2004年8月 発行所 「50カラット会議」
50カラット会議レポート
46号
遺伝子は出てくるし、なんの不安もなく暮らせるときは 終わったのだと思います。
「スポーツクラブやランチタイムのレストランを見ていると、50代、60代って若い人たちより元気!」と感嘆するそばから「でも、周りでがんに倒れる人が続出・・」と心細い話題が混じりました。 確かに、夫が高血圧だとか糖尿病だとか、体の不調を向かい合う日々も始まって、以前のように何一つ心配なく楽しい暮らしを追っていた時は終わったという実感があります。 老化の兆しとともに、親からもらった遺伝子も気になり始めました。その上、「吸収力が低下したので、カルシウムのつもりで飲んだ牛乳が体脂肪になっちゃった」という話もあって、会議はええっ!の連続でした。
まだまだ食欲旺盛だし、体は好調という50代も多いし、「中高年はむしろ健康を追いすぎ・・」という声もありますが、ケアすることで避けられる不調もあるはず。暑さも手伝って、「飲み物でケア」に話を絞りました。
蛇の道はヘビに聞くシリーズ㊻
集まってくださったのは「食べることに賢くならなくちゃ、健康は確保できない」という気持ちを強くしている5人の方々でした。家庭料理の他、子ども達への食育に関するお仕事も多い料理研究家・高城順子さん、食領域中心の出版に携わる円谷柚美子さん、食はもちろん体の科学もテーマに活躍するライター・中島さなえさん、男性や子供対象にも食育活動を展開中の森野眞由美さん、抗加齢医学をテーマに発病以前「未病」に取り組む医学博士・劉影さんです。
うまく機能しなくなった体、免疫力が落ちた体、ストレスが多い生活、初めて出会う自分の体へのギクシャクする想いと「飲み物」「飲み方」に、こんなにも接点があったのかと驚きつつのレポートです。
目次
1. 50代は心身ともに不安定です。安定への第一歩は自分の体を知ること
2. 50代の「当たり前」「黄色信号」「赤信号」
3.体に力をつけるには、食べ上手・飲み上手になること。
4.どうせ飲むなら、選んで飲みたい。50代の「当たり前」と「黄色信号」が求める飲み物
1.50代は心身ともに不安定です。安定への第一歩は自分の体を知ること
アジアには「不老不死」への憧れ思想がある。けれど、「年を取る」ことにマイナス思考で向き合わず、健康な自分をイメージして、体と暮らしの整備に取り組みたい。
●生物学的にみると、女性は49歳、男性は64歳が一区切りとか。エストロゲン減少による老化現象を自覚。 老眼、アレルギー、肩こり、腰痛、肥満にアタフタです。
●気持ち気力の高低がそのまま体に出る。なんだか不調な「更年期」 女性は休息上手だが、男性は留まり方が下手。突然死は男性に多いのも、不調でも休まないから?
●生活習慣病だの遺伝子的症状が出てくる年代。同輩がガンに倒れて、健康への関心もぐっと高まる。 健康情報は殺到する。気になる症状があると先ずは試してみます。
自分の体を知ることで、防げることがある
「日本人は遺伝的に肥満になり易いし、老化によって低下する体の機能と組み合わさると、生活習慣病やガンになり易いんです」と聞くと、誰もが思い当たる例を持っていました。 「職場で、このところ立て続けにガンで倒れた。まだ50歳前後で4人もです・・」「突然死した人もいます」「糖尿病や高血圧の人はゴロゴロ・・」 自分だけは安全という確信を持てる年代ではなくなりました。 体の中で起きている変化に加えて、家族や仕事とのかかわりも変わって、日々の生活への向かい方にも気持ちの切り替えを必要とするようになりました。 50代は、体と心を不安定にする環境を抱えているのです。 けれど、この環境を変えれば、不安定を背景に生じることを防げる可能性は大きいと専門家たちは言います。 誰に合わせるでも、自分の体に合った暮らしを探り、食べ物や飲み物を選んでいくことで広がる安心がありそうです。 それには先ず、自分の体を状態を知ること。溢れる健康情報のどれが自分用なのか、選びたいのですから。
この頃「体」について考えること
□高城順子さん 50代になるまでにキチンと食べてきた人たちはいいけれど、案外体に貯金がない人多いんです。だからあわてて牛乳がぶ飲みする。その結果、エストロゲンが減少した体はカルシウムを吸収しきれなくて、骨になるはずが脂肪になってしまう。 あっさり好みになるのは分かっても、体の働きまでは理解できていないということ。不老不死を願う思想はあるけれど、そのための知識が足りませんね。
□円谷柚美子さん 知り合いの50代半ばの女性たちに、がんで倒れる人が出て、加齢による体の変化を実感しています。自分にもそんな日がくるだろうという覚悟をしなくちゃと思います。家族にも、顔色を見たり、様子を注意するようになりましたけれど、これからしんどいことが待っているのじゃないかと思うと、自分の元気だけは溜めておかなくちゃ!と思っています。
□中島さなえさん 最近スポーツクラブに通っていますけれど、面白いのは本当に頑張っているのは50代60代だということ。20代の人たちは運動オンチみたいに見えちゃう。50代60代の動きについていけてないのね。 50代60代には、過剰かなと思えるくらい健康情報が届いているらしいって思う。そんな中でダイエット志向が50代にまで広がってきている。50代の肥満は若い人たちの肥満とは違うのだから、体のことキチンと学ぶ必要感じますね。
□森野眞由美さん 日本人の性格として、悪い方向に心配をしていくタイプが多いでしょ。あなたの遺伝子の中に高血圧になり易いものがありますよ、とか親がクモ膜下出血になったらあなたも要注意と言われたら、もう心配で心配で・・それで病気になっちゃう。けれど、そうした不安感で商品を選んでいくというのは避けなくちゃいけない。自分の体に何が起きる可能性があるかを見極めて、先手を打っていく気持ちで食べ物や飲み物を選べる50代をつくりたいですね。
□劉影(りゅういん)さん これからの10年や20年をかけて取り組みたいテーマは「How to live longer and better」です。どうやって長生きしながら心地よく生きていくかですね。 特に女性の体は40代後半からエストロゲンが低下するけれど、それからの10年20年、長い人は40年を体と付き合っていかなくちゃならない。 私自身は、50歳に間がありますが、老化には兆しを感じて、女性の抗加齢医学への取り組みに現実味がでていきたところです。 50代は、その人は身を置いている社会とか家庭の環境の影響を強く受ける。その人が健康でいられるか、病気以前にとどまるか、症状を悪化させるかに影響します。ですから、調子が悪いと言っても、それが更年期症状なのか、親の看病や仕事で疲れているのかあいまいなところがある。しかし、結論的に言うと、暮らしや体をケアすることによって、病気を発病させにくい状態にすることはできるということです。
2.50代の「当たり前」「黄色信号」「赤信号」
黄色信号点滅のうちに、自分の体に必要なことを見極めたい。「快食・快便・快眠+快休」にむけてダッシュ!
●50代の「当たり前」
代謝力低下、消化吸収力も低下、免疫力低下、エストロゲンの減少、耐久力低下。口の仲が渇く、骨粗しょう症も不安。
●「黄色信号」 自覚症状はあるのに、検査をすると「正常値」!体の疲れも精神的なストレスも、そのまますぐに体に出る。肥満、便秘、肩こり、腰痛、不眠、アレルギー。
●「赤信号」
検査値での「症状あり」は、医療対象の病気です。高血圧、心臓病、糖尿病、血流疾患、骨粗しょう症他
食べ物・飲み物の健康づくりでの役割は、体に必要なものを補う、不要なものを排泄する力に加えて、老化していく体を活性化させること
「快食・快便・快眠ができる体をめざす」のは食べ物や飲み物だけで成就できるとは思わないけれど、食生活は基本であることは確か。自分の体に必要な食生活と食品への知識を学びたいと思います。 「牛乳を飲んでも、骨にならずに体脂肪になるだけ」という体からの脱却に向け自分への「食育」を始める必要を実感しました。食べすぎ飲みすぎも胃腸薬を飲めば一件落着、肌荒れはパックで回復、一晩ぐっすり眠れば風邪も吹き飛んだあの頃を忘れて、新しい体に新しい生活を向き合わせる必要があります。つまり、老化していく体への「抗加齢意識での実践」開始です。 抗加齢への取り組みは、エストロゲンを補ったり、体に溜まる余分な水分や老廃物を排泄する力を持つ栄養成分を積極的に摂ること、抗酸化物質を含む食品を選んだりすることがあげられました。 抗酸化物質としては、リコペン、カロテン、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、フラボノイド、DNAなどがよく知られています。野菜ジュースも、こうした抗酸化物質を多く含む注目されていました。
「年相応の体」
□疲れ方が違う!
体力、耐久力が落ちました。その気になって、調子に乗ってというのは、もうダメ。徹夜仕事をしようものなら、その後3日間は絶不調の体と付き合うハメになります。アレルギーも出ます。肩こりも腰痛も起きて、疲れは外見にバッチリ表れます。頭で考える前に、体が反応してしまうことが多くなりました。
□快食・快便・快眠
劉影さんは、更年期の未病状態について、こう考えていらっしゃいます。「更年期は、もう1回自分を知ること、自分の生活を処方しなおすことのチャンスです。食事、運動、睡眠がどうなっているかをチェックして、調節しなおすことです。多分、睡眠をたっぷりとることで補えることもあるでしょう。沢山肉を食べている人は、少し控えてみる。中高年ならば、それくらいの知識を得る努力が必要です。自分の体には何が足りないのか、あるいは、更年期症状の原因は自分の生活のどこにあるかを考えましょう。 夫が死んだせいなのか、こどもがうるさいからなのか、食事がいい加減なせいか、いろいろ見直してみてください。その上でなんの食品、何の栄養成分を補うべきかを探すという順番ですよ。」
□「体の力」は低下中
代謝力、消化吸収力、排泄力、抵抗力、疲労回復力、肌力、筋力、免疫力など、弱まった体力表現に、「力」という文字がつく言葉がいっぱい出てきました。それらは、どれもこれも「エストロゲン」減少を境に起きていると言われると、女性の体がいかにエストロゲンに支配されていたかを悟ります。 肉体の衰えは筋力を鍛えたり、滋養のある食品をとることで回復する可能性がありますが、エストロゲンの減少は生物をしての限界をつきつけられているのです。骨粗しょう症に近づき、肌のツヤやハリを失わせ、更年期症状を引き起こしていく体への防御は、エストロゲンの補給にかかっているそうです。 その上で、快食・快便・快眠を助ける食品、栄養成分を積極的に取り組むことで健康を勝ち取ることにつなげるという認識です。
□遺伝子が出てくる・・
「日本人の体質は、節約遺伝子を持っていけますので、年とってエストロゲンが減ってくると、運動が足りないことも加わって、よけい内臓肥満になるのです。これは、日本の生活習慣病の一番の原因、。つまり遺伝子。 そんなに太ってはいないのに、内臓に脂肪がついている内臓肥満傾向です。過剰にならないようにするには、遺伝子を改造しないと治りません」と劉影さんが発言すると、森野眞由美さんが続けました。 「50代60代になると賢くもなるから、体験的にわからないことは専門家に聴きに行って何とかしようと思うでしょうね。私は遺伝子ばかりは避けようがないかなって、受けて立つ気なんです。もっとも、病気につながらないようにという食生活には気を付けています。ストレスもためないようにと旅にもでますしね!」遺伝だから・・と諦めたら、老化は進むのですぞ!
3.体に力をつけるには、食べ上手・飲み上手になること
最近注目されるのは「栄養成分」。但し、摂ればいいというわけじゃない。食品の組み合わせ、摂るタイミングが正しくないと価値はないのです。
●エストロゲンが足りない!NK活性、免疫力全体の低下を食い止めたい
栄養素は、人間のメカニズムによって成長期、成熟期、老化期での必要量が変化する。吸収率も変わる、精神力もストレス耐性も弱くなる。
●体にいいものを摂りたい!
足りないから食べる飲むのではなく、体にいいものを取り込みたいと思う。種類を選び、質を選び、量を選んで、自分の体をバランスよくしていくことに熱心な50代60代
●体に力をよみがえらせるものを摂りたい!
弱った体に無理をさせないもの、力づけ強化するものを知りたい。医食同源・医茶同源路線には共感がある
野菜ジュースも、食物繊維効果を期待するなら食中か食後30分以内が効果的です。
体にひずみを感じる50代は、様々な効果を期待して飲み物を選んでいます。腸内環境を整える乳酸菌飲料、若々しい肌をつくるコラーゲン入り、疲れた時はアミノ酸、動脈硬化に日本の緑茶、体内の脂肪を溶かす烏龍茶、免疫力アップにノニなどなど、試している種類も多種多彩です。けれど、飲んでいるから安心というものでもありません。飲み方にも効果的タイミングがあるのです。 難消化性デキストリンや食物繊維が入っている飲み物は、「食事と一緒にとるのは常識」。食事が終わって数時間経ってから飲んだのでは、食べたものへの効果はないとのことでした。 血糖値や中性脂肪、コレステロール値を気にして飲む種類の飲み物は、食べる直前、食中、食べた直後に飲まないと効果なしということです。しかし、どちらかというと、予め胃の中で待ち構えている方がいいそうです。「よく中国人が太らないっていうのは、もともとの体質もあるけれど、食事の仕方に関係があります。食事の前に先ずスープ。それに食事をしながら、しきりにお茶を飲みますからね」と、劉影さんのお話もありました。
体を整える飲み物・飲み方
□「特保(特定保健用食品)のお茶」
「私たちの実験では、食事の30分前に飲んでいただくと血糖値が上がりにくいという結果が出ています。厚生労働省でも、中性脂肪やコレステロールに効果のある難消化性デキストリンや食物繊維が入っている飲み物は、食事を共にと決めていますね。ですから、食前に飲めなくても、せめて食事と一緒にとること、それ以外の時に飲んでも効果は少ないです」と劉さん。要するに、飲むタイミングは薬と同じと考えたほうがよいようです。
□吸収率が悪くなったら、牛乳より豆乳とか脱脂粉乳が賢い
よかれと思って一生懸命に飲んでも、50代60代の体には過剰になるという話で例に上がったのは「牛乳」です。「子供たちは牛乳一杯飲めば十分に吸収するけれど、オバサンになると3杯飲んだって吸収しない。その代わりに過剰になって死亡になっちゃう。だから、お年寄りはスキムミルクや低脂肪の牛乳をっていうのよ」という発言に、森野眞由美さんから、「牛乳一本につき、何千歩もの運動をセットにしないと、飲んでも骨にならないんですよ。牛乳を一生懸命飲んでいるという人に、いつ飲むのって聞いたら寝る前にという人がいましたけど、ええっ!ですよ。そのまま太るもとです」。 50代に代わる体をきちんと学ぶ機会がなかったことを思い知らされました。
□大豆イソフラボン 劉影さんによれば、「厚生労働省の定義では40歳を超える女性は毎日40mg飲んだ方がいいって言っているけれど、私のスタディではイソフラボン40mgでは中々血圧も下がらないし、肥満も解消されない。2倍の80mgだと結果が出てきます。40mgというのは、20代くらいの女性でまだエストロゲン十分な人でお味噌汁不足かなという人用だと思う。中高年なら2倍でしょうね。 森野さんも「イソフラボンは、味噌汁で飲もうとしたら13杯も飲まなきゃ間に合わない。自然に毎日の食事でとろうとするのは難しくなったし、やっぱりサプリメントかな」 補うにも、自分は何をどれだけ、どんな方法がいいかを学ぶ必要がありそうです。
□何を摂るにも、人間は入り口を出口を考えなければ! 「口は渇くしと水分を摂ればそれがまたむくみの原因になったりして・・」の声には「入り口と出口は一緒に考えないとね。入り口は口だけだけれど、出口は汗、小水、大便でしょ。せっせとトイレに行くって大切です。」 仕事をしていると、トイレに行く時間が取れなくて、調子を崩すこともあると言います。「やっとトイレに行けると歩き出すと、途中で声をかけられて、すぐそこなのに行き着かなくて・・」と苦笑いする人たちです。 ペットボトルをつつも手元において仕事する人が増えているこの頃だけれど、入れたら出すという基本に、もっと気を遣う必要がありそうです。猛暑の夏は、汗する運動もせずエアコン三昧、乾く肌を眺めてドキッ!としているのは私だけでしょうか。
4.どうせ飲むなら、選んで飲みたい
50代の体にはこんな効果が必要になりました。
●免疫力アップ 風邪をひかない抵抗力のある体になりたい!ex.VA+C+B+ポリフェノール
●エストロゲンアップ イソフラボン飲料で代謝のいい体を取り戻したい
●肌力アップ 保湿、美白力に繋がる栄養成分に注目します。ex.コラーゲン、プラセンタ、VC+A+B
●消化・整腸力アップ
●口腔殺菌力アップ 香りのいい体になる!
●リラクゼーション力アップ 脱ストレス/快眠効果も期待
●集中力・記憶力などの脳力アップ ほのかなうつからの脱出力/スカッと気分転換できる飲料ありませんか?
●視力アップ 老眼・疲れ目はパソコン、車の運転で痛感中!ex.ブルーベリー、アセロラ・・
●疲労回復力アップ&スポーツ力アップ ex.アミノ酸飲料 ビタミン+Ca+食物繊維
●排泄力アップ 体の脂肪を溶かす・便秘解消・毒素や老廃物、重金属を出す食物繊維の力に注目しています
黄色信号が点滅したらこんな飲料に注目したい
●肩こり、腰痛に悩んでいます VB2,VB4,VB6,VB12が効きます。プラセンタにも注目しています。
●太りました!コレステロールが気になります。 食前・食中に効果的に飲むお茶に漢方茶がよさそう
●更年期商法真っ最中 大豆イソフラボン、ザクロの種に含まれる食物エストロゲンの働きに期待があります。
●アレルギーが出やすくなりました 免疫力が高まる成分を摂る。親しみのある乳酸菌飲料もその一つ。
●血糖値が気になります。 血糖値があがるのを押さえる飲料に関心がある
●血液ドロドロだと思う 血液中のコレステロールの酸化を抑える栄養成分に注目している。緑黄色野菜に多く含まれるVC、カロテン、お茶のカテキン、黒酢・梅エキスetc.
野菜ジュースと果汁の話
□期待その1 「抗酸化トリオのビタミンACE+食物繊維」
「最近は、カロテンが一番前面に出てアピールされているけれど、どちらかというと食物繊維を優先したい。食物繊維はそれだけが特に入っているものを摂りたいと思うくらいです」と一同口を揃えました。 外食や出張が重なると、出先でも「野菜ジュース」は体と気持ちの安定に必需品。「外食では食物繊維不足しますからねぇ。野菜の量は絶対的に足りなくなります。出先のコンビニで野菜ジュース2缶買って飲むのが習慣です」と高城順子さん。森野眞由美さんも、「野菜は持ち歩けないからね。コンビニの野菜ジュースです」とおっしゃいます。コンビニで確かめるのは栄養素。最近サラサラ系が増えているけれど、昔の濃くて食物繊維!という食感が好きだそうです。
□期待その2 「リコペンとカリウム」
トマトの赤い部分「リコペン」には強力な抗酸化作用があるとして、トマトジュースや野菜ジュースの魅力になっています。「血液中のリコペン量が少ないと、心臓病やガンのリスクが高まると言われています。」とのことでした。ご存じ「カリウム」は、ナトリウムの排泄促進作用で、50代からの健康には特に重要欠くべからざる栄養素です。
□期待その3 「体調の悪い朝は、野菜ジュースに助けられます」
野菜ジュースの良さは、なんといっても野菜の種類と量がコンパクトに摂れること。「緑黄野菜がギュッと260g」と書かれると、すごい!と感動します。1日の野菜の必要量は350g。じゃあこれで約三分の二摂れちゃうと考えると困るけれど、補完的には便利だし、摂らないよりはずっといいというのが一致した意見です。
□期待その4 「フルーツジュースで飲むのは、グレープフルーツくらい。糖分が少ないからね」という人は案外多いようです。しかし、果物は貴重なビタミン源。糖質が気になる人は1日200mlまでが適量とのことでした。 中島さなえさんも、「あまり飲むんと50代過ぎたら体が良くなる前に太っちゃいます」と専ら糖度の低いグレープフルーツを選んで飲むそうです。「だいたい、最近のフルーツはどんどん甘くなっていて、さっぱり感にかけますよ。夏ミカンなんて、昔の爽快感を知っているものには、どうしちゃったんだろうと思いますよ。酸味がないんですもん!」「だから若い人たちに糖尿病が多いのかな。フルーツジュースで糖質の摂りすぎ。一番インシュリンの抵抗性が高いんです。」「別に200ml飲んでいる分にはいいけれど、それ以上飲んでいるんでしょうか」としばし糖質敬遠年代は騒然と致しました。
5. 手づくりなら、冷蔵庫のお掃除ついでの「栄養スープ」。
市販品には、こんな時はコレ!「気づかいのスープ」を期待する。
50代からの食卓は、簡便が付加価値の美味しいスープを歓迎したい
コーヒーのように溶ける顆粒や粉末スープでも、お湯を注ぐとほぐれていくフリーズドドライでもいい。但し、ルックスや香りにも、気配りをよろしく。
●時には、思い切り気取ってレストランのスープもいい。日本料理なら、お椀は季節の吸口と共に、ダシの旨さに感動する。
フレンチなら究極のコンソメ。何度も漉した滑らかクリームスープにうっとりする。マリア テレジアの激務スープも試してみたい。
●家庭の「栄養スープ」は、固形ブイヨン使うのが基本。塩分代わりにもなって便利。
ありあわせの野菜、冷凍の肉団子やすり身団子、缶詰の豆類、水煮魚、はたまた納豆まで加えて「栄養大集合!」。
バナナも入れちゃったの声にジュースとの境目は?
● 食卓や体に感じる欠落感をその時に応じて埋めてくれる簡便スープがあるといい 「野菜メニューが足りない」「あっさりメニューを足したい」温まるメニューがほしい
便秘気味」「肌力不足」「胃腸が弱った」「肥満気味」「健診値が気になる」「血液サラサラにしておきたい」「パワーをつけたい」
フリーズドライ・スープ
百貨店、スーパーの棚には、一人用1回分パックのフリーズドドライ スープが沢山並んでいます。値段は、120円~150円が一番多いようですが、中には
「ふかひれスープ」250円というのもあって、具材の種類も多様で、ぴっくり。 和風だと、お味噌汁、澄まし汁、豚汁、粕汁。中華風は、鶏がらベースに海の幸スープもあれば、キムチスープ、ふかひれスープもあるという具合です。
洋風は、コーンスープといったところですが、粉末スープであれこれメニュー展開されているからでしょうか。
けれど、私たちが求める健康感やここまでよく気が付いたわぁ!という感激には間があります。
お湯を注いだ時に広がる浮き実や香りに、あららと驚いてみたい気もしています。
クルトンは、もともと溶かしたバターの上澄みで揚げるものだとか。そこまでの贅沢は求めないにしても、美味しくて驚きがあるアクセントは欲しいですね
「フリーズドドライである便利さ」が役立つ上質を追求したい。
□面倒くさがり屋対象だと、質が下がるのは何故? 「手間をかけられないという人を対象にするとなると、どんどん質が悪くなっちゃうのか一般的な傾向でしょ。でも、積極的に自分の健康や食生活に投資していきたい人も みんな手づくり出来るわけじゃない。質の高いものを作って、質の高いものを選んでいく人に喜んでもらう市場を育てる時代になったと思う。便利だし、それを食べることで喜びが生まれるという商品開発を進めてほしいですね」という意見が共感を集めました。
□香りも味のうち。 日本の汁物には、「吸口」といわれる季節の香りが欠かせません。春は木の芽、夏は生姜、冬は柚子 お湯を注いだときに、香が鼻をくすぐります。洋風ですと、肉の臭みを感じないようにハープが上手に使われています。コンソメに かすかな酸味と爽やかさを添えるレモングラス、コトコト煮込んだ野菜スープは塩を加えただけでも十分美味しいけれど、仕上げにローズマリーで香りをつけたオリープオイルを落とすと、思わず手がとまる気持よさだと、堀江ひろ子さんはおっしゃいます。
タイムもよく使われますが、いずれにしても、「あら、タイム!]とあからさまなより、アレ?と香りに気づく程度がよさそうです。
□こしょうの力。 こんな体験をした方がいらっしゃいます。
「ヨーロッパでのことですが、リコッタチーズにそばの蜂蜜をかけたのよ。そばの蜂蜜は本当に初めての人には堆肥の匂いなの。リコッタチーズにそばの蜂蜜?オーッ!っていう感じのとき、白こしょうをパッとかけたんです。
そしたら、匂いが消えちゃった。何かそういう獣臭というか堆肥臭というか、アミノ酸過多な匂いには胡椒が効くんだと思いました」。
□浮き実は、見た目と菌ざわりの楽しみ。 別にクルトンに拘りませんが、お湯を注いだら思いもかけないものがホッと浮き出てきたら楽しいことでしょう。
「ポタージュ系だと、浮き実には頭を絞りたいですよ。フライドオニオン、ローストしたスライスアーモンドもいいけれど、素材はこれですよというサインになるようなものもいい」「カット野菜で浮き実シリーズの開発してもいいんじゃない?お芋のジュリアンヌ(せん切り)、マセドニアン(さいころ)、プランタニエール(色紙切り)な一んてね」。
□スープベース、スープストックのフリーズドドライにも期待がある。 貝、魚の骨、野菜、コラーゲンたっぷりの牛筋、スッポン、海がめ、ふかひれなどから取ったスープベースは便利そう。1回300 ccくらいは欲しいでしょうか。「例のマリアテレジアのスープは、水溶性の栄養しか取れないけれど、そんなしっかりスープに、炒めた野菜やご飯なんか入れて食べたいな」という願望が叶いそうです。