50代

77号 春の講演会ご報告

2010年6月 発行所 「50カラット会議」

50カラット会議レポート 

77号

春の講演会ご報告

 

閉経後しっかり30年生きる時代。50代からは「知識は健康の力」です

松峯寿美(まつみねひさみ)さん

東京女子医科大学院卒業。医学博士(婦人科)。特に不妊治療、思春期・更年期医療に力を注ぐ。
1980年東峯婦人クリニック(東京・木場)院長に就任。女性専門外来の先駆けとなる。
ちゃきちゃきの江戸っ子のさっぱりした性格で、思春期から更年期その後まで女の一生を支える、との意気込みでクリニックを率いている。趣味は日本舞踊と温泉とか。

 

みなさまこんばんわ ご紹介いただきました産婦人科の松峯です。
今日は、いつまでも若々しく健康でいられるように、少しでも50カラット会議のメンバーの方の手助けになればとお話をさせていただきます。
女性のライフスタイルをみると、戦前は初経が14、15歳で始まっていました。
17、18歳でいいなづけとか相手が見つかって親にいわれて結婚します。子どもを6人くらいバタバタと生みまして、子育てしているとあららという間に40代になってしまう。
そしてなんだかんだしていると閉経になる。50歳で閉経になって、もう死んでしまうような平均寿命でしたね。だから、この中にいらっしゃる方々は当時だったらいない人が多いんじゃないかしら。(笑い)
ところが最近は、少し初経年齢が早まりましに生活習慣、栄養状態、その他知的刺激、いろんなことが原因で、昔だったら15、16歳で初めての月経だったのが今は10歳11歳、12歳になっている。思春期外来はこのくらいの年齢から始めております。
そのあと、高学歴になって結婚するのが27、28歳。最近は30歳になってからの方もいます。当然、出産する数が限られまして、1人か2人産んで終わり。そして仕事にもどって仕事をバリバリして定年になりますが、まだまだ死なないんですよ。閉経になっても死なない。そこから、10年20年30年生きるわけなんですね。
昔は閉経になるくらいで死んでいたので、それまでどんな産み方をしてどんなに体がガタガタになっても、まあいいかということだったんですが、最近は上手に出産して、体をきっちりコントロールしておかないと、この閉経後の30年間にいろんな障害が出てきます。
ですから、戦後女性のライフスタイルはすっかり変わりまして、栄養衛生状態がよくなったので、病気をしてもすぐ治るということで長生きしました。死因が心臓病、脳の疾患、ガンというのは変わらないようですけれど。
高学歴になって、職業を持って、出産回数が少ない。出産回数が多いということは月経がないということです。妊娠中も授乳中も月経がない。
ところが出産の回数が増えますと、当然月経の回数が増える。すると女性ホルモンにさらされる年月が増えますので、それにかかわる病気、例えば子宮筋腫、子宮内膜症になる。 子宮内膜症は月経のたびに悪くなる病気なんです。
ですから「内膜症がありますよ」と25、26歳で言われた人は、35、45歳のときはこんなに大きなチョコレートのう腫になったりします。
また、女性の3分の1は子宮筋腫を持っているといわれますが、「金柑くらいの筋腫がありますよ」と妊娠中に言われた人が、40、50代になると女性ホルモンの影響でグレープフルーツからスイカくらいになったりして。
「最近、お腹が出てきたけど中年太りかしら。おしっこも近くなったんですけど」と診察に来られた方がいらっしゃいました。それは子宮筋腫が大きくなって、あちこち圧迫するから、おしっこが近くなったり腰が痛くなったり、便秘したりする。このように、月経回数が増えることによって出てくる病気が増えてきます。

閉経からは長い長い人生があるわけです。平均寿命を見ますと、1900年頃には50歳の閉経頃に亡くなっていた年代が、最近は40、50歳を過ぎてもどんどん長生きするようになっています。2020年には平均寿命90歳、さらに100歳も夢じゃないつ医学的な根拠からいくと、女性は120歳まで生きられるんじゃないかといわれています。

では、どうして閉経があるの?
閉経というのは卵巣からホルモンが出なくなって月経が止まることをいうのですけど、胎児でお腹の中にいるときは卵巣に700万個の原始卵胞という卵が入っていな生まれてくるまでにガタガタとどんどん減って30万個までに減りますc
そして、年齢が進むにつれて、いい卵悪い卵が淘汰されて、思春期から20歳になる頃までには、右の卵巣、左の卵巣で5万個と5万個、合わせて10万個ぐらいになる。そこから毎月月経を起こしていくわけです。
お財布の金と同じですねっ毎月チャリンチャリンと卵を出しながらいくわけです。
36歳から40歳くらいまでがピークで、それからガタッと貧しくなって、6万円あったお金が5千円になってしまいます。
ここに残りました原始卵胞は、ほとんどが妊娠能力が少なくなる。
最近の人たちは、41歳か42歳で「私、これから結婚して子供を産みたいんですけれど、私の体がそれに耐えられるでしょうか。調べてください」と来ます。
昔は考えられないことだった。30歳で母子手帳にマル高がボンと押されていた時代ですから。それから10年経っています。
去年は45歳の方が8回目の体外受精で妊娠して出産しました。いま7カ月の子供を連れてきていますけど、とってもいい赤ちゃん。やれば産めるものだなぁと思いますが、確率としては少ないです。

というわけで、卵巣が持っている原始卵胞の数が、宿命で減っていく。45歳から50歳で閉経ということになるわけです。
メノポウズというのは閉経のことですから、閉経を挟んでこの10年間が更年期。ここを上手に乗り越えることによって老年期に入る。この更年期に卵巣の働きがだんだん悪くなってくるわけですから、ここを上手に乗り越えて老年期に入った方は、さらに元気で老年期を迎えられるということで、この後の20、30年間が大きく変わるわけです,
日本人女性の閉経年齢というのは、だいたい50歳ぐらいがほとんどです, 49, 57歳、中央値51歳ですから。
53歳になっても「私はまだ月経があるの」なんて威張ってくる人がいるけれど、「すごいわね」と調べてみると子宮筋腫があったりして。筋腫のせいで月経があるんじゃない。閉経は45歳から55歳の10年間が普通ですけれど、35歳で閉経する人がいる。早発閉経といって、仕事がものすごくハードで、思春期の頃から常に1番を走らなければいけないと頑張る人。夜中でも徹夜してでも勉強して1番になって、キャリアになってお仕事をバリバリやって、自分の体より仕事が大事というような仕事をしていると、早く月経が止まってしまう。そういう方も、この頃増えています。じゃあ、世界的にはどうかというと、イギリス、アメリカ、オーストラリア、スウェーデン、いろんな国の人の閉経年齢を調べたデータがありますが、白人、黒人、メラネシア人、東洋人、不思議なことにだいたい49歳から50歳で、世界中が閉経になるんですね。
初めての月経は、国や食べ物や気候によって15歳だったのが、いまは12歳、11歳、10歳になってきています。南米の子供は10歳で初潮が来る人が多いといわれています。
ところが、どんなところにいっても、ニューギニアにいっても、「50歳で閉経がくる」ところが面白いところ。更年期の症状は、肩こりがある、汗をかきやすいというようないわゆる血管運動神経の症状とか、また神経質になったり、不安になったり、イライラしたり、やる気がないとか、夜眠れない、眠ってもすぐ夜中に目が覚めるとか。
一番多いのが更年期うつ病ですね。いろんなことがあります。おしっこが間に合わないとか症状がいろいろ出るんですけれど、産婦人科として訴えが多いのは、性交痛の発現。閉経年齢と性交痛の発現頻度が多くなってきます。こういった場合には、卵巣ホルモンが足りないわけですから足せばいい。まあ、卵巣ホルモンを足したくないという人はそのままでもいいんですけれど。
ところが、何もしなくて済むことと済まないことがあるのですね。例えば、骨粗鬆症。骨がもろくなってくる。
男性の骨粗鬆症に比べて、女性の場合は50歳から逆転しているんですよ。ホルモンの関係で骨粗髭症が増えてくる。ホルモンが足りなくなると、骨の代謝が正常でなくなるので骨がどんどん溶けて流れていく。
そうすると腰が痛くなったりします。特に80歳、85歳になると骨粗鬆症で腰が曲がったりしてきます。が、カルシウムを上手に取り入れれば、ホルモンを取り入れなくても何とかなる症状です。                                                                  それから、コレステロール。男性の方がコレステロールが高くて女性の方が低かったのが、閉経で女性のコレステロールが男性よりも高くなります。コレステロールは卵巣ホルモンの原料なんですね。コレステロールを使って女性ホルモンを作っている。ところが、ホルモンを作らなくなりますと原料のコレステロールがあり余ってしまう。
ですから、コレステロールをあまり摂りすぎないように、ということになります。コレステロールは、中性脂肪とコレステロールの2種類ある。コレステロールは動脈硬化の原因になりますね。                                                                          更年期障害になりやすい人というのはいますね。ホルモンがだんだん減っていくと体がすごく敏感になったり、周りの環境で更年期障害であっちが痛いの、こっちが痛いのばっかり聞いていると、私もそうかもしれない、となる。
今日もやらなければいけない仕事が山ほどあるという環境にいると、そんなものなっていられないわけですから,
それから、性格とか精神的にも生真面目で、学生時代に100点とって、いまもそうしなければいけないような人。今までのバリバリやれた時代と同じように、仕事の成果があがらなければ納得できないような性格でしょうか。そういう方が更年期障害になる人には多いです。また、閉経とか更年期にすごくマイナスイメージを持っている方がいるんですね。逆に閉経したら妊娠の心配はないし、旅行にいっても月経の心配をしなくてもいいし、いろんないい面もいっぱいあるんですね。マイナスイメージを払しょくするようないいこともある。マイナスイメージばかりだと、そこヘストレスが襲うと乳がんを発症したり、ホルモンのバランスが悪くなって子宮体がんになったり、いろんな病気がきます。では、更年期になったときにどうすればよいのか。
足りなくなったホルモンを足せばそれはよくなります。
だから、どうしても2、3年だけは手が抜けないんですといってくる人には、少しホルモンを足しましょうと注射、飲み薬、塗り薬でたします。全然違うんですよ。化粧もしないで暗い服を着ていた人が、注射して2週間後に来た時は、違う人みたいに明るくなって口紅もつけている。ああ、こういう人には効いているんだなと思います,
ホルモンは絶対に嫌だ、という人もいます。そういう人には漢方薬。体とゆっくり向きあいたい人にですから、冷え性で体があちこち痛いという人には、漢方薬で血液の循環をよくして、ゆっくりゆっくりよくなっていく、というね。

眠れないとか、眠ってもすぐ目が覚めちゃう人には、睡眠薬をちょっと飲んでもらう。睡眠というのはとても大事なことで、眠れないと確かに次の日顔色が悪かったり、心神喪失してやる気が出なかったりします。

ただ、この睡眠導入薬、誘眠剤というのは人工的な眠りなんですよね。眠剤飲んで寝ると、寝返りをうたないんで寝るんですよ。ですから次の日に肩が凝ったり、目が覚めると確かに眠れた気はしますが、何か体が復活していない眠りなんですね。

ですから、眠剤で眠ってもいいから、眠る習慣だけそのままつけて、だんだん眠剤をやめていく方向をお勧めしています。それから、先ほどもいったように、対症療法というものがあります。
うつ病の人には抗うつ剤、眠れない人には眠剤、肩こりの人には肩の薬、サプリメント。ホルモンも嫌だし、ゆっくり効くのもなんだかねぇという人には対症療法。頭痛には頭痛薬というのと同じですね。
それとカウンセリングやピアカウンセリング。
私のクリニックでも更年期外来で通っていらしゃる方がいるんですけど、待合室で10人くらい早めに来る人が待っていて、「私もそうなのよ」なんてお互いに話しあって、あはは、なんてすごい大きな声で待合室で笑っているの。もうそこで話し合いをして元気になって、診察室に入ってくるときは、もう診療なんていらないんじゃないの?なんていうほど元気になっている人もいます。
このように、お互いがお互いの先生になってカウンセリングしあうビアカウンセリングという方法もあります。さらに、生活習慣病が更年期にかぶさるとまたいろんな病気が出てきます。
特に、高血圧、高脂血症、コレステロールが高い、糖尿病、肥満…。生活習慣病の発症や進行に大きく関与するのは、食生活でしょうか。
それから運動、アルコール、喫煙。この頃、たばこを吸う人は減ってきましたけど、男性より女性のほうがたばこを吸う人が多いという印象を受けます。それから、ストレスは休養など毎日の生活を見直すことによって、予防したり改善したり。
私がそういう方々にお勧めするのは、毎晩ゆっくりお風呂に入ること。熱いお風呂にさっと入ってさっとあがるのではなくて、ちょっとぬるめで40、41度位のお風呂に、入浴剤とか香りのものを入れてゆっくり入って、その日にあったこと、面白かったことなどいろんなことを思い出しながらストレスを回復していくことをお勧めしています。
そうしますと、生活習潰病も克服できますし、更年期障害も予防できる。
お風呂に入る前と後では、血圧を測るとお風呂の後のほうが下がっていますよね。それは抹消が開いて血管の弾力を呼び戻すということ心がゆったりしますと「ストレス食い」が減ってきますから、ガツガツ食べることも減ってきて肥満の予防にもなる。少し残す、ということを勧めています。ほんのちょっとでいいから、残すクセをつけるの。
ご飯をちょっと残す、おかずもちょっと残す。残しているとだんだんお行儀が悪いという意識がなくなって残せるんですよね。
中高年になると、今まで使っていた基磋代謝のカロリーはいらなくなるんです。その分を残すということで、いかがでしょうか?
バランスのとれた食事、適度のアルコール、適度な運動。
適度な運動というのは、はっはっと息があがってはいけないんですね。運動しすぎて早死にした人がいる。運動しなくて早死にした人はいませんから適度な運動ですね。
それから休養やリラクゼーション。それから何でも話せる人というのは大事です。心にしまっているとどんどん苦しくなってくなほんとうに信頼ができる人、兄弟でもいいし、そういう人がしいるといい。

定期的な健康チェックをしていただきたいですね。血圧、体重、肥満度、骨密度、私のところでも更年期のチェックといってこられると、1時間もかからないうちにバババッと全部調べて、結果は1週間後にお手紙でお知らせします。
ホルモンを使えない、漢方薬もだめという人はサプリメントでということで、私のところでは サプリメントで葉酸をお勧めしています。葉酸、ヒアルロン酸、カルシウム、ビタミンC、鉄分。膝が痛いの、指の関節が痛いの、というときには、関節は軟骨でできていますから、そういうものに効く。
カルシウムは骨粗鬆症に効きますね。ビタミンCは色が白くなるという単純なものではなくて、ピタミンCが存在することによって、いろんなものが吸収されるようになる。とても大事なビタミンです。鉄分で貧血予防とミネラル。
せプリメントが必要なものというのは、本来体で作り出せるものでないものをサプリメントで摂って補うということ。体内でもずっと存在するものではないので、毎日補充しないと不足しているようなものをサプリメントで摂っていただく。

一番上に書いてあるのは葉酸,ほうれん草の抽出物から発見されたビタミンBなんです。葉酸といいますが、名前から植物性の食品だけに含まれていると錯覚しますが、動物性の食品豚とかレバーなんかにも含まれています。
そうかといって、牛とか豚のレバーを食べるとコレステロールが高くなりますので、食品だけでは摂り辛いのではないでしょうか。
うなぎ、いくら、ホタテ貝、カキ。フォアグラなんて葉酸のために食べるのよ、なんて食べて いるとコレステロールがすごく上がってしまう。アサツキ、アスパラガス、枝豆、オクラ、春菊、アボカド、ブロッコリーなんていいですね。葉酸が含まれています。
ですが、1日に必要な葉酸を摂るためには、春菊を2束くらいゆでて食べないと十分摂れない。そうなると、やっぱり濃縮したサプリメントということになるのでしょう。普通の生活では、極度に葉酸が不足することはないんですけれど、体調が悪くなったり、食欲がなくなったり、免疫抑制剤を飲んだりしているときには、欠乏します。
葉酸が不足すると、これはビタミンBですが、動脈硬化の予防、ホモシスティンといって動脈の壁が硬化しないようにさせる、かたくなる物質をためないようにする物質があるのですが、それを防いで動脈硬化を防いでくれます。
それから、貧血を防ぎます。ビタミンB群ですから神経痛にも聞きます。
摂りすぎても特に害はないでずね。ちょっと痒みがでたかなというくらいです。葉酸はどのくらい摂ればいいかというと、1日に500µg (マイクログラム)。
私がクリニックで勧めているのは、一粒の中に葉酸も、カルシウムも、ビタミンCも入っているもの。あれこれ飲まないで済みますから。というわけで、私のクリニックでは、更年期とかの年齢に関係なく10歳くらいの思春期の子供たちから、いろんな年代の女性の悩みをお受けしています。体そのものについての悩みは、なんとか一緒に解決をしていきたいと思っています。
ご清聴、ありがとうございました。

 

「人生、おしゃれにスマイルでいこう!」

松原惇子(まつばらじゅんこ)さん

24年前『女が家を買うとき』(文芸春秋社刊)で、ノンフィクション作家としてデビュー。以来、女性の生き方暮らし方に提言を続けて、最近では『「ひとりの老後」はこわくない』で、団塊世代をはじめとして女性たちから共感を集めている。2年前、「個を活きる女性たち」を応援する団体SSSネットワークを設立した。一方、バレ工を踊っていたかと思うと、ギターを弾いて作曲していたり、常に楽しいことを考え出す達人。あちこちの講演会、歌あトークありのライブでは、爆笑のひとときにファンが沸いている。

みなさまこんにわ 松原惇子です。
知っている人も知らない人もいらっしゃると思いますので、簡単に私のこと話します。今私は「旬」のような感じ、勝手に自分がマイブームと思っているの。私は、38歳のとき『おんなが家を買うとき』という本を買いて作家デビューしました。
シングルでお金もなくて、結婚も失敗し、私の人生ももう終わりかしら・・というときでした。そんな時に、「本を書く」という仕事に巡り合いまして、たまたま描いた本が本音だったということもあり売れて、今があるんです。
当時は、私自身がなにをやったらいいか分からないような人生だったので、60までは生きていないなと思っていたくらいなの。その歳になるまでに、絶対に鉄道に飛び込んでいるという自信がありましたね。
だって全然ハッピーじゃないんだもん!はっきり言って。
だから、そう言ってはなんだけれど、だから病気で悩んでいる人なんかみると、代わってあげたいという気持ちでした。
だって、全然楽しくないし、将来の目標も夢もないから、生きていることが辛いという状況だったんです。
でも今ふりかえって、あの時期に踏み切りに飛び込まなくてよかったと思うんです。
私来週63になるの。見えないでしょ?あっ、見える~?ねっ、どう見ても50くらいじゃないですか? (爆笑)

自分がいま60代で、こんなに幸せで希望に満ちているっていう自分がいることが、ほんとうに信じられない気持です。
だから私若い人に言っているの、「ホントに諦めちゃだめよ分からないのよ」って。人生は後半がよければいいんじゃない?でしょう?若い時なんて、どうでもいいわよ。だって「若い」んだもん!仕事がなくたって、恋愛に失敗しようが、子育てに失敗しようが、若いんだもん!なんとかなるのよ。でも、歳とってからは大変だと思う。
だって、歳をとるということは「死」に向かうのよ。それしかないの、誰にとっても。それで、先ほど松峯さんのお話にもありましたけれど、全部減っていくわけ。私なんか「卵」なんてないわよ。10年前にSOLD OUTよ。今から何かしたいって言っても遅いわけですよ。
多分皆さまも感じていると思うのですけれど、私も人から「松原さんて若々しいわ」って言われるけれど、とんでもないわよ。
だって、顔よく見ると嫌になっちゃうもの。今日なんか念入りにメイクしてきたのよ。ほんと自分の顔見るのが嫌。みんなそうだと思うんです。
今歳とっている人だって、30代40代は若かったのだけれど、私もこれから歳とった人の顔にもなるし、骨粗鬆症にもなる。それって自然なことじゃないですか。                                                                                 そんなこいなを、これから受け止めていかなくちゃならないんだということなの。痛切に感じます

還暦過ぎた方は、多分同じ考え方だと思いますけど、「還暦」からがほんとうの人生です。それまでの人生は、生活のための人生だった。何かのため、全部。理由があるのね。でも、還暦からは、それは終わり。
これからは、はっきり言って「死ぬ」んだから。そうでしょ?
私も60歳を迎えた時に、(あっそうだわ、この先は1年しかないかもしれない。でも8 5歳くらいまで生きるかもしれない)って思ったの。
でも思っているだけよ。そこまでいくかいかないか、誰も分からないのよ。
つまり、そこまで生きるかどうか分からないのに、なんでいろいろ考えるのかって思ったの。いま私は3Sネットワークといって、ひとりを生きる女性たちの会をやっているんです。
うちの会の人たちは、生活に必要な情報も入るし、新しい友達もできるし、ひとりの老後がちょっと不安じゃなくなるんじゃないかなって加入してくるのですけれども、みんな不安が趣味になっている。(爆笑)
私みんなに言っているのよ「あなた不安が趣味なの?老後がしゅみなの?」つてね。
a本人って、ホントに不安が趣味ね!心配ばっかりしている。スペイン人なんて、考えていないわよ。今日がよければいいっていう姿勢よね。でもそれって、
正しい生き方じゃないでしょうか。日本人って、先のことばっかり心配して現在を生きていないの。
年金は出るかしら、出ないかしら?あなたが心配したって、出ない時は出ないわよ。そうでしょ?ほんとうに心配ぶり見ていると、頭おかしいんじゃない?って思う。 でみんな分からなくなっているのね。私も日本人だけれど、周りをみていて、ホントに欲が深いなって思う。だって自分のお金のことばっかりだもの。
お金貯めて、運用して、それがどうなるのこうなるのって、ホント馬鹿みたい・・。だって、死んじゃったら終わりよ。(爆笑)
そう言いながら、皆さん何千万か残すのよ。
そしてそれが遺産相続のもとになってる。争いのタネを残して死んでいくわけ。バカじゃない?って思って・・
だけれど、いつまで生きるか分からないの。老後は長いかもしれない、もしかして120歳まで生きちゃうかもしれない。そうなるとお金が必要で、「ない」というわけにはいかないという話になるのね。
そしてお金を貯めるための人生になっている。
私の周りを見ていると、ほとんどの人がそうです。最近驚いたのですけれど、老後の話をするとき、私としては「お金より大事なものがあるわ」という話をするのですが、「お金が大事よね」という話が出る。
会員のひとりがこんな話をしたの。これは、本にも書いたので読んでくださいね。今度PHP文庫になりますから・・。
この本『「ひとりの老後」はこわくない』は売れたんです。
上野千鶴子さんのおかげで、おひとり様が注目されていますからね。隣に置いてもらったおかげで、私の本も売れた。ちょっと生活も潤っちゃった! (爆笑)売れて文庫化されて、私このところツイテるの。やっと来たか!と思ったわよ。
長かったわ、30年も待っちゃった。(爆笑)

それで話を戻すと、その会員の人が「私実は・・」って言うの。その人ってなんか暗い服着ているの。
皆さんにも言いたいですけれど、あまり暗い服着ないほうがいいわよ。だって、あなたの暗い服を見るのは私なのよ。(爆笑)
物事はそういう風に考えるべきだと思う。自分はそれでいいかも知れない、そりゃああなたはいいかも知れないけれど、それは家の中でやってて欲しい。外に出ていく時、あなたの服は景色なの。
だから私なんか、今日出てくるのに3回もとっかえひっかえしたわ。皆さん何気なく私がコレを着てきたとお思いでしょうけれど、どうしようかなって考えてコレにしたの。皆から見ていい感じになるように努力したわけですよ。サービスなのよ。
皆、サービス精神が足りな過ぎよ。自分のことばっかり・・そうそう。その人が私のところに来て、暗い顔して「実は私、8千万円持っているんですJって
言うの。
8千万円よ!普通の小さな会社に勤めている人なの。そりやあ、NHKに勤めているとか、カゴメに勤めているとかなら別よ。退職金もあるでしょうしね。でもそれは特別な人たちよ。一般の人たちは、はっきり言ってそんなにお金は貯まらない。
それで8千万円貯めたって、どういうこと?と思ったら、何も食べずに貯めたのよ。お昼はスナック菓子だけにして、お茶しにも行かない。ましてごはんを食べになんか行かない、お洋服も高い服は買わない。そうやってコツコツコツコツ30年貯めたお金が8千万円なんです。そりゃ貯まるわよね、何もしなければ。
それで、暗い顔しているのよそして私に、「不安」「不安」つて言うの。
8千万円あれば、どうにでもなるじゃないのね。
その時、(あっ、3 Sに寄付してくれるんだわ!)って思ったの。だから「それで?」って聞いたのね。
そしたら、「不安なんです・・」って言うのよバカじゃない!って思ったわ。「それ持って勝手に死んで」つて言いたくなっちゃった。
つまり、そういう心だから不安なのよ。
8千万円あったら、例えば誰かのために使いましょってならないかしらね。寄付してくれるなら、1千万じゃなくていい、100万でもいいわよ。(爆笑)
「松原さん、お世話になっています。3Sに寄付します」っていうなら、10万でもいいわ、ホントの話。だんだん下がっていっちゃう! (爆笑)                     でも`寄付なんか全然しませんね。
私、この会を12年やってきたけれど、寄付はありません。老後のことを全部ヘルプしているし、共同墓地も持っている。だから「松原さん、そういうことをやっていると寄付とかありますよ」と言われたけれど、一回もないのよ。
はっきり言うけれど、1万円とかはあっても、10万円以上なんてありません。12年やっていて分かったのは、女はケチっていうこと女は自分のことしか考えないの。女はケチ!(爆笑)
出すお金は嫌、街角の寄付や募金もしていないものね。立って見ていてご覧なさい。
特に、働く女性は寄付なんてしない。するのはオバチャン。だからオバチャンが好き、働く女性は嫌いなの。自分のことばっかりだもん、ホント嫌な人たちよ。(爆笑)
こういう気持ちを腹いせで、本に鬱憤をぶつけてます。読んでね!よく聞かれることは、「松原さん、老後いくらあったら安心なんですか?」つて。知らないわよ、そんなの。私が言いたいのは、お金の額じゃないということです。
安心かどうかは、その人が安心と思えるかどうかなのよ。だから、500万円でも安心と思える人はそれで安心なの。でも8千万円あっても不安な人は不安なんです。
飼えば、1億円あるという人の話を聞いたら、自分にあったら安心と思うでしょ?
それはないからよ。ないからそう思うので、あったらそうじゃないそういう人は更に10億必要になると思う。
だから、言ってみるとお金なんかあまりないほうが幸せ。ほどほどが幸せです。
そうすれば他人と比べることもないし、そこそこでやっていくわけです。ところが昨今は、お金に頼り過ぎです。お金で老後は買えないの。なのに、何でも買えると思っている。
そりやあ、若さは買えるわよ松峯先生のところでエストロゲンの注射をしてもらえばある程度は若返りもできる。でも、老後は買えない。
これから、ひとりの老後を迎える人が増えてきます。私は12年前から「ひとりの老後の時代がくるよ」って活動もし、本も書いているわけだけれど、最近こそ上野千鶴子さんの本のおかげで、私のところにも問い合わせがくるようになったけれど、それまでは全然でした。                                このところ急に、「ひとりの老後」と言い始めている。いまテレビ局からも問い合わせがたくさん来ています。遅すぎるわよ。断っちゃった。迎合しないわって思う。だって、テレビに出たってどうにかなる時代じゃないの。
出たから認知されるということもないの。以前は新聞に取り上げられると、問い合わせが殺到していたの。でも今は全然、せいぜい3件くらいです。
だから出たくない。出たのは「ガイアの夜明け」あれはいい番組だと思ったし。
そんな風にきちんと取り上げてもらう前は、「松原さんの会って、独身女性の会でしょ」で終わりでしたね。特に主婦の人なんか、自分は関係ないわって風でした。でも現在の会員の半分は結婚している人。結婚している人のほうが危機感もっているの。
時代が変わったわよ。
相手がいなくなったらひとりだし、しかもひとりで暮らすクセがついていないから、ひとりになるのは大変なんです。
「ひとり」ってクセ、習慣なんです。つまり、ずっと結婚していない人はひとりに慣れている。
平気なんです。電話がない生活になれているのと同じ。そうでしょ、なけりゃどうってことないのよ。
あるから、電話もないと不便だなと思う、夫もなけりゃそれでいいのよ。(爆笑)ですから、長生きになると、みんな平等になるんです。
みんな歳とって、誰からも声をかけられなくなる、社会からも疎外される。皆そうなるんです。 それなのに政治家みたいに、いつまでも「自分が」って言っていると、顔が卑しくなる。ひどいじゃない?政治家の顔って。(爆笑)
あれは心の表れよ。みんな変わっちゃう。舛添さんだって、福嶋さんでさえ目つきがよくない。ああいうところにいるとああなっちゃうのよ。怖いわよ。
私って、講演会なんかで比較的うけちゃうので、政治の方に行かないの?って聞かれるけれど、行かないわよあんなところに行っちゃおしまいよ。外で吠えているほうがいいしね。
こういう性格が、老後にいいと思っています。先週、私の友達が死にました。ずっとガムシャラに働いて、働きづめでした。体のことを振り返らず、自分は元気で若いって睡眠もあまり取っていなかった人です。気がついた時は体の中が全部やられていたということでした。
先週お通夜とお葬式だったけれど、いつ自分がなるかは分からないですよね。
で、思うのは、予防とかも必要かもしれませんけれど、生き方、人生観を持つことが、もっと大事じゃないかと思います。
ですから、私の60歳からの人生観は、ここまで元気で無傷できたことをよしとする、あとは喜ぶということにしました。
その歌もつくりました。「♪あとはよろこぶ~」。『還暦のブルース』というんです。この歌もライブで歌っていますから、ぜひお出かけください。
ここまできたらもういいじゃない、明日死のうが、明後日死のうがね。それにあまり長く生きていないほうが幸せかも。
100歳まで生きたら、そりや大変ですよ。あのキンさんギンさんだって、テレビの前ではピンピンしてし、たけれど、そのあとはグッタリだったって。当たり前よね。ずっとヒンビンしているわけがないんです。
人間は、悪くならなくちゃ死ねないじやない。自然に死ぬということは、だんだん悪くなることなのよ。
だから「足が痛い」という友達には、「そうじゃなきゃ死ねないのよ」つて言う。足もそう、白内障や緑内障になるのもそう。しようがない、受け止めるしかないんです。
だから、ここまで無事にきたからもういいかって思っています。でも、先週婦人科に行っちゃった。10年ぶりに。
というのは、友達が子宮がんで亡くなっちゃったから。
ずっと検診していないし、「会の代表しているし、行ってください」と言われて行きました。結果は「すごくキレイです」って。
顔褒められるならいいけれど、子宮を褒められてもこれから使う予定はないし、ホントにね!(爆笑)                                                この頃元気にしている80代以上の人を見ていると、共通していることはクヨクヨしていないこと。明るい!
つまり、ああなったら、こうなったらと心配して不安を趣味にしているのは、私たち世代だけですね。不安のタネを拾わないほうがいいと思いますね。
どうせ拾うなら、楽しいタネを拾いたい。不安なんか育てたってしょうがないですよ。
体のこと、お金のこと、キリがないのだけれど、そんなことをしていると、不安の神様がいて、「そんなに不安なら、そうしてあげようかぁ?」みたいなことになる。そんな不安を忘れて暮らしていると、体の不具合も忘れちゃう。 人生は二度とないわけです。死んだら終わりなんですから。
皆さまも多分、ここにいる人の半分はいないんじゃない?そのくらいはかない命なんです。ですから、精いっぱい楽しく、好きなことをやること。
好きなことしないで死んだら後悔しますよ

『エストロゲンが足りない』という歌もありますが、今日は『スマイル』を歌います!
来週CDも出るのだけれど、ここにいらっしゃる方で欲しい方はお名前を書いてください,無料で差し上げます。私皆に「ケチ」って言っているからお金とれない。(爆笑)
好きなことをしっかりやったほうがいい。楽しんで生きた先に老いも死もあるという風に考えています。思い切りやることを誰に遠慮も要らないわよ。何と言われても関係ないわ。「そんな歳して」なんて関係ないわよ。
それと大事なことは、笑って暮らすこと。それには、自分もキレイな服も着て、明るく笑顔が大切ね。
おしゃれじゃなきゃダメ!「私はいいの。黒が好き」はダメ。暗い服培ていると縁がない。特に歳とってからは縁はつくらないとね。                      ピンクとか着ていると声かけられる。声掛けちゃうんですよ「あら、ピンク素敵ですね」って。ここで会話が始まるわけ。
これからは、いい友達が必要。
明るくしていると、明るい同士友達になります。
私のホームページには、講演会やライブのご案内が出ています。今日は時問がないようなので、最後に『スマイル』を歌います。私のテークソングです。聴いて下さい。
♪落ち込むことがあったなのに 私は笑顔で街に出る                                                                                                      暗い顔をひきだしにしまって出るのがおとなよね                                                                スマイルスマイル笑顔で
スマイルスマイルいつでも私は今日も微笑み浮かべ
元気に街へ出て行く・・・

TOP