2008年2月 発行所 「50カラット会議」
50カラット会議レポート
67号
足腰が保証してくれる自由がある。
目標は、55歳の筋力を80代まで維持すること。
足腰アンケートヘの反応も大きくて、いやはや二本足で50余年を過ごした体の足腰への負荷を実感いたしました。
そこで、健康運動指導土、鍼灸師、机に長時間向う作家、更年期の体相談にのっている産婦人科医、管理栄養士のみなさんに集まっていただいて、「今まで出来ていたことが出来なくなる無念さを避けるために今から出来ること」を話し合いました。なにしろ、簡単便利迅速にひかれて整えた暮らし環境に慣れて、体はすっかりなまっています。こんな体の老化は早いことでしょう。けれど結論は、「まだ間に合う」ということ。目標は、55歳の筋力を80代まで維持すること。
方法は、もっと体を動かす生活、1日1 0分の筋力運動、スポーツで鍛えるなら30代の時に出来たことの8割を目標に。
蛇の道はヘビに聞くシリーズ67
お集まりいただいたのは、次の5人の方々です。
「10歳若い後ろ姿を目標に」と運動指導する新井恵子さん、「両手に荷物持ってバスのステップ上れなくて」と歩く努力中の鍼灸師志茂田典子さん、「去年腰痛初体験。もう二度とイヤ」とスポーツに真剣に取り組み始めた作家松原惇子さん、「腰痛は気持ちも暗くするし、暗い気持ちは周囲に伝染するから元気でいたい」と食生活指導する管理栄養士井上八重子さん、「女性ホルモンの量で変わるのは骨密度。ヒザの痛みは使用頻度が原因です」と更年期の体との関係を説明する産婦人科医松峯寿美さん。まさに「蛇の道はヘビ」、役立つお話いっぱいです。
目次
1. 自由に動ける、歩けることの大切さを実感する年になりました。55歳の筋力を持ち続ければ、暮らしが楽しめます。
2. 使わなければ老化ヘ一直線の筋肉です。骨を支える役目柄、骨より先に衰えるわけにはいきません。
3. 年をとれば、骨が磨り減るのは当たり前。背骨もまっすぐ水平に縮めば、曲がらす痛ますの理想形。 4.55歳の筋肉維持は、日常の努力範囲で可能です。トレーニングならプロの指尊で効果的に。 5.骨粗しょう症予防、ヒザなどの関節痛予防など、骨強化対策の基本は食生活から。
1.自由に動ける、歩けることの大切さを実感する年になりました。 55歳の筋力を持ち続ければ、暮らしが楽しめます。
自分の体で自由に動くためには、筋力と骨力が必要です。今まで出来ていたことが出来なくなる無念さは避けたい!
●親の姿を見て、歩けなくなる恐怖を実感します。 加齢とともに、足腕は必ず弱ってくる。筋肉は衰えるし骨密度も低下する。使い込んだヒザは痛んでくる。
●腰痛、ぎっくり腰で動けない悲哀、味わいました 腰痛になると、仕事家事はもちろん、山登り、ダンス、ピアノ、畑仕寧などの趣味も続けられなくなる!
旅行に腰痛ベルト持参する用心も欠かせなくなった。
【目標】
●筋肉を取り戻します!
55歳の自分を保つのが目標です。
スポーツで鍛えるなら、30代の8割がたを目標に。激しさは禁物。ほどほどを続けること。
●美しい体を取り戻します! 10歳若い後ろ姿が日標です。首がずっど伸びる姿勢が保てれば、着物も洋服もきれいに着られる。歩く姿も爽やかに。
らくに暮らしたつけが腰痛だなんて!
「運動不足という以前に、動かない生活してきたことを反省しますね」「和式トイレが使えなくて、ショック!」「排便だって、筋力が弱ると上手くいかなくなるのよ」となまった筋肉の話は尽きなかったのですが、要するに、体の力で暮らす生活に立ち戻る努力も必要だということになりました。 リモコン、車生活は言うに及ばず、ふとんの上げ下ろしはなくなったし、雑巾がけもしません。椅子生活になって立ったり座ったりに足腰のバネも要りませんこそれに足の不自由な人のためのバリアフリーさえ、近頃では「私たちのバリアフリー」になっています。「なまった体」だけが腰痛の原因でばありませんが、らくした暮らしのつけであること、こんな体の老化が早いことも確かです。
体も使わないとさびます。とりいそぎ、毎日の雑巾がけお勧めします。
日常生活の中ででさなくなったこと、かなり自分で実感してます。
□使わない筋肉は錆びています。
「昨年孫が2人生まれて、娘が同居しているんですが、なんか最近、腕が痛いなと思っていたら、孫にミルクをあげるときに、妙な持ち方をしていたんですねはっと気が付いて、こんな所に力がばいっていたからだ、と。腰が痛い、足が痛いというのは、おむつを替える姿勢に無理があるんじゃないか、と気がついた。
両手に荷物をもってバスに乗ろうといつもの調子でステップを上がろうとしたらあがれなかった。これにも、すごいショックを受けました」。志茂田さんです。
□腰痛ってどんなことなんだろうと思っていたら、きました!
「私自身、今年初めて腰痛になったの。今までは絶対にならないって自信があったの。肩こりはずっとあるけれど、腰痛ば経験がなくって。
でも、きました。腰痛って動けないのね。普通のことができない。歩くことすら、すごいことだなと思ったし重症でした。車から降りられなかった。あいた!って、ぎっくり腰状態。
そのことがあったので、私も考えた。普段から私もスポーツはやっているんだけど、真剣に取り組んでないのよねへ腰痛になってから、真剣に取り組んでいる。もう二度といやだから。やっばりつらい体がちょっとでも不自由になるとね」。松原惇子さんです。
□姿勢が悪いのも、筋力低下の証拠です。姿勢は美人の条件です。
「写真をとると分かりますよ。顔はみんなキレイにしているのに、できあがった写真をみるとみんな膝が開いていたりして」
「電車を待っているときなんかに、ガラスを鏡にしてうつしてみながら、さっと姿勢をなおすこと度々です。でも、それをしないとね」
「うちは鏡だらけなの。いつも見ている。私、姿勢はいいと思うの。それはいつも鏡を見ているからかな。醜い自分を見ないとダメJ
「とはいっても、私も脚力が弱ったなと感じますよ。私は膝を痛めていて、この前感じましたね。10kg のお米を持って階段を登ったら、痛くなってきたから。だから体重はこれ以上増やしちゃいけないと思った。だんだん体力が落ちてきたんです」
「ダンスをずっと続けているのっていいですよのね。ダンスをやっている人ってキレイですもの。バレエをやっている人って中高年でもすぐ分かな立っている姿勢が全然違う。バレエやっている人って首が細いものね。肩を下げるから首が細く長く見える」
「首で分かるよね。中高年のキレイ、汚いは首の雰囲気で分かる,すっとしているとキレイだけど、埋まっちゃっているとダメ」
「首のところも筋肉ですものね」。
ー同、筋肉が弱って姿かたちが醜くなるのにはガマンならない!と思っています。
□腰痛になるとほんとうに日常生活が困る。
「まずね、ベッドから起きられなくなる。ごろごろとしながら起きて。もう老人かと思っちゃった。歯磨きだって大変だったわよ」
「洗面台でぎっくり腰になる人が多いですよこういう姿勢になったときに危ない」「トイレが大変。座るまでがね」
「その時ピアノもギターもひけなくなった。趣味もあきらめるなんて腰痛はゴメンです!」
2.使わなければ老化ヘ一直線の筋肉です。骨を支える役目柄、骨より先に衰えるわけにはいきません。
筋肉が落ちた、筋力が弱った実感は日常にいっぱい。その代表格が「腰痛」です。 体の骨を支えるのは筋肉、軟骨がすり減る前に周辺の筋肉を鍛えなくちゃ!
●体の中心線がまっすぐじゃない、歪んでます。 ブラジャーの紐がずれる、 靴のヒールは外側が減る、服の)i側にシワが寄る、脚を組まないと落着きが悪い、立つ時は片足に重心をかける、机に寄りかかりがちetc
●脚が細った、気が付けばO脚気味だし膝は開き放し・・
冷えるのも、筋肉が落ちて心臓の抑し出す力が弱ったから。腹筋を緞えておかないと、1更秘になるし尿もれの原因にもなるからご用心。
●これまでラクだった柔らかいソファも腰痛の元!
腹筋が弱ったなと実感するのは、ベッドでまっすぐ体を起こせなかった時、洗面中にギックリ腰、掃除機かけていて腰痛・・といろいろ。柔らかいソファはかえって疲れる。
モモ周りが細くなった!と喜んだのもつかの間。内側の筋肉が落ちたと知って、愕然。
「モモだけてはない!首の筋力も落ちるのよ。頭の重さを支えられなぐぐ、背中が曲がる原因にもなりまず」「ヒザ肘の関節、背骨の軟骨が磨り減って痛みが来る前にその周りの筋肉を強くしておくことが大事ですよ」と、筋力の大切さは警告を伴って話されました。例えば、筋力が弱ってくると、宣ち姿も体重は足のかかと方向にかかって、足の指全体で鱈ん張る立ち方が出来なくなっているそうです。
駅のホームで電車を待っている立ち姿を眺めてみると、なるほど、同輩先輩どころか若い人たちも見えない柱に寄りかかっている風情です。
このままでは腰痛大国になりそう。笑っても痛い腰痛は、気持ちを暗くしますし、暗い気持ちは伝染します。筋肉を鍛えて、笑っていられる暮らしを目指しましょう。
足腰の筋肉は年々よわくなってくる
□足やお尻の形が変わったという実感があります。 実感は、四方八方からとんできました。
「私は太モモの筋肉が落ちたんだと思う。細くなった。すごいおばあさんぽくて・・。ある日裸の自分をみてびっくりしちゃったの。下が細くなってるの。明らかに老化よね」
「太モモを落としちゃだめですね。それと、ふくらはぎの内側が減るんです。ここを落とすと膝に来ますね」
「あ、やっばり。私それが分った」
「お尻のした、腿の後側がなくなってくるんですよ。ここがなくなってくると、階段をよっこらしょっとあがれなくなる。
次にふくらはぎの内側、平目筋ですが、ここが落ちるんですよここが落ちてくると、0脚になりやすくなる。膝の内側、副靭帯とかあるためにね。
だから、まずは、ふくらばぎを落とさない,腿の後ろを落とさないことね。ここをつけておくと、お尻もあがってますよ。ここがなくなるから、お尻が下がる」
「スポーツクラブにいって見てるのよ。自分がそうなってから、見る目が変わっちゃって。年寄りは必ず腿の後ろが細い。で、お腹が太っているのよ」
「温泉でお風呂に入っても見ちゃいますよね」
「若い人の腿は馬みたいなのよお尻がパチッとしている競馬馬なのよ後ろ姿でわかる!もう私、いやになっちゃった、自分の姿見て・・」
「私は、1週間に定期的に550人くらいの方とお目にかかるんですよ,あとはスポットで教室でいろんな方にお且にかかって。みなさんにお伝えするのば、太ももは細くしない、お肌隻は細くしましょうということ」
「それよ、それ」
「まるっきり、卵に足をつけたような体型になっちゃうのね」と続きました。
□筋肉が落ちると、血流も悪くなる。筋肉を鍛えることが先決です。
歳をとると足が冷えるとか、血流が悪くなるという話が出てくるようになりますが、あれって歳のせいでしょうか?
「当たり前よ。下に行った血液を戻すのに心臓の力がいるでしょう。それから、血管はある程度の血圧を保っための弾力がなければいけないでしょう。その弾力が落ちてくるから。だんだん要せなくなってくるからね。足もむくむし・・」「ふくらはぎが第二の心臓だというけれど、すごく大事ってことですよね」
「だから筋肉よ、最終的には」と、産婦人科区の松峯寿美さんの助言です。
□家の中はリモコン文化。弱った筋肉ば着けがまわってきた感じ。
「いままでは電話が鳴ったら走って行っていたのに、電話機までいかないで手元でできちゃう。いまはコードレスだから、座って電話してる」
「お買い物もパソコンだものね。体を使わないですよ」
「この辺で、ラクをやめるというのも大事かもね。だって、もう充分ラクを亨受したわけじゃない?そんな気がする」。50代は体を使った暮らしを思い出せる年代でした。
3.年をとれば、骨が磨り減るのは当たり前。
背骨もまっすぐ水平に縮めば、曲がらす痛まずの理想形。
全身鏡が映る前で、体の中心線を意識して立ってみる。立ち方で体のゆがみわかります。
●背骨は縮むものです ただし、縮み方がモンダイです。体がゆがんでいると背骨もゆがむから、真っ直ぐ水平に縮んでくれない。昔のお年寄りの曲がった腰の原因は骨粗しょう症。
●ヒザの骨は使用頻度で減り方が違います ヒザが痛むのは、関節の使い減りが原因。どの位ヒザを使ったかで決まります。近頃では足首が硬い人が増加中。しゃがむ姿勢をしなくなったし平らな場所しか歩かなくて・・
●腰痛予防は腹筋背筋を丈夫にすること
腰痛になって気づくのは、歩けることの人切さ。腰痛の原因の多くは骨より腹筋背筋の衰えです。
同じ姿勢を続けたあとは体を元に戻す運動や姿勢をお忘れなく。
体の中心線である骨を支えるのは腹筋です。骨の役目は骨粗しょう症にならないこと。
骨粗しょう症の原因は、女性ホルモンエストロゲンの減少で、骨をつくるもとが減ること。
最近ヒザや関節の痛み対策で注目されているのば、コラーゲンを多く含む食品やサプリメントですが、まだまだ間に合う予防生活であれば、骨を強化する食生活は大切です。牛乳、乳製品、小魚や青菜でカルシウムをしっかり摂って、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDたっぷりのしいたけなどを組み合わせるといいのです。
けれど、骨の力を維持するのは、やっぱり運動。骨も使わないとサビてしまいます。それにしても、現代生活は、重いバッグを肩にかけたり、長い時間同じ姿勢をすることが多くて、骨はまっすぐ保たれにくいのが実情です。
同じ姿勢が続いたら、体の中心線を意識して真っ直ぐ立ってみる習慣をつけて下さい。骨と筋肉、両方にやさしい運動です。
まっすぐな姿勢は骨に負担をかけません。
□膝の痛みは、更年期障害とは関係ない。使用頻度だと思う。
産婦人科医の松峯寿笑さんによれば、「女性ホルモンの量で変わるのは骨密度。関節の軟骨の中にすべすべしている液があるんですよ。減り方は使用頻度が原因だと思う」とのこと。
「動きを見ていて、股関節の硬い方は動作がすべて腰で動くんですね。股関節をカバーするために、ひねりの動作を腰で動いていると、その方は腰痛が出てくる。だから、膝の痛みは使用頻度ですね」と、健康運動指導十の新井恵子さんも同意です。50余年使い込んだヒザですが、なんとか痛みを感じる前にメンテナンスしたいものです。
□まっすぐな体は骨に負担をかけない。体の中心線を意識しましょう。
「人間て動かないでいるわけではないので、常に中心にいこう、いこうと微妙にバランスをとっているのです。こっちにかかったなと思ったら戻す。またこっちにきちゃったなと思ったらまた戻す。ですから、自分の中心を意識できるというのが大事です」
「それを、コアといいますね。踊りでも日本舞踊でもスポーツでもそうですけど、必ず中心線があるので、必ず中心線にあわせるようにバランスをとっている。自分の中心線に気づくような動きを一回やって、その中心線がわかると、そこからずれると気持ち悪くてしょうがない。まっすぐ立つ習慣をつけてください」鍼灸師の志茂田典了さんと運動指尊士である新井恵十さんからの助言です。
□骨粗鬆症と、腰痛や膝の痛みは関係があります。
「骨粗鬆症になると、骨がもろくなるから背骨がスカスカになって短く縮んでくる。そうすると姿勢が悪くなるので、腰が痛くなってきます。
骨粗髭症の症状によっては、ちょっと転んだだけでも骨折したりします。昔、腰の曲がった人が多かったのは骨粗髭症です。
年をとると身長が低くなる。みんなそうでしょう。年寄りはみんな縮むでしょう。あれは、骨が減ってくるの。まっすぐ縮むのもあるけど、片方だけ縮むと斜めに曲がっちゃう」50、60代でガーデニングとか畑仕事なんかの趣味で中腰を続けていると、みんな腰が曲がっちゃう?
「なりますよ。だから、中腰の姿勢をやった後には伸ばして、もとに戻しておかないとダメ」
「でも、腹筋を鍛えておけば、中腰の姿勢をしていても、また戻る。同じ(骨が)潰れるのでも、まっ直ぐつぶれた方がいい。そのためには、筋肉がバランスよく衰えていくんだったらいいんだけど、片方だけ使っているのはよくないわけ。
背中はつつかえ棒になる背骨があるけど、お腹側はつつかえ棒がないから、その分筋肉を鍛えておかないといけないと、まっすぐ縮んでいかないのよ」
「まっ直ぐの骨粗鬆層になろう!まっすぐ潰れよう!それいいですね」
「潰れないためには、そこについている筋肉をしっかり添え木のように鍛えておくことなんですよ。そうすれば、潰れません」。
やっぱり筋肉です。骨のためにも筋肉を鍛えましょう!
4.55歳の筋肉維持は、日常の努力範囲で可能です。トレーニングならプロの指導で効果的に。
筋力再生生活にUターン! 筋肉を使わずに済む日常生活、歩かずに済む生活環境が着々と筋肉を甘やかしてきたのです
●「動く·歩く」慕らしに切り替えましょう。
四つんばいで雑巾がけ10分するだけでも、腰痛予防につながります。姿勢よく座る、中腰の作業をした後は体をもとの形に戻しておく、立ったり座ったりを面倒がらない、10分で行ける所へは歩く!
●深呼吸、足踏み、体操など10分程の努力を仕事の合間の習慣に 手指や腕をぐーっと伸ばしながら息を吐く深呼吸、ヒザを90度以上あげるようにして左右30回のステップを踏む、500mlの水入りペットボトルでのダンベルも適。
●きちんと鍛え直すならプロの指導が効果的 頑張る目標は、30代に出来たことの8割にします。成果を急ぎすぎないこども大切。 激しさよりは、こまめに回数を重ねて持続することを肝に銘じてください。年齢をわきまえないと逆効果も・・。
筋トレの基本動作はゆっくり大きく
昔スポーツでならしたという思い出がある人は、つい目標をスピードや負荷の大きさの達成に設定しがちです。
そんな方も、まずは現在の自分の体の筋力を確かめる必要があります。朝ふとんから起き上がる時、どんな風にしていますか?
仰向けに寝た姿勢のまま、まっすぐ上体を起こすことが出来ますか?
駅のホームなどで電車を待つ間、両足のつま先五指にしっかり力ををかけてまっすぐ立っていますか?駅の階段はリズムよく上れていますか?
机やテーブルに寄りかかるような姿勢でいることはありませんか?どれかに不安があれば、筋トレは基本から始めることが必要です。 家事や仕事の合間、テレビのCMタイムにする深呼吸や体操はともかく、屋外やスポーツジムでの運動はつい張り切りすぎてしまいます。
甘やかされた筋肉は、急激な指令には反抗的なはず。初めての腰痛で「二度とゴメン! 」とジム通い再開の松原惇子さんも、「トレーナーの指導は適切で効果的」と、プロに学ぶことを勧めています。
まだまだ筋肉は鍛えられます
□プロポーションも復活します。
新井恵子さんが指導した方の例です。
「まだ間に合うんですよね。60歳からお見えになった方で、今まで運動を一切したことがなくて、体が弱いから大事大事にしていたという。
最初のうちは少しずつ10分おきに心拍数を計りながら運動していたのですが、75歳くらいになったら、お尻と腿とふくらはぎが、きちんとものすごくいい形になってきましたね。時間がかかりましたけどね。
時間がかかっても筋肉はできるし、姿勢もよくなってきた。60歳から始めて、10年間で身長か4cm伸びたというんです。伸びたというよりも、姿勢がよくなったのですね。曲がっていた膝とか腰が伸びて。それに、どんどん体力がついてきたから、面白かったみたいですね。今、83歳です」。
□腰痛とか膝痛は、二本足歩行をする人間なら誰でも起りうること。
「でも、予防の方法はあります。雑巾掛けがいいですね。人間も雑巾掛け姿勢というのは本来の骨盤の位置になるから」
「四つん這いね。四つん這い姿勢がいい」
「長いラクチンなモップみたいなものをやるんじゃなくて、はいつくばってやるといい、ということね。雑巾掛けをするのは、不便じゃなくて、体のためと思えばいい」「1日10分の四つん這い姿勢、という方がいて、宅急便屋さんがきて、四つん這いだったから驚いたって!」。きれいになるし体にいい一石二鳥の雑巾がけ、再びお勧めします。
□運動なら、なるべく関節を使わずに筋肉を使う方法がいい。
「筋肉を使い、スジを伸ばしながら、関節を使わないというと、ゆっくりした動きがいい」
「太極拳とか?」
「太極拳とかヨガとかプール」
「結局、そこに戻るわけね。体重をかけないで出来ること」
「若いうちは早い動き、激しい動き、ジャンプもいいですけど、だんだん歳をとると激しい動きではなくて、大きく筋肉を伸ばす方法がいい。それと持久力。体重を支えて片足で立つとか。腹筋なんかもそうですよ何回も早く腹筋するよりも、何回かゆっくりやるのがいい」
「私、腰痛はもう嫌だと思って、初めてトレーナーについたんですよ。そしたら彼女は、やっばり腰をやるんじゃなくて呼吸からよ。深い呼吸のしかたとか、そんなことをやっているのよ。それと横隔膜を開くとか開かないとか、そんなことをやるの」
と体験談が語られると、庄婦人科医の松峯さんが同意の檄をとばしました。
「うん、うん。腹筋は一番大事!腹筋には、真ん中に腹直筋、斜めに腹斜筋、そして下腹に腹横筋どいうのがある。その腹横筋がたるんじゃうと、便秘にはなるわ、痔にはなるわ、尿はでにくくなるわ、尿漏れにもなる。みんなこの筋肉なんです。しつかり鍛えておかないとね!」。
というわけで、このあと新井恵子さんのエクササイズ実技指導が始まりました。
5.骨粗しょう症予防、ヒザなどの関節痛予防など、骨強化対策の基本は食生活から。
骨粗しょう症予防にはカルシウム、すり減ったひざなどの関節にはコラーゲンをとることが基本です
●骨は毎日新陳代謝を繰り返しています おとなの骨は10秒毎に再生されているのに土材料のカルシウムが不足していたのではスカスカの骨しか出来ない。
カルシウム吸収率がいい食品は牛乳・乳製品が断トツで、小魚、青菜が続いています
●骨へのカルシウム吸収を助けるのはビタミンDとK ビタミンDは魚、ビタミンKは大豆や緑黄色野菜に豊富。逆にカルシウムの吸収を妨げるのは、リンの過剰とマグネシウム(海藻、大豆、緑黄野菜)不足です。
●コラーゲンなら肉や魚の煮こごり部分に コラーゲンの成分をもっと細かく分けて言うど、サプリメントで多い「グルコサミン」や「コンドロイチン」。
煮込む料理が少なくなった家庭ではサプリメントが手軽になりました。
せっかくとったカルシウムを無駄にするのは「運動不足」
せっかく摂ったカルシウムも、運動なくしては役立ちません。
骨に適度な負荷がかかっていないと、カルシウムとコラーゲンは結合しにくくて、せっかくのカルシウムが骨に吸収されないまま、尿に排泄されてしまうからです。 例えば、宇宙飛行士の人たちは骨粗しょう症になり易いという話があります。重力のない空間で働くからです。骨は支えるためのものですから、支えられるべきものがないとダメ。宇宙飛行士でなくても、寝てばかりいて、体のタテの方向に重力をかけない生活を続けていると、カルシウムが骨に吸収されないということです。痩せている人のほうが骨粗しょう症になりやすくて、ある程度体重があるほうが骨粗しょう症になりにくいというのも、骨にかかる負荷の差。それはともかく、「しっかり食べて、しっかり動く」を心がけましょうね。
骨づくりにはカルシウム、ひざにきたらコラーゲン
□ヒザがカクカクいい始めました・·
「私、去年から仕舞いの謡いをやっているの。仕舞いってけっこうしゃがんだり立ったりするの。最初は膝がヤバいと思ったのね。カクカクいい始めたのに気がついたの。普段は椅子だから分らないんですよ。だけど一回しゃがんだときにあれ?と思って。それで慌ててグルコサミンを飲み始めて、カクカクいわなくなったんだけども・・。
普段やらないことをやってみると、自分が弱くなっているのがわかる」と志茂田さん。
□関節の音の正体。
「あれ、わからないんですよね。調べたけれど、あの音の原因はわからない」
「首とかは、筋肉のズレかと思うんですよ。クキッとやって、首を戻すときに嗚るといわれますよね。ボキボキッという音がする人がいますよね。
膝はグズグズッと音がします。傷めたほうの膝が、曲げ伸ばしするときにいやな音がする。ボキじゃなくて、グズグズ、グニャグニャ音がする。膝の中、ちょっとまずいかな・・」
松峯さんと新井さんの会話です。
□グルコサミン、コンドロイチン。
「膝や関節が痛いって、ほとんどの人がそうなるんじゃない?ある年になるとみんな痛いというもの。食べて効くものがあるといい・・」
「関節が磨り減るのだから、食事の中でコラーゲンとかとることが大事」
「コラーゲンが多い食品は、よく煮込むようなもの。今だったら、ブリのあらを煮て脂でないぷりぷりとなったところを食べるとか。肉なんかでも、煮こごりになったところ。脂肪はとって、固まったところを食べる」
「コラーゲンの成分をもっと細かくいくと、グルコサミンとかコンドロイチンとかにたどりつくのであって、大まかにいえばコラーゲン。成分をわけていくとグルコサミン、コンドロイチンにいくわけ」「お料理でとりにくければ、サプリメントでとればいいですね」。
□カルシウムの摂り方。
管理栄養士の井上八重子さんのアドバイスです。
「たくさんとるとロスも多いはずだから、適当量にすること。たくさん飲んじゃうと、他のものが食べられないどいう弊害が出てくるはず。
牛乳とかヨーグルトを忘れちゃう、という人は、朝、ごはんであっても牛乳を飲んじゃうとかスケジュール化しちゃえば、1リットル買っておいてもはけていく。料理というものを難しく与え過ぎているけど、加熱の加減だとか包丁の切り加減でも、味は全然違ってくるから、ちょっとしたことを細かく考えて、おお料理を美味しく食べることを すればいい。素材を買ってくるときは栄養を考えるけど、買ってきたら、自由に料理すればいいの。牛乳を飲むのだって、ミルクをつかったスープにすればいいのであって、冷たい牛乳を飲まなくてもいいそれをスープにしちゃうとか、お粥にしちゃえばとりやすいわ」。