2004年11月 発行所 「50カラット会議」
50カラット会議レポート
48号
もう一度、振り向かせちゃいましょうか?
今度のテーマは『トシのせい』なんですけど・・とお声を掛けたときの反応は「トシのせいって感じること、あるある!」
「親からマジマジ見られて、老けたわねぇって言われて、ショック!」「後姿には自信があっても、前はねぇ・・」
「老眼、引力に逆らえない筋肉や体型・・・」「物忘れもするし、歩き方だって腰が入ってない。ウィンドーに映る自分に工エッですよ」etc.
そして、その日が来てみると、それぞれの方々から何倍もの実感と実情を伺うことになりました。
ところが、さすがピカピカの50代。これしきのことは病気というわけではないのだし、小さな努力の積み重ねで「まだイケル」状態になれるし保てるのだという前向き談議に発展しました。もう一度、振り向かせちゃおう!と誓い合った会議の一部始終をどうぞ!
蛇の道はヘビに聞くシリーズ㊽
年をとるとはどういうことかを研究しつつ、抗加齢をテーマに50代60代を指導していらっしゃるしゃる方々にお集まりいただきました。
大東文化大学の社会人講座でヘルスプログラムを実施している新井恵子さん、美ファイン研究所やメイクアップアカデミー・フロムハンドで若々しい気持を引き出すメイクを提唱する小林照子さん、鍼灸マッサージで東洋医学の観点から体づくりを研究する高橋順子さん、50代だからこそ必要な料理や医学の知識を分り易く書くライター中島さなえさん、「未病」「抗加齢」とくればやっぱりこの人、医学博士・劉影(リュウイン)さんの5人です。
目次
1. 老化の症状、老化の原因。
キレイな自分が好きな人には、老化も遠慮してくれる?
2. 老いのメカニズムが分ってきて、抗加齢対策ができる時代になりました。
3. 人間には使用期限がある。
「38歳のときの自分」を努力目標に、鮮度を保ちませんか?
4. 立ち姿、歩き方で、自己管理が分ります。
姿勢は、歯の噛合わせを狂わせるし、腰痛のもとにもなります。
5. 自助努力では届かないことがあると、サプリメントを学びたいと思う。
1.老化の症状、老化の原因。キレイな自分が好きな人には、老化も還慮してくれる?
姿勢や歩き方はまだまだ戻ります。膝裏の筋肉を伸ばして立つ。それだけでお腹はへっこむ、背筋は伸びる。太くなった胴回りも締まります。肌髪に表れた老化はその原因を絶ちたい。食べ物だけでは間に合わないという実感は共通です。
●姿勢が悪くなりました 腹筋、背筋、脚力が弱くなったということだけが原因じゃない!ウツやガマンする心が姿勢を悪くしているのです。
●顔、首だけは、どうしても年年歳歳トシ相応になっていきます 体を鍛えることで、後ろ姿は若々しく保てるが、体の前面は老化現象が刻々迫る。 肌の色、つや、張り、シワに愕然且つ挑戦の日々。
●脳が怠惰になってきました。物忘れ、集中力のなさでの失敗は笑って済ますけれど実は不安。 落ち込み易い、諦めがち、周囲に気づかいが出来なくなった人を見ると、こりや大変って他人事じゃない。
キレイで決める湯所、キレイにした時褒めてくれる人が必要です。
「そういえば、この頃振り向いてくれる人がいません!」
「お誕生日に、花でなくお米が届いちゃった!いくら食べてみて美味しかったからって、お米はないよねっ!」
そんな嘆きに、一同涙を流しつつ呵呵大笑いたしました。 日本の男性はけしから~ん。イタリアから久々に帰国した友人が、夕方からのパーティに気合を入れておしゃれして行ったのに、そこで男性たちから受けた質間は『いついらしたんですか』『いつお帰りですか』だったんですって!
もう嫌、つまんないって、サッサとイタリアヘ帰っちゃいました」「でも、私たちも男性を褒めないかも…J「キレイだねって言うと、セクハラなんて言うしねえ」と、50代からの女性たちがキレイを磨きにくい日本の風士論に発展しました。
けれど、特別の場所があってもなくっても、日頃立居振舞いに神経を使わなくなったという反省もちょっぴりあって、一日一回鏡で自分を確かめようと決心です。
私のキレイコンディションづくり
□「マ、聴いて下さい!」 おととい、私の誕生日だったんです。10歳くらい年上の方からですが、お米20 kg届きました。超現実的。『僕が好きなお米です』とお手紙付き。 う~ん、女としてどう見られているか!ショックよ。せめて少しのロマンが欲しいですよね~。
日本の社会は、女性が美しくなろうという気持を育てるようにはなっていないのね。でも、私は毎日自分のベストコンディションを心がけています。
例えば、銀座に行くとかデートがなくても、日々自分をいい状態に置いておくメイクなり服なりが必要と思ってます!」
□「キレイになると、人は優しくなる。キレイにしてあげると、その人は優しくなる」 小林照子さんは、キレイの効用をこうお話くださいました。
「メイクをして差上げたあと、その人の仕草や振舞いが変わるということはよくあります。人柄が変わっちゃうのね。傍らで見ていた人が、『メイク前に見たときは、とつつきにくくて友達にはなれないと思 ったけれど、メイク後にお会いしたら、お友達になりたいって思いました』と言うんです。キレイになると、気持に余裕ができるんですねJ。
□「オフィシャルな場所、フォーマルな場所、気合をいれる場所が必要です」 「これから台湾に旅行に行くという人に空港で会ったら、その人サンダルばき。いつもの格好なの。メリハリがなくなっちゃう詰まらなさを見た思いでした。こうなっちゃいけないって思いました」
「総カジュアル志向で、TPOを楽しみ分ける気合がなくなっちゃったのね」。
いつもの仕事に行く時も、レストラン、コンサート、お祝いのパーティに行く時も、おしゃれを楽しむチャンスにしたい。自分に馴れ合いにならない、そんな心がけが必要です。
□「工夫したのねと感じたら、気づいて、褒めてくれると、嬉しいんですけど・・」 例えば、バッグを変えた時。「変えた?」「うん」ならいいけれど、「そんなバッグ、持ってたっけ?」「やっと変えたのね」には、ムムムッ。
お互いに、いいところに反応する習慣で、キレイになりましょう!
□メイクの「before」&「after」の写真を比べると、元はどうだったが認知できます。 「女性はね、beforeは要らないなんて言うんですよ。でも、これがあるからメイクでどう変われるかが分るんです。
女性は、キレイになった自分しか見ない傾向が強いんです。ところが男性の場合は、比べて、へぇこんなカラクリがあるのかなんて言う。おかしいですねぇ」。マ、それはともかく、一度キチンとメイクをしていただいて、キレイな自分の写真を撮ると、それから数年はそのキレイな自分を目指せます。
劉さんは、10年前、小林照子さんにお願いして「38歳の自分」を撮ったそうです。
「本や雑誌への写真は、長い間それで通しましたよ。また、そろそろお願いします」とニッコリです。今度は何年間使うのかな?
2.老いのメカニズムが分ってきて、抗加齢対策ができる時代になりました。
不老長寿を願うのは、幸せな喜らしを続けだいから。
老いを止めることは出来ないけれど、速度を緩めることは出来るらしい。
●第1の原因「活性酸素」 体の中の血管から心臓、皮膚すべてを老化させる原因です。
すぐ実行に移せる対策は、適度な運動。ほどほどの有酸素運動です。あとはビタミンC.E.Aを十分とること
●第2の原因「老化ホルモン」 成長ホルモンとエストロゲンの減少が原因です。成長ホルモン対策は快眠。エストロゲン対策は大豆イソフラボンが含まれる食品を十分にとること。
●第3の原因「ストレスホルモン」 慢性的ストレスは血液ドロドロの原因。老化は進みます。具体的対策は不安や鬱の原因を除くこと。ワクワクドキドキ暮らすことです。
快食・快眠は、若さのもとです
年をとれば無くなると思っていた「成長ホルモン」ですが、実は若さを保つために非常に重要なものだということが分ってきたそうです。
その成長ホルモンの分泌をよくする対策で、一番大切なのが、寝ること。正しいリズムで快眠すると、大体は3時間後位から出てくるといわれています。
「寝る子は育つ」といいますが、寝る50代は若さを保つのですね。 一方、ストレスホルモンによる老化は、考えてみると、自分で自分の老化を進めているようなもの。
年をとることは、不安を抱え込むことと言われてみると、慢性的に不機嫌な人、不機嫌そうに見える人が多い。コレよくない傾向です。不機嫌の原因は、たいていは自分に腹を立てているのではないでしょうか。
以前は出来ていたことが思うようにならなかったり、50代60代の自分を受け入れられない気持があって、なんだかつまらないといったところ。
けれど、原因は自分自身にあることが多いので、解決は簡単。今の自分を好きになる、今の暮らしを居心地よくすることがストレスホルモン撃退の第一歩です。
私の抗加齢行動
□肌の荒れ、衰えに愕然。食事でも運動でも間に合わない!
体調は食事と運動でを心がけている中島さなえさんですが、「肌を若々しく保つにはサプリメントかな」と思い始めています。 注目しているのは、コラーゲンとCoQ10。
けれど、気になるのは、飲み始めたら止めたらどうなるかという不安が出てくるのではということ。「運動も、やっていない時は全然気にならなかったのに、今は1週間に1回はやらないと、そのことがストレスになっちゃう。サプリメントもそうなるのかなって・・」とおっしゃいます。
スポーツで健康づくりを指導していらっしゃる新井恵子さんも、「なんでもそう。スポーツだって、ここで止めたらガクンとくるかも知れないと思うとやめられないです」。こうした不安は、自分にとって何をどんなプログラムで続けることが必要かを学ぶ機会があれば解決しそうです。
□抗ストレスホルモンは、本人の健脳意識がモノをいいます。 長期的に慢性ストレスを持ち続けると、老化につながるというわけで、ストレスのない生活を組み立てられるかどうかは大切なポイントです。
劉さんの指摘では、「年をとると性格が変わるのではというけれど、本当は性格ではなくて脳が変わったのです。ストレスホルモンが増えて脳が老化したんです。ですから、老化につながるストレスを除けばいい。不安とか緊張とかウツとかから解放すること。本人や家族で取り組むことができればいいし、抗鬱剤のようなものも沢山あります」とのことでした。
大袈裟に言えば、自分の脳管理に取り組むわけで、本人の生き方、暮らし方がその成果を決めるんだなという感想を持ちました。
□私たちはプロ。美、健康に関しては「自己管理の結果」を示さなければならない。 私の場合は、肥満すると生徒さんに説得力がなくなります。これだけの運動をするとこうなるという見本の体でいなくちゃいけない。
年末年始で3 kg増えると、次の月にはポッと元に戻すんです」新井恵子さん。「私は未病がテーマだから、病気にならないための予防に努力します。
大豆イソフラボンを飲んで、効果の程を示すサンプルにならなきゃいけない。キレイでいることは気持いいし、頑張ります」劉影さん。「プロ意識ですね。キレイでいることが生きる姿勢、丁寧に暮らす気持につながることを身を以って示さなくゃね」小林照子さん。「本を作るときの前提として、体調コントロールは食生活と運動でという姿勢を大切にしていますので、運動もしっかりしています。メイクをしないので、肌の状態には気を配っています」中島さなえさん。「19歳年下の男性からプロポーズされちゃった!」高楠順子さん。学ぶことの多いプロフェッショナル5人のお話でした!
3.人間には使用期限がある。「38歳のときの自分」を努力目標に、鮮度を保ちませんか?
「女性誌38歳の瞭が一児キレイ」という美容研九家・小林月面子さ の言葉に、ー同勇気をいただきました。
20代ではなく、あの頃なのね・・・・!
●立っている姿勢・歩き方で若々しさは表れます。
ヒザの後ろを伸ばして立つだけで、お腹はひっこみ背筋は伸びます。姿勢がいいと、人の目を引きます。ファッションセンスも輝きます。
●お化粧も身づくろいも、本日のベストコンディションを心がけます
けもの臭はもう要らないという気分に合うし、家庭では料理しにくくなった素材の栄養素や成分を摂る方法として好ましい。キレイにしているだけで、自信が湧いてきます。誰かに会いたくなりますし、どこかに出かけたくなります。脳は活性します!
●5分の有酸素運動を毎日紐けることです 自分の体ですから自分でケアすること、磨くこと。毎日1回鏡を見て、自分の体の鮮度をチェックしていると、5分運動の効果が楽しみになるはずです。
「38歳のと歳きの自分」へ。
小林照子さんは、38歳へのアプローチをこう提案くださいました。38歳の自分なら、比較的身近に思い出すでしょう?そこに基準を合わせて年をとると思えば辛くないの。そこに戻すということなら、きれいになる習慣をいくつか取り入れるだけでいいんです。
例えば、運動もそうですし、蒸しタオルでマッサージして肌を温めるだけでも血行はよくなりますよ。習慣づくりですね。運動も美容も、姿勢づくりもそうですが、時々思い出してやるというより、毎日5分なら5分、定期的に続けることです。朝起きて歯を磨かないと気持が悪いのと同じように、自然に手が動いている、体を動かしているという習慣が大切です」。ー同の反応は、そうよね!そうだったのか!というもの。38歳という年齢、生活にはまだ馴染みが残っているので、頑張り方に具体的なイメージと目標が見えたのでした。
「38歳」への努力
□いずれにしても、外見には、かなりの努力が必要です。 馬は歯で年を測るというけれど、人間だって年をとると、歯も爪も目の色も違いますよ。 目は青く、歯は白く、爪は艶やかという風にいたいものです」と、インタビュアの田村が言えば、一同「努力が必要ですね」。女優さんは、キレイでいるための努力も仕事の内だけれど、私たちはそうはいかない。
せめて表情かなと思ってます」と誰かが発言すると、小林照子さんが、すかさず「38歳のキレイを目ざす」提案をしてくださったのです。
「私はね38歳くらいが女性の一番キレイな時だと思います。だからその年齢に基準を合わせて、ご自分のキレイをイメージしてください。
基準を18歳や20歳に置いてしまうから、努力の仕方も分らないんですね」。
38歳のあなたを目指す。実現出来そうな気分になったでしょ?
□振り返る視線を取り戻す!
「女優とかモデルの人たちは、みんな振り返る視線を感じてキレイになっていくんです。
でも、一般の人が50代を過ぎるとそれがない。
ところが、身だしなみ整えて、メイクしてキレイになると、その人に活気が戻る。その活気が周りを振り返らせる。そうなると、人とのコミュニケーションにも積極的になって、出かけるとかもっとおしゃれをしようという気持になるのね。
今日は5人だったから、明日は10人!なんて目標ができるんです」と、小林照子さんは激励してくださいました。 「年をとったなと感じるのは、ホント振り返る人がいなくなった時ね」と中島さん。「義理の妹と歩いていると、そっちばっかり見られてる!」と新井さん。「街を歩いていて、後ろから男の人が追いかけてきて、前に回って私の顔見て、あっ間違えちゃったって顔して行っちゃった。後ろ姿は若かったのね!って許しちゃった」と高橋さん。皆さん、同様の体験をお持ちのようで・・・
□小林照子さんからの提案。 トシだから、私プスだから・・なんて言わない!メイクも、ポジティブな気持で、いろいろ試してみましょう。
若いときに習ったお化粧法を50代になってもやっていたり、若い人対象の流行をそのまま取り入れたり、間違いだらけが多いのも、今の自分への認識不足が原因です。 20代のときの自分を追わないことです。
メイクは、何かを飲んだりするわけじゃない。塗るだけでしょ。
間違えたら、落とせばいいの。剌青するわけじゃないんですからね。
きれいだなぁと思った口紅を付けてみる。やっぱり違うと思ったら拭きとる。そうしているうちに、いまの自分に似合うキレイが発見できます。
勘違いが原因でキレイになりそこなっている50代への講習会、どんどんやりましょうよ」大賛成です。
4.立ち姿、歩き方で、自己管理が分ります。姿勢は、歯の噛合わせを狂わせるし、腰痛のもとにもなります。
「新体操の選手の姿勢をまねると腰痛になりますよ。 立ち姿美人になりたい時は、ヒザの後ろを伸ばして肩の力を抜いて下さい」新井恵子さんからアドバイス
●筋肉や骨を強く鍛えよう。 毎日の生活の中で、階段の上がり降り、座り方に気を配るだけで、成長ホルモンの分泌は高まります。骨密度も大切ですが、骨強度も注目!筋肉を支えるのは骨なのですから。
●脳を元気にしておこう。 筋肉もホルモンも胃腸も殆どの人間行動は脳がコントロールしている。脳が元気でないと手足も動きません。脳を幸せにすると人間は行動的になります。免疫もエストロゲンも上ります。
●快感を伴う体の手入れもお忘れなく。 適当な運動とマッサージはエストロゲンや免疫力を高めるといわれます。鍼灸の程よい刺激で覚える快感、エステやメイクをするやさしい手も有効です。
歩き方や姿勢の畢さは、国民性?
日本人は、ヨーロッパの人たちと比べて、顔は若く見えるのに、歩き方や姿勢で負けてしまいます。
「心の問題です、国民性ですね」と、根本的な指摘がありました。若い人も同様ですが、年をとるとガマンする気持が多くなって、一層姿勢が悪くなる。「内面が、体に出てきちゃうからね」ということでした。 内面が出るといえば、「私の姿勢って、いつも胸を張ってアゴがあがる。それをヨガのインストラクターが、『私ガンバっていますっていう感じだし見苦しい』って言うんです。肩肘張っちゃいけないのねって気づきました」という発言も ありました。
鍼灸マッサージを研究している高橋順子さんも、「具合が悪いといらした方には、まず立って姿勢を見せてもらいます」のだとか。昔の寄席の下足番は、お客様の歩き方を見て、履物を揃えたという話を思い出しました。下駄の歯や靴底の減り方が読めたというのです。みなさん、あとでご自分の靴底をご覧下さい。クセがひどければ、ご用心!
体型、萎勢は、まだまだキレイになれます。
□どんな体型になったかというと・・・ 「体つきには心が出ます」と言われて、ドキッ!としているところに、こんな会話が続きました。
「前かがみな体って、すごく自信がなさそうに見えますよね。そういう姿勢だと、背中に肉がつきますし、胸が内側になるんです。」
「あとは、やっぱり重力に負けてくる。筋肉にハリがなくなって、体全体が垂れてくるの。
ズルッと落ちて姿勢が悪くなるから、動かないところに脂肪がつくのね。おまけに、顔まで垂れてくる!」
「体型は、運動でなんとか凌いでも、顔はダメですねぇ。運動では押さえ込めません」 21年間、自分の体のサイズを計ってきました。その時期にどんな運動をしていたのか競技は何をしていたのかと一緒に記録してきています。そうすると、シンクロをやっていた時はどこが何センチだったとか、競泳の時は?陸上の時は?って関連も分ります。
これで分ったのは、体重は同じでもウエストサイズが違うこと。足首のサイズは変わらないのに」。「やっぱり、内臓肥満が自然に出てきますからね」
「食生活も含めて、ホルモン系にも変化が出てくるんですねJ。
□姿勢も頑張りすぎないことが大切です 「腰が反る姿勢は、正しい姿勢じゃないのです。自然体でありながら、ほどよく力が入っている状態がいいんですよ。見よう見まねで新体操のポーズしちゃうと、腰を痛めてしまいますよ」という高橋順子さんのアドバイスに、新井恵子さんが続けます。「インストラクターを養成するとき、姿勢のチェックをします。支えるものなしで水に浮いてごらんって言うんです。全身をまっすぐ伸ばすのに、どことどこの力を入れたら真っ直ぐ浮くのかが分るんです。腰に力が入っている人は、足がスッと沈んでしまいます。カの入れ方のバランスが悪いと、腰やヒザを痛めてしまいますから。バランスのとれた自然体って、難しいんですね」。
ついでに、ステップアップした姿勢づくりのポイントを伺いました。
「正しい姿勢をとるには、まずヒザの裏側を伸ばすこと。それだけで、肩の位置が正しくなって上半身が上ってきます。時々、姿勢が崩れたなと思ったら、肩をストンと落とします。自然体でありながら肩の上にお顔が来るので、前かがみになりません。もうひとつ欲を出すと、お尻の穴をクッと締めて、お腹のあたりをグッと持ち上げる気分。そして、お顔は柔らかくです」。
□スポーツクラブの効能
中島さなえさんは、「全身を鏡で確認するなんて、スポーツクラプならでは。だいたい鏡を見るのって、きらい。見たくない。でも、1日1回は自分の姿をしつかり見て、体の確認作業をするのが必要なんですよね。それに、スポーツクラブでは、体の使い方について細かく言われますでしょ。体に関心を持つ機会ができたのも、スポーツクラブの効能」とニッコリ。もう一度振り向かせちゃいましょう!と気合十分です。
5.自助努力では届かないことがあると、サブリメントを学びたいと思う。
加齢のメカニズム対策は、毎日続ける少しの努力。サプリメントもその1つ。
勧められるままに飲んでいると、どれが効いているのかどれは止めてもいいのか分らなくなっている。
●美容サプリメントには、否応なく関心は高まっていく。経口化粧品感覚で注目。
コラーゲンやヒアルロン酸のように直接的なものの他、体ら毒素を出す、便秘にならない、血をキレイにしておくのも、美容対策の範囲
●体調サプリメントには、低調になる不便不都合を回復する期待がある。 10年前は糖尿・肝臓・血糖値・中性脂肪。最近は免疫力・エストロゲン・しわをなくす・脳の活性が流行のテーマです。
● 栄養成分個別の効果情報しか届かないから、組み合わせ適性や自分の体との相性に不安がある 医薬品ではないから毒にはなるまいとタカくくっているが現状は「直観力」が頼り。
サブリメント情報は氾濫中。自分にとって何が必要で何が要らないのかを判断する目を養いたい
「みんなが勧めてくれるものを全部真面目に飲んでいたらとてもじゃないけれどお腹がいっぱいになっちゃう。それぞれ飲む理由はあるんですけどね。ところが飲むのをわすれちゃうのよ。それでバランスが取れているのかな」と笑うのは小林照子さんです。「どれが自分の体にいいのかは、1~3か月飲んでみるとわかりますね。自分で効果が実感できないものは、人にはいいかもしれないけど自分には合わないと思って止めています」というのは髙橋順子さんです。
直観力だけでは・・と小林さんが訪ねたのは、O-Ring Test(調べられる人は片手の2本の指で輪を作り、調べる人も両手の指を輪にして左右に開こうと引っ張る。開かれまいとする指の筋力の変化を読み取り脳が判断した情報を引き出す診断法)の先生です。「とてもいいものを選んでいますねと言って頂いたのがコラーゲン。私にはあっているんですね」とのことでした。けれど、商品の種類もどんどん増加中。サプリメントの選び方、適切な使い方を学ぶ時期が来ていると実感します。摂りすぎても害がないものはかりではなさそうですから。
サブリメントの課題
□「人間を支えているのは、気、血、水」。 「『気』は、免疫とか精神。免疫が落ちると、体力がなくなるし、ガンにもなり易いし、老化も早い。人間が生きるのに先ず大事なのは免疫です。
免疫力を高めるものは、『ロイヤルゼリー』とか『冬虫夏草』、『アガリクス』。そういったものを飲まないと、免疫が働いていきません。
一方、ストレスを解消するなら『柴胡桂枝湯』。イライラを鎮める効果がありますね。『血』のものは、血液サラサラにするといわれるものがいくつもありますが、『水』はこれからのテーマでしょうね。
所謂水分代謝です。例えば、この水で飲むと吸収が全然違うとか、薬学的な効果が探られている最中だと思います」とおっしゃるのは、劉影さんです。
□「水の中の成分は、健康を左右します。水には注目していきたい」 「水の中の成分は、地域によっても違うので、栄養成分への反応が違うことがあると聞きました。だとすれば、住んでいる地域の水の成分を知らないといけないですよね」
「例えば、同じ薬を飲んでも、中国と日本では効き目の現れ方が違って、どうしてって探ったことがあります。中国は硬水、日本は軟水。煎じて飲むから水の性質で仕上がりが違うってことですよね」
「そういえば、私が愛用しているコラーゲンの製造会社は京都にある。京都の水はとってもいい、その水を引き込んで使うと聞いています」
「私がこの水は美味しいなと思うときは、ミネラル分が多いときです。私の体にはミネラル分の多い水が合うってことでしょうか」etc.
水については、味だけでなく体との相性、飲むサプリメントや薬との相性まで、気になり始めた様子です。
□サプリメント時代に求めること 個々の効能以上のことは情報不足を実感するという声が挙がりました。「勧められるままに飲んでいるけれど、いくつもの種類を飲むようになってきて、組み合せていて大丈夫?という不安が出てきました。時間差を作って飲むようにしています。サプリメントの撮り方について、アドバイスがほしいですね。」 「肌が気になるけれど、あまりに沢山の種類が出ていて選べない。ホームドクターに聞1いても、どれでもいいんじゃないですかって調子。50代からのサプリメント講座を受けたいですよ」 「運動している人としていない人とでは、必要量が違うのではと思うことがあります。どうなのかな」「過剰に摂っても大丈夫なのかな。ビタミン類は大丈夫って聞いているけれど・・・」 長寿時代の予防学の1つとして、サプリメントの位置づけと役割をしっかり学ふ機会づくりに50カラット会議も知恵を絞りたいと思います。 ついでながら何種類かのサプリメントを飲んでいる人の悩みは、水でお腹がいっぱいになってしまうこと。1回に飲む錠剤の数も選択基準に入れたりしますが、グミ状で水要らずとか、コンクタイプの液状とか、各自いろいろ発想いたしました。