんな情報が必要か?
50代の生活を元気でキレイに保っための栄養学、食事学が必要だと思う。
・不安と欲望を出発点にした情報は、50代を「その場しのぎ」にしてしまう
・50代の体が求め始めた「医食同源」「養生法」を食文化情報として解説したい
・公共の健康上本機関やリラクゼーションセンター経由で、情報発信する方法を探りたい
専門家から
50代の体意識が変われば、商品も変わるはず。
「旬をなくして、年間を通じて安定的に、求めるものを欲しいだけ供給する」、
「売れないものは、良いものでも生産しない」という売り手の常識に、疑問を投げかけたということは、前述のとおりです。
50代の専門家たちが、こうした状況に求めるのは、平均的な傾向に焦点を当てるのではなく、選択肢を持った層への、パーソナル対応なのです。
そのためにも、50代に向けて、自分たちの体に必要なものは何かということをしっかり伝える方法が必要だといいます。
但し、「〇〇が栄養価があって、体にいい」という教科書通りの指導では、体も心も元気でキレイを目指す50代には、物足りないことでしょう。
食生活の基本を見直し、ゆっくり体を作り直していく方法としての知識を、具体的な素材の選び方、料理の仕方も併せて、広めていくことではないでしょうか。自分の体への意識が変われば、商品へのニーズもはっきりしてくるでしょうから、商品も、売り場も変わるのではという期待が、大きくなっています。
食生活情報について みんなの声 ~50代情報として、「あったらいいな」~
◆善意に立つ商品開発
「健康に育った食べ物を供給するのは、売り手の良心」との言葉がありました。
企業からの一方通行の食情報は、「何だかうさんくさい」と感じられている今、商売第一ではなく、善意の商品開発が、これからの時代の流れだという指摘です。
不安や欲望にアプローチするのではなく、50代の元気やキレイ目標を理解した商品と情報づくりが求められます。
◆「外での軽食」、50代には立ち寄りたい所が見つかりません。
外食やテイクアウトの機会も多い50代なのに、お惣菜は脂っぽくて、味も濃く、体に悪そうなものばかりです。
一休みしたくても、まさか「マグドナルド」というわけにもいかず、「外の味」に対する50代の期待は、どんどん薄れています。
50代がリラックスできる空間や、50代が求める体にいいメニューを揃えたカフェテリアが欲しいという提言があったくらいです。
これからは、50代を意識した自然素材のダイエット食、健脳食なども提案していきたいと、料理研究家の意欲です。
◆50代のたのの食生活情報、いろいろ。
50代をフォローするさまざまな食生活情報が、着想されました。
50代に特定した、「体に必要な栄養学や食事学の知識」が、その1つ。
また、これまでは「〇〇を食べなければシミができる」等、やみくもに不安と欲望をあおる商品開発や情報が目立ちましたが、開発視点を「元気とキレイ目標」に転換し、適切な情報を提供することを提言したいと言っています。
50代だからこそ関心を持ち始めた食文化について、もっと情報が欲しいという声にも応える必要があります。
「ゆっくり体を養生させる感覚の東洋医学にひかれるようになった」「医食同源の食生活を取り戻したい」という声です。
そんな声には、歴史が匂うような食文化から説明したいものです。
最近では、50代を対象にしたホームページに、様々な悩みが寄せられるそうです。個々に違う50代の体ですから、個々の状態を相談出来るメディアが利用されるのでしょう。
そんな状況を考えても、例えば、50代の体を意識した食生活のカウンセリングセンターなども、「あったらいいな」と思う1つです。
2000年7月 発行所 「50カラット会議」