50カラット会議

20号 「老眼」って、こんなことだったのね!

2002年1月 発行所 「50カラット会議」

50カラット会議レポート 

20号

 

年をとるのは、みんな初めて。
「老眼」って、こんなことだったのね!

 

今度、老眼のこと話し合いたいのですけど・・と、出席お願いの電話を差し上げたところ、皆さん、電話口でコロコロと笑い出してしまいました。そのあとで、「かけてますよ、メガネ。もう、大変!」「目が見えないって こういうことだったのね!と、ほとんど感動的です」と快諾して下さいました。美容研究家入沢仁子さん、料理やファッションのスタイリスト西川浩子さん、セラビスト大野美都子さん、50代向け雑誌編集長片寄斗史子さん、工業デザイナー渡邊和さんです。
老眼は老化のスタートラインなんて言われると、老眼鏡が年寄りのしるしのように思えて尻込みする方もいらっしゃるのですが、なってみると案外楽しみも潜んでいることが分りました。 まだまだの方、お楽しみに! !

 

蛇の道はヘビに聞くシリーズ⑱

老眼って、ただモノが見えにくくなるだけと思っていらっしゃいませんか?違うんです。
老眼鏡も、1つあればOKなんて、とんでもない!
歩いたり動く時には、邪魔なことこの上ないのに、止まれば、たちまち必要になるというのが「老眼鏡」。それだけ、老眼は生活を支配するという実感です。起きている間中使っている目ですもの、何とか栄養を届けてやりたいという心がけも始まっている50代です。

 

目次

1. 老眼が始まった!というショックと覚悟
2. 初めての老眼鏡選びは緊張しました。なのに、いつの間にか、種類も数も増えています。
3. メガネなしだと、素通りしている情報がありそうです。
4. メガネをキレイに楽しむ方法
5. これからは、目を労る生活へ。疲れさせない照明から、目の健康対策まで。

 

1.老眼が始まった!というショックと覚悟

きっかけは・・

ある日気づきました。
電話帳の数字が霞んで見えない!辞書の文字が読めない!
ある日気づかされました。
新聞を読んでいたら、夫から「そんなしかめ面して」と言われて、ドキッ!

どうした?

●老眼鏡、用意しました
・・ハンドバッグに忍ばせています。取り出すときはつい照れて一言発してしまう。

●アバウトな感覚の生活になりました。
・・眼鏡を取り出す億劫さから、このくらいかなと大雑把に済ますことが増えました。

●目のケア始めました
・・老眼は病気じゃない。目によいことにも心がけ始めたけれど、新しい発見はメガネの楽しみ。

老眼になっての気づき

見えないって、こういうことだったのか!
車のルームライトでは、地図が見えなくて「?」。夜、新聞を読むのに、手元灯が必要になって「アレッ?」。仕事の書類も、電話帳の文字も、かすんで見えにくくなって、「どうしちゃったの?」と、愕然です。
これまでメガネをかけた経験がなかった人は、免許更新の検眼で、初めて「メガネが必要Jと指摘されて、ショックだったと言います。
教習所の前にメガネ屋が多いのは何故なのか、それで納得。自分もメガネ屋に飛び込んで、言われるままに、乱視用と老眼用を作ったのだそうです。
美容研究家は、メイクの時に使う細筆の先が割れているように見えて、助手に取り替えを指示したところ、怪財な顔をされて、突然気づいたと言います。
まだ40代半ばでしたから、まさかそんな年でくるとは思わなかった老眼になったのは驚きをこえて、唖然でした。
先輩たちがメガネをかける動作を見て、「かったるいな」と思っていたのが、今は我が身。
老眼の弊害が、日常生活を直撃しています。

老眼になって・・みんなの声

老眼で始まった不便はいろいろです。
◆小さな文字には閉口の連続です。
一番困るのは、本を読む時や数字を見る時です。仕事では、書類や図面が見えないし、パソコンの画面を見続けると、疲れがドーンと出てしまいます。最近では、受け取った名刺の文字が見えなくて、焦ることもあるのです。
携帯電話は、遠くに離さないと画面が見えないし、メールを打つのも億劫です。
ホテルのチェックインの時、クレジットカードや宅急便の受け取りなど、サインが必要な時に、出された紙のどこに住所や名前を書くのか見えなくて、閉口する人は多いようです。いちいち「どこに書くんですか?」と聞く場面が増えたと言います。
買い物をすれば、化粧品も食品も、以前より内容表示が充実したのは嬉しいけれど、その分、文字が細かくなって、見えにくいのが困りもの。
化粧品の色も見にくくて、「これはブラックなの、ブラウンなの?」と混乱するのは、しょっちゅうだそう。特に、似たようなボトルが多い基礎化粧品やバスルーム商品は、目が利かなくなった身には不便です。小さい文字、薄い文字には、本当にお手上げです。

◆見えないから、何でもアバウト
お化粧がアバウトになるのも、困りものです。
アイラインがはみ出していたり、マスカラをつけ過ぎの人を見ると、「自分はまだ大丈夫」とホッとしたり、明日は我が身と気持ちを引き締めたり。
老眼では、お化粧の後で、仕上がりチェックができないのも、不安のタネ。お化粧の途中で、メガネをかけたり外したり、大忙しです。
掃除や食器洗いがアバウトになってしまうことも、実感しています。母親が老眼世代になった時、汚れを識別できずに、食器にアクや油汚れが残っていたことがあったのを思い出しています。自分もその世代になった今、自分用の食器は「まあ、いいか」でも、お客さん用の食器には、気をつけてキレイにしておかなくっちゃと、メガネをかけて洗っています。

◆メガネは、補強の道具です。
自分では、ちゃんと見たつもりなのに見逃したり、読んだつもりが見落としたり……。
「砂がこぼれるように、何かとりこぽしていることがあるのでは」と心配する人もいます。老眼になることよりも、そんなとりこぼしや、今まで何気なく出来ていたことが出来なくなることの方が、恐怖だし不安なのだそう。老眼鏡をかければ解決することなら、いさぎよく受け入れたいという心境です。
老眼鏡をかけずにいると、合わない焦点を調節しようとして、眉間にシワを寄せたり、目を離して目を細めたり、折角の美人も台無しになるという警告もありました。メガネをかければ、万事解決。目と顔と気分にぴったりのメガネを探しに行きませんか?

 

2.初めての老眼鏡選びは緊張しました。
なのに、いつの間にか、種類も数も増えています。

老眼鏡を選ぶ!

初めての老眼鏡は、文字が見えない不便解消用。とはいえ、年寄り臭くならないように、デザインにはこだわりました

老眼鏡買ったけれど‥

●忘れて出かけて、メガネなしでは何もできない自分に呆然
たちまち家の中あちこちメガネが増えていきました。
リビング、ベッド脇、玄関、キッチン、バスルームにも置き始めた。
バスルームには壊れても惜しくない100円ショップ品も登場。

●仕事用、外出用、見る対象別。文字・物専用、物・人両用。
かけ外しが頻繁だから、華奢なものは不向き。近視コンタクト利用者は上素通し、・下老眼用も便利に使う。遠近両用は、外歩きには要注意。

老眼鏡選びをしてみて

「今風」が楽しめるのが、老眼鏡。
自分のファッションスタイルにこだわってきた団塊の世代は、老眼鏡選びにもこだわりがあると言います。初めて老眼鏡をかけるにあたって配慮したのは、‘‘いかにもおばあちゃん風’’にならないこと。
鼻メガネ越しに見上げたら、「なんだ、ババァみたいに」と夫に言われ、「しまった!」という体験をした人もいます。おばあちゃん風の仕草にならないためには、レンズの上部を素通しにするのが良いそうです。境目があるのはカッコ悪いから、多少高くても、境目なしのタイプを買いました。
これなら、かけたままで一日生活できるので便利。フレームにもこだわって、顔の形にあったもの、シンプルで、飾りがないものを選んでいます。ソニアリキエルなどのブランドロゴも、取ってしまうのが自分流のオシャレ。息子に「欲しい」と言われるほど、今風のデザインが自慢です。

老眼鏡について・・みんなの声

◆老眼鏡のイメージ、変わりました。
同世代の女優・小川知子さんが老眼鏡のCMに出た時は、「どうしてこんな若い人が出てくるの?」と不思議だったと言います。けれど、実際に自分も老眼鏡が必要になって、納得。
メガネ屋に足を運んでみて、老眼鏡が、今までのイメージより、質も良く、デザインもオシャレになっていることも分りました。団塊の世代が、いっせいに老眼を迎えている今、これまで通りの年寄りっぽいフレームでは、文句が出るのでしょう。この世代のメガネの好みは、「優しくて、軽くて、エレガント」。このニーズに、企業も対応してくれたのだと感じています。

◆用途別に買い揃えました。
初めて老眼鏡をかけた時は、文字がスッキリよく見えて感激。けれど、ついに歩くと、階段の上り下りの時に恐しい思いをしたり、だんだん1つでは足りなくなっていきました。
仕事用、パソコン用、家事用……などと用途別の老眼鏡の必要が出てきて、2つ目、3つ目と、メガネの数は増えてきました。
例えば、パソコン用なら50センチなど、それぞれ焦点距離をビシッと合わせてあるので、用途の違うものをかけると、体が悲鳴を上げると言います。背中から肩にかけて、ズシッと痛みが走ったり、頭痛やひどい疲労感に悩まされている人も多いようです。

◆置き忘れるたびに増えていきます。
「メガネを忘れて外出してしまって用が足せなかった」「出かける前になって、メガネ探しで大わらわ」した体験が、2つ目を買うきっかけになったという人もいます。何があってもいいように、家用、会社用と揃えたり、外出時には、カジュアルなもの、エレガントなものなどと、TPO別に揃えたりするので、メガネだけで、バッグがパンパンになってしまうと笑う人もいました。読書好きな人は、いつでも本が読めるように、寝室と浴室の最低2カ所に、老眼鏡を置いておくのだそうです。
浴室では、半身浴をしながら、メガネをかけて読書。レンズが曇った時には、そのままお湯にザブンとつけて、洗ってしまうのですが、このメガネ、100円ショップものです。

◆メガネまわりの小物にも、こだわります。
「頭の上に載せているのに、メガネ、メガネと家中探し回って大騒動Jの経験がある人は、なくしたくないからとメガネチェーンを買いました。ところが、使ってみると、金属のものは、メガネにからむと始末に悪いし、肌の弱い人は首のうしろがかぶれた体験をしました。ヒモのものは、ダラリとしてオシャレじゃないしと思案中です。ブローチ型のメガネフックなど、使い勝手が良くて、見た目もカッコいいものを探しています。

3.メガネなしだと、素通りしている情報はありそうです

老眼鏡がないと

マいいかと後回しにする情報がある。何げなく眺めていたモノも、見なくなっていると思う。

例えば・・

●新聞も朝は見出しだけ
中身はあとでゆっくり読むことにしている。老人が新聞よりテレビにいくのを納得します。

●何気なく見ていたチラシや広告欄はパス
これからは自分で選別した情報だけでいい。ガセネタはいらない。時間の無駄だと思う。

●まいいかと後回しにしていることに危機感がある人もいる。
メガネはいつも首からかけて見たいものが瞬時に見えるようにしていたい。

老眼鏡をかけるわけ

情報にアバウトになるのは避けたい。
年を取ると、目と耳が悪くなるために、自分の殻に閉じこもる傾向があるといいますが、50代は、まだずっとその手前。とはいえ、やはり老眼になったことで、「情報シャットアウト現象」はないのかと気になるところです。
もちろん、「読む」つもりなら、初めからメガネを用意するのですから、問題は、これまで何げなく見て、受け止めていた状況や情報がアバウトになることを心配しているのです。

例えば、ウインドショッピングしていても、食品売り場を歩いていても、ざっとした雰囲気はつかめても、細かなニュアンス部分がパスされてしまう結果になっていることに気づくのです。本屋さんの中でも、メガネをかけたり外したりの繰り返しでウロウロするのですがこれが中々疲れます。「立ち読みが出来なくなったね」と言った人を思い出します。メガネを取り出すのが面倒で、そのまま通り過ぎたものは、いくつもありそうで、何か損した気持もないではありません。

 

老眼鏡をかけることについてみんなの声

「見えなくてもいい」「いや、不安です」」
◆見えないものは、もういい。
「どうせよく見えないのだから、外に出たら、もうあまり細かいものは見ないし、気にしない」と言う人がいました。親の家に行くと、ちゃんと掃除しているのに、家の中がなんとなく汚いけれど、「もう充分やってきたのだからいいじゃない」と思うそうです。
それと同じで、老眼になって情報が減っても偏っても、もう、いろいろなことを経験してきたのだから、いいじゃないの心境です。車の時は、「私、見えないから」と、地図を若い人に渡してしまえばラクなことにも気づきました。いつでも文字をパッと読みたいという人は、すぐに対応できるように、一日中メガネをかけっ放しにしているそうです。

◆朝の新聞は億劫。
最近は文字も大きくなって、印刷もキレイになったとは言え、朝、新聞を読むのはやっぱり億劫と感じる人もいます。見出しだけをササッとながめれば、だいたいの情報はつかめるし、興味のある記事は後で老眼鏡をかけてゆっくり読むという習慣になりました。

◆後回しが増えました。
インターネットやメールで入る情報も、基本的には「必要ないと思うものはどんどん捨てる」の態勢です。
けれど、ゆっくり読みたいと思う情報も、老眼鏡をかけなければいけないと思うとなんだか億劫になって後回し。山のようにたまって、仕分けの箱がいっぱいという人もいます。今のところそんなに大事な情報はないから差し障りないとはいえ、しまっておいて、どこに入れたか忘れてしまうなどということもあるようです。

◆人とのコミュニケーションに不安も。
老眼になるまでメガネをかけた経験がなかった人は、メガネをかけていること自体に違和感を感じています。レンズ越しに人と接すると、相手と直接コンタクトがとれていないようで、居心地が悪いというのです。けれど、外せば、今度は踏んづけやしないかと心配。掛けたり外したりを繰り返して華奢なメガネがダメになってしまったという人もいます。

◆メガネがなければお手上げ
必要な情報は上手に選択できるとは言え、メガネを忘れて外出してしまった日は、もうお手上げだそう。自分で書いたスケジュール表さえ読めなくて、何もできない状態になってしまった無念さは、ほとんどの人が体験していました。

4.メガネをキレイに楽しむ方法

老眼鏡を楽しむには

●メガネ美人になろう!
メガネの似合う人っていいなぁ!って思いますよね。でも、デザイン次第だとか。最近は色、形、レンズの大きさ色々です。

●年寄くさい使い方にはまらないようにしよう
レンズ、汚れていませんか?かけたまま上目遣いして人を見ないように

●いつも手元に置こう!
洋服の色に合わせてカジュアルに紐のホルダーを楽しむのもいいですよ。スーツなら金のチェーンやブローチ式ホルダーも素敵
ついでですが、お化粧には細心の注意を!ファンデーションは、むらなく塗る。
アイライン、口紅のラインは拡大鏡で。

めがねの失敗を防ぎたい

年齢とともに、目と目の周りに自信がなくなってきます。白目と黒目が濁って、くつきりしなくなったし、白目は充血気味です。周りはというと、まぶたは垂れ下がってくるし、目尻も下がってきて、元々目が大きかった人などは、「三角の目になってしまった!」と嘆きます。
眉毛もホニョホニョして、顔の印象をぼやけさせてしまう始末。
写真を見るとウンザリですが、「まあ、これはこれで、穏やかな顔になっていいか」と抵抗しない主義の人もいました。
ファンデーションが厚塗りになったり、ほほ紅を濃くし過ぎてしまうのも、見えない故の失敗です。
「だったら、ノーメイクでもいける顔でいられるように頑張りたい」という声も上がりました。老眼年代のオシャレ対策は、“目は口ほどにものを言う’’を肝に命じるところからのスタートです。

メガネ美人になるには・・みんなの声

メガネ美人術、教えます。
◆拡大鏡は、メイクの時の必須アイテム
日用雑貨のコーナーで見つけて、メイクをするときに活用しているのが、拡大鏡。
メガネをしたままではメイクができないので、はみ出したり、つけ過ぎたりしていないかどうかチェックするのに欠かせません。特に、口紅とアイラインをつける時には大活躍します。
ちょっと口紅を直したりする時に便利なのが、口紅のキャップに付いている小さな鏡。唇を映すのにちょうどいい楕円形の鏡を、10何年も活用しているという人は、こんなところにも、拡大鏡がついていたらいいのにと提案しています。

◆お化粧した方が若くなる! ?
美容の専門家によれば、若々しく見せる目のお化粧法は、確実にあるそうです。
但し、その方法は、一人一人の目の形によって違うのだそうです。
全体的なメイクは、きつくすると、かえって個性がなくなるし、やり過ぎると、「ただの派手なオバサンになっちゃう」ので要注意。ですから、お化粧はちゃんとするけど、あくまでもナチュラルメイク。老眼年代には、「何もしない方が若い」は、通用しないと言います。

◆顔になじむメガネが欲しい。
50年も年を重ねてきたのだから、今までと違う顔になってしまうのには抵抗があると、メガネを掛けた顔に不安を持つ人がいました。
老眼鏡をかけた時、目が極端に大きく見えてしまうのは仕方ないのに、やっぱりギョッとするのだとか。メガネのフレームも、なるべく顔の印象を変えないものがいいと考えています。
その意味では、縁なしメガネが、写真を撮った時にもキレイ。スッと顔に馴染んで、メガネをかけているのが分からないそうです。
ところが、縁なしメガネは華奢過ぎて、作業用には向かないのだとか。掛けたり外したりしているうちに、すぐに柄の部分がグラグラになってしまうのです。

◆フレーム選びも慎重に。
フレームは、軽いものを選びたいそうです。重いと、フレームがあたる鼻の部分に跡がつくし、長年メガネをかけ続けていると、その跡が今度はシミになって残ってしまう怖れがあるのだそうです。必要ない時は、なるべくメガネを外すのも、美容対策の一つのようです。

◆自分らしいメガネのオシャレ
メガネは、掛けた時に愛嬌が出るタイプの人と、インテリっぽさが出るタイプの人とに分れます。メガネをかけた時に、本来の自分と違った印象になってしまうという人は、自分らしさがでるメガネ探しをして下さい。理想は、メガネをかけた時の方がカッコよくなる「メガネ美人」です。

5.これからは、目を労る生活へ。

目を疲れさせないようにするには

●壁紙は白っぽく、照明は 手元足元を照らすように。
テープルを窓際に寄せるのも効果的。間接照明はおしゃれだけれど、薄暗さは不適。
●目を休ませる。疲れから回復させる。
コンタクトの人は、装用時間短縮が一番。時には自然の中で緑を眺めることをお勧めします。
●老眼の進行を予防する。 白内障、緑内障にも注意。
メガネの度が合わないと疲労のもと。年齢的に病気予防の検診も必要になったと心得る方がよさそうです。
もうすぐボケが始まっちゃうというほどの緊迫感はないけれど、「自分は絶対ボケない」という自信もない50代です。何より不安なのは、原因が分からないから、対策も立てられないということ。ひそかに、「自分は、仕事で脳をフル回転させてきたから、もしかしたら大丈夫かな」と思いたいところですが、自分より脳を使っていそうな大学教授が…••などという話を聞けば、すっかり自信喪失。

 

目の健康対策

目の健康に積極的になると食生活にも気を使う。
ビタミンA、Eに効果があるからと、さんま、牡蠣 ブルーベリーに注目。口伝だけれど、うなぎ、くこの実も、目にいいからと常備しているという人も。

健康へのきづき

目だけでなく、体も疲れさせないこと。
老眼をきっかにして、これからも働いてもらう目だから大事にしよう、労ろうと
いう意識が出てきています。「老眼になるのは自然なことで、メガネがあれば矯正できる。でも、目の病気になったら、メガネも役に立たなくなってしまうのだから」と言います。目の健康には、なんといっても、疲れさせないのが第一です。
そのために必要なのは、「休息」と「環境整備」。
生活の中心が、都会のマンションの中かオフィスの中という人は、週末のゴルフや緑の中の朝のウォーキングが、目の休息になっているそうです。
また、住まいの照明や壁、テープルクロスなどのインテリアも、目に良いもの、疲れさせないものを、積極的に取り入れているのだとか。
「目に優しい」を突き詰めると、モダンでクールなものからはどんどん遠ざかり、天然の暖かさ、古びたものへと行き着くと言います。
目にいい環境は、50代が求める暮らしの快適環境とも一致するようです。

目の健康について・・みんなの声

◆目によいのは心地よい環境
日本のレストランによくあるハロゲンの強い照明は、その下で食事をしただけでも、目が疲れてしまうと言います。
照明は、壁の色や傘によっても、光の反射が変わってくるそうです。例えば、テーブルクロスを赤にしただけでも、ホンワカと暖かい感じになって、目にはいいのだとか。
また、家庭の照明は、オシャレだなあと思っていた間接照明も、50代になってみると、「暗い」と感じるようになります。
仕事で色を扱っている人は、色のチェックをしているだけで、もう目が痛くなってくると言いますが、そんな時は、自然の中を歩いてを休ませているそうです。自然の木々や緑が、目を労ってくれるのでしょう。
ウォーキングの途中で、木を見上げ、「今日はてっぺんまで見えるかな、どのへんの葉っぱまで見えるかな」と、自己流で視力のチェックをしているという話もありました。寝不足だったり疲れている時は、上の方まで見ることが出来なくなっているそうです。

◆目も運動が必要です。
目が疲れるのは、目の筋肉が柔軟でなくなったせい。だから目の運動も効果的です。遠くから徐々に近くへ、焦点を移す運動がいいらしいとの情報もありました。若い頃から肩凝りはあったけれど、老眼鏡をかけるようになってからは、目の疲れからくる肩凝りに悩まされていると言う人もいます。目からくる凝りは、肩から首のあたりがズンとくるような痛みだとか。鍼の治療院へ駆け込むほどの時もあるそうです。

◆目に良い食べ物
ブルーベリーが目に良いとの話は聞いたことがあるという人は、多いようです。
例えば、アイスクリームにブルーベリーがあれば、なんとなく選んでしまいます。 目の疲れを取るビタミン剤も、手にする機会があれば一度は飲んでみるとのこと。鰻がいいと聞いて、多めに食べたという人もいます。
けれど、食べ物の効果は、長い間かかって、穏やかに効くもの。即効性があるものにはまだ出会っていないようです。また、「めぐすりの木」をお茶にして飲むと良いと聞いて買ったという人もいました。その人も、買っただけで、結局そのままになってしまいました。

◆目の健康を甘く考えないで。
目の健康について甘く考えていたところ、ある時突然「白内障の気がある」と、医者に指摘されてあわててしまったという人は、以来、2カ月に一度は検診を受けています。視力の問題だけでなく、視野狭窄、白内障、緑内障の予防のためでもあります。
「目の病気になってしまったら、目が腫れるし、これが一番美容の敵」と言う人は、角膜炎防止のために、使い捨てコンタクトを使っています。
老眼は、老化期に入ったというしるし。目も、健康管理の項目に入れておきましょう。

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